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No.7 世界の話

今回は、七海さんがいる、世界の話です。

 ミュエルさんの部屋に案内され、今私はミュエルさんが出してくれた布を見て、その中から気に入ったのを選んで、それから採寸を計るためにシャツとスカートの姿になった。そして、凄く嬉しそうなミュエルさんは、これなら直ぐに作れると言ってくれた。

 

 …部屋を見渡してみると、あちらこちらに整理された、だけど丁寧に揃っているミシンや糸、針などがあり、棚の中には様々な色の布と、本が置かれている。そして、作っている間はこの服をきて欲しいと言われて、代わりの服を……私のサイズより少し大きめの、黒いシャツと茶色のズボンを借りた。勿論、これも手作りだとのこと。

 

 私に後ろを見せて選んだ布で楽しそうに作り始めたミュエルさんを見ながら、着替えが終わった。…そして、ミュエルさんは私に話し掛けた


「…私が、服を作るのは好きであるのが第一ですが、それ以外に…皆さんにせめて、着るものはしっかりとさせたかったんですよ……」


 …私は、その言葉に反応した。


「え?」

「…私が此処に来たとき、皆さんの服はあまりにも酷くて…思わず、一緒に持ってきた布で当時の皆さんの服を計って、縫い上げて…着せたんです…懐かしい…最も、この時は…私を含めてヴァッカニアはあまり人が居なかったんです…お金が無いのもありましたし…」

「………」

「だから、私がこれからはヴァッカニアでは副長兼服飾担当になったんです…此処にいる、皆さんの服と下着は私が作りました…まぁ、流石にナナミさんやアニーの下着は、作れますがやはり…」

「…そ……そうですね…」


ヴァッカニアの人の、当時の姿が少しだけ分かった。そして、ミュエルさんは私に気を使ってくれて下着は敢えて作らず、流石に買ってくれると言ってくれた。…ミュエルさんは、服を作る手を止めると私に向かい合わせた…そして、




「…ナナミさん…あなたは、いったい、どこから来たのですか?…」


 


 とても、静かな…だけど…責めるのではなく、確認をするためのものだった…私は…このまま言おうか迷ったが…


「…私は、日本から来ました…」


 それでも、ミュエルさんに言った…私自身、この世界がどういったものかは分からない…だから、


「…日本?」

「はい……日本です…だけど、ミュエルさん私も教えてくれますか?」

「…何をですか?」

「…私が今、入る所…女性が減ってきている事や、騎士団の人達…それから……私が居た施設が、どういったものか…お願いします、教えて下さい」


 だから、自分の事を話す変わりに、私が来た世界について……問いかけた…。ミュエルさんは、目を大きくして見つめると…やがて、目を伏せて…そうですか…と呟くと、


「分かりました…話しましょう…その前に、ナナミさんあなたは日本から来たと言いましたが……それは、地球の事ですね?」

「…地球の事を……知っているのですか……?」

「…勿論です…地球は、私達人類…全ての生まれ故郷ですから…私達が今いる場所は、地球よりも離れている場所ですけどね…」


 ミュエルさんは、そういうとふわっと笑った。


「…ですが、日本ですか……確かに、言われてみれば 東洋人のような顔立ちをしていますね、ヴァッカニアにも東洋人はいますけど…日本人はいませんでしたね…でも、仕方ありませんね…今の日本は、第二次鎖国体制をしていて、今では他国を寄せ付けないようにしていますから…」

「第二次鎖国体制……?」

「…はい…日本は、今、厳重な体制の元に置かれています…最も、何故鎖国をしてしまったのかは……この話は、後ほどしましょうか…」


…私は、レイクスさんとの初めての出逢いを思い出した…


「…そういえば、レイクスさんが私の名前を変わった名前だと言っていました」

「…それも、日本人が鎖国をしたために起こってしまった事態なんです…鎖国して、もう既にかなり経っていましたからね…」

「……ですが、なんでミュエルさん達は知っているんですか?日本人の事を…」

「…それはですね…この世界では日本が鎖国をしているのは、既に常識となっているからです…ナナミさん、今から話すことは……かなり、長くなりますよ?」


私は、ミュエルさんの話に首を縦に振って頷いた…。そして、ミュエルさんの話が始まった…。


「では、まず……この世界の現状について、話しましょう…今、世界の人口は昔と比べるとかなり減って来ています…それこそ、昔の人口は昔は百億、三百億といましたが……今は、三十億~二十億人と減ってしまいました…その原因が…大規模な戦争や…疫病…そして、異常気象の影響…それが続いた結果…気がつけば、人類は既に人口が減り…そして、土地も荒廃してしまいました…今でも、人類が起こした事…異常気象の爪痕が残っています…だからこそ、今の時代は弱肉強食と言っても過言ではない時代になったのです…そして、そこで…ナナミさん、あなたが言っていた減っている…女性の事です…」


 ミュエルさんは、少し話を休めるために息を吐き出した…そして、


「……女性が減ってきている事が分かったのが、今から三十年前からです、そして、その原因たるものが…戦争に使われた化学兵器…その化学兵器が原因だとその五年後に分かりました…既に沢山の命を奪ったこの兵器は、現在は使用を中止されていますが…この兵器は、最悪なことに…遺伝子に何らかの異常を与えたらしく、それが原因で、女性が年々生まれにくくなり、男性が逆に多くなったと言われています…」


 私は、話を聞いて…だけど、どこか…現実的には思えなかった…余りにも、自分がいた時代とはかけ離れ過ぎていて…話を聞くのが精一杯だった。私は、ミュエルさんに話の途中だけど、質問をした…


「…すみません、ミュエルさん…今の地球は…西暦何年ですか…?」


 そして、次の言葉に完全に声を失った…。




「…今は、西暦2716年になります…」


 


 ミュエルさんは、そういうと私の目をしっかりと見た……。

と言うわけで、七海さんは700年後に来てしまいました。…次回も、多分日本についての話になります。…何故、西暦のままなのかは…分かりやすいかなと…(・_・;)

それでは

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