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最底辺の引きこもり、事故る
「うわ……外の光、眩しすぎ……」
佐藤ジン、22歳。職なし、学歴なし、コミュニケーション能力皆無。
部屋の隅でゲームの画面を眺め、ネット掲示板を徘徊するだけの「最底辺の引きこもり」である。
親からの視線に耐えかね、数ヶ月ぶりにコンビニへ夜食のカップ麺を買いに出かけた帰り道。
薄暗い路地裏で、ジンは急に強烈な眩暈に襲われた。
(……やば、ハンバーガーしか食べてないから血圧下がったか……?)
視界がぐにゃりと歪む。
地面に膝をつこうとした瞬間、突如として足元の空間が消え去った。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
落下感。全身を駆け巡る激しい浮遊感と、頭の中を直接揺さぶる謎の電子音。
『――条件を充たしました――』
『――世界最底辺の精神体と、世界頂点の魔力核の同調を開始します――』
「な、なに!? 幻聴!?」
『――適合率100%。真の魔王として再構築を完了――』
闇の中に眩い紫黒の光が弾け、ジンの意識はぷっつりと途絶えたのだった。




