第一章第一話転生?
私の荒い息の音がこの建物に溢れている。私はずっと逃げ続け、ここがどこかもわからない。だがあれに捕まったら、何か嫌なことが起こる気がした。ただそれだけだ。そして私が逃げた先はこの建造物の屋上だった。病院があった。何か既視感が私の脳内を満たした。そして私は、その屋上から飛び降りた。
目覚めたのはそこから何時間か、それとも何日か、また妙な既視感のある森だった。私の耳に爆発音が響く。何かに導かれるように私はその爆発音の在処へと走っていった。
私が爆発音の在処の場所まで行くとそこには途方もない階段が続いていた。私はその階段の上へと登り、あったのは二人の少女が戦っているところだった。
巫女姿の少女が「魔理沙見ないうちに弱くなったんじゃない」それに答えて魔理沙と呼ばれた少女が
「はっ霊夢こそ此頃異変がないからってぐーたらしてたみたいだから前よりも弾幕が甘いぜ」そして先に霊夢と呼ばれた少女が私に気づいた。「魔理沙一旦攻撃やめにしてお客さんが来たみたい、しかも『一度』も見たことのないお客さんね」
霊夢と呼ばれた少女が「あなた自分の名前は分かる?来た場所も」わからない「ほんとに名前も」わからない
「まっ霊夢最初は自己紹介と行こうぜ。私の名前は霧雨魔理沙、幻想郷一の魔法使いだ。よろしくな。こっちは博麗霊夢」霊夢が「あと自分でやるわ。幻想郷の結界を管理している博麗の一族の100代目よ。」
その言葉を聞いた途端激しいフラッシュバックがあった。頭が痛い。なぜなぜなんで。それを霊夢が心配して私の顔を覗き込んだ。「あなた大丈夫」ああもう収まりました。何だったんだ。
魔理沙が「そういえば名前もわからないんだよな。」「そうねそれじゃあ私があなたの名前を決めてあげる」よろしくお願いします。「イアでどう」と霊夢が無邪気に笑いながら聞いてきた。
「はい。お願いします。」「そういえば敬語使わなくてもいいわよ。方苦しいじゃない」魔理沙がそうだなと頷いていた。
霊夢が「能力を調べなきゃならないわね。あなた何か火を吹いたり、水を飛ばせたりしない。」できそうにない。「それじゃあパチュリーに能力を調べて貰わないとね。」魔理沙が誰から見ても目を泳がせながら、「あっ私はその用事を思い出したから。ちょっと家に帰るとするぜ。ついでにこれパチュリーに渡しといてくれ」とどこから出したのかもわからないが100冊はあるように見える積み重なった本達を霊夢に押し付けていた。
霊夢が「あなたこんなに本返してなかったの。自分で返してきなさいよ」と言ったら魔理沙は、肩をがっくりさせながら家があると思わしき方角へと帰っていった。
「じゃあ、私達は紅魔館の方向へと向かいましょうか。」紅魔館?「ああパチュリー達がいるところよ。さあ私の手に捕まって。」何をするんだ。「私の能力はね空を飛ぶ程度の能力。さあ飛ぶわよ!」
霊夢の手を掴みそして1秒後には私は空を飛んでいた。「気持ちいいものでしょ。空を飛ぶのも私好きなのよね。」今まで見たことがないほどにとてもきれいな景色が広がっていた。ああとてもいいよ。一生これでもいい。「言い過ぎよ。まあそれくらい幻想郷はいい場所よ、最近は平和だし。」
その瞬間、握っていた手の感覚が消えた。落ちる。また落ちる。霊夢を泣かせたくはなかったが、それが私のただ一つの願いだった。夢は見れた。とてもいい夢だった。そう思いながら私は落ち続けた。




