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琥翠緑子の珈琲事件簿  作者: Lazzrose
ラズベリーはどこから香る?
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29/29

エピローグ

 今回のメキシコでの成果はとても満足いくものだった。

 マラソンでは高地での自己平均タイムを出せ、良いトレーニングもできた。

 ムーンバックスがサポートに入ってくれたおかげもあり、海外での活動も感じがつかめた。

 ボブやジェシカという人脈もかけがえないものだ。

 なにより王様にまた一歩近づけたのが大きい。


 怠惰に見えるくらいの脱力から、本気になる力強さ。そこに高貴さを纏わせていれば、それが王様の気配だ。

 焦ってはいけないというのは金言だ。焦っては本気を出せない。

 ただ力を抜いて、本気をだすタイミングを待つ。それが王様の教え。


 また、Cafetal Baya Fragante―MexicoにはLazzy roseを 守ってもらわなければいけないので、ワックス紙のサポートをムーンバックスにお願いするとともに、個人的に出資者になることにした。

 報酬は本気のLazzy roseを分けてもらえれば良い。

 本気が出せなかった年は力を貯めているだけと思うことにする。


 しかし、この品種は安定した味に落ち着かないだろう。

『リリン』と鈴の音と共に、気まぐれな王様(ラズロズ姫)に振り回されるカカシのおじさんが見えたような気がした。

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