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無属性の本当の意味&命の食べ方

僕は血雨に曝されながら腹を抱えて笑っていた。


「っハハハ、いい気分だ!僕の事を殺すと息巻いていたのにも関わらず!なにも為せずに死んでいくあの表情!顔!いい!とてもいい!」


僕のテンションは完全にハイになっていた。

恐らくこの光景を他の神が見ていたら完全にイカれていると思われるか悪魔と思われるかの2択だっただろう。

まぁ今の僕には関係ないけどな!


しばらく笑い続けていたいが…今はそんなことしている場合じゃないだろう。

なんせ神以外入れない筈の神殿に2匹の悪魔がいたしね。

それに悪魔達が言っていた『魔神』についても気になる。


しかしそれよりも気になるのが僕が無属性にも関わらず闇属性の魔法を使えたことだ。更にそれが上位魔法だったことも……

あの時は何でも出来るような気がして調子に乗り詠唱を行ったが、本来上位魔法は青神から使えるような高位技術だ。

僕のような雑魚雑魚白神が到底つかえる魔法ではない。


僕は考えているうちに1つの結果にたどり着いた。

それは無属性であるから使えたということ。

多分僕達神は今まで大きな勘違いをしていたのだと思う。

本来無属性は基本的な6属性を全て使える力なのだと思う。


しかし今まで無属性の神が現れてもその神は僕みたいに無属性に絶望して魔法を使おうという発想には至らなかったのだと思う。

それにより無属性の本当の力を誰も発揮できず無属性は基本的な6属性に劣っているのだと勘違いされている。


うんうん、なるほどなるほど……。

あれ?じゃあさこの僕の考えが正しいなら全属性の魔法とか神技使えるんじゃね?


試しに魔法使ってみるか……


「我を害する者を焼き払え『炎の神球』《ファイアボール》!」


僕がそう唱えると僕の手から水滴のような大きさの火が現れた。

みるみるうちに大きくなりバレーボールの球くらいになる。


「すごい………」


ファイアボールから巨大なエネルギーを感じ僕は思ったことを口に出してしまった。


すると僕の手からファイアボールは真っ直ぐ飛んでいき木に当たった。


僕は自分の手を見て感動していると焦げ臭い匂いがしてきた。

はっ!と思うと同時に僕は木の方を見ると途轍もないほどに燃え上がっていた。


「やばいやばい!」


神殿の中心部まで燃え広がってしまいそうなほど猛々しく燃えていた。


こうなりゃ実験も備えて水魔法を使うしかない!


「清純なる水の力は全てを洗い流す『神の水球』《ウォーターボール》」


すると僕の手から水滴ほどの水が現れる。すると先ほどのファイアボールのようにでかくなり飛んで行くと燃え広がっている木々雑草にもの当りものすごい轟音を響かせると同時に鎮火は完了していた……。


…………いや、鎮火には成功してるんだけど!

木が無い!

僕は地面に目を向ける。

そこには半径10メートル程の巨大な窪地が出来上がっていた。


「おう!まいが!」


僕はわざとらしくそう言い手を地面に付ける。

窪地に意識を集中させ土魔法を使う準備をする。


「偉大なる大地よ我の願いを聞き遂げろ『神の隆起』《ロックアップ》」


詠唱を終えると窪地がどんどん盛り上がり真っ平らな台地に変わる。

窪地になる前は木々があったが何処かの白神さんが魔法を使って破壊してしまったから無いんだよね…。


うん!ほんとさーせん!

…とまぁ木が無くなってもバレないよね。タブン


さっきの話に戻るけどやっぱり無属性は全ての属性が使えるということで間違いはなさそうだね。


フムフム…あれ?じゃあさまだ最強目指せんじゃね?だってさ全ての属性を使えるというのは無属性最大の利点じゃん。

それに加えて他の6属性は1属性しか使えない……。1属性を極めた神も居るんだろうけど、僕は全ての属性を使えるからそのアドバンテージを活かせばいい。

時間はかかるだろうけど地道に努力していけば絶対になれる。


うん!最強への道はまだまだこれからだ!


そうと決まればお腹が減ってきたね。

どうしようここから街まで遠いからなぁ。

あ!そうだ!僕が殺した悪魔が一匹いるじゃないか!そいつを食べよう。え?悪魔を食べるのは禁止じゃないのかって?そんなルールあったようななかったような……まぁいいどうせバレないバレない。

食っちまえ!

でも残念だな、残りの一匹はもう食べられそうな形してないんだよな。こんなことなら火魔法にしとけばよかったな。

まぁいいかまた次悪魔に会えたら殺すとき意識してみよう。


僕は絶対に次はそうすると心に決め悪魔の骸がある場所へと移動する。  





✵✵✵✵✵


僕は悪魔の骸がある場所についたので早速調理へと掛かる所だった。


僕は土魔法の詠唱を唱え手元に一本の岩のナイフと土の鍋と土台を用意した、


既に悪魔の狼のような頭は潰してあるので背中からナイフで皮を剥ぐ。


ザクザクザク


この柔らかいような硬いような毛皮の切心地が堪らない。順調に切り進めていると悪魔の大きなコウモリの様な羽がある部分まで来た。


…どうしようか羽は食べようと思えば食べられるがコウモリの羽は雑菌だらけだという。

出来れば食材はあまり無駄なく美味しく食べたいのだが……


そうだ!僕はある事を思いつき鍋と土台をもう一セット用意して水魔法で水を入れる。余談だがここまで細かく神力を制御するのは黒神でも難しいようだがこの時の僕は全くそんなこと知らなかった。


というわけで水を火魔法で沸騰させその中に羽を入れる。

そうすることで雑菌は無くなり安全に食べられるようになるのだ。


よし、羽の準備はできたな。次はお待ちかねの肉の準備だ。


毛皮を悪魔の尻まで切り肉と毛皮の間に手を入れ分離させる。だんだんと奥の方まで手を入れて右半身は分離が完了したので左半身も同じようにする。


これで毛皮と肉の分離は完全に終了。

ここからは血抜きをしていこう。

まぁ血抜きと言ってもエグみを無くす程度。血抜きを完全にやるような本格的な料理は必要ないし知識もないからね。これでいい。


僕はナイフで肉を切り内臓を露呈させる。そうすることで血を出しまた内臓も取れる。


うわぁすごい。悪魔の中身って困難なんだ。肺に胃に………あれ?心臓がない。

代わりに亀裂の入った石のようなものがある。こんなの聞いたことないな。まぁ悪魔を食べるという発想がなかっただけだろう。


そんなこんなで内臓を全て取り血抜きも終わる。ついでに食べられなさそうな骨も取っておいた。

ちなみに内臓は全て燃やしたが血は土のボールを作り保管してある。あることのために使うためだ。


僕は土台に鍋をセットして少量の水を入れる。しばらくして少量の水が沸騰したところに全ての肉塊を入れる。水を入れた理由は肉塊が鍋にくっつかないようにするためだ。

鍋に蓋をして待つこと10分香ばしいいい匂いがしてきた。

蓋を取るとそこにはおいしそうな狐色の肉があった。


早速僕は肉を取り作っておいた皿に載せる。


「いっただきま~す」


僕はいつからか知っていた言葉を発し肉を喰らう。


「うん!美味しい!」


正直もっと硬くてきつい匂いがするもんだと思っていたが、そんなことなくめちゃくちゃ美味い!


肉質は鶏のような感じだろうか、鶏むね肉をもっと淡白にしたような感じだ。

油も乗っていて個人的には大満足なのだが…


「なんか、物足りないんだよなぁ」


そう、味が薄く飽きてくる味なのだ。まるで生前の悪魔と戦っていたときのように。


しかし僕はこんなこともあろうかと予測してとある物を用意していたのだ。

それは………悪魔の血!

血ってさ?しょっぱいじゃん。

しょっぱいのってさ塩じゃん。

つまり

血=塩っていうことになるんだよね。うんうん。

QED、QED


そういうことで僕は残りの肉に血をかけていく。


あれ?なんかグロくないか?

まるで…………………


いや!深く考えるのはやめよう。その方がいい。


大事なのは味だ味!

それでは味変したあとのお味は以下に


パクッ


うん!少し錆の様な感じもするけどいい感じの味加減だよ!

ナイス僕!


よぉしもっと食うぞー!

血をジャンジャンかけて食う。これが真のワイルドだろぉ? だ!


端から見れば体全身が血で染まってるサイコキラーなのだが、どうせ誰もいないので良し!



✵✵✵✵✵✵✵



僕はそうして満腹になり中心部へ帰る準備をする。


後ろからの視線に気づかずに………






_______

新連載始めました!

↓こちらもぜひ読んでください!

怠惰を極める

https://kakuyomu.jp/works/16818093088703682682


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