8話 輝く新星
馬車に揺られること数十分が経過。楽は楽だが、暇である
アランドさんは、何やら薬を扱ってるから邪魔できないし。イドのわしゃわしゃもやりすぎちゃうし。魔法の練習したいけど火だし。やることなすこと全部だめな気分
イドも暇なのか馬車の中をグルグル回ってるし。
『ご主人暇〜』
「お〜分かるよイド」
『外行きたい。駆け回りたい』
あら可愛い。ウルフとしての本能は変わらないご様子
「アランドさん、少し外へ行ってもいい?」
「大丈夫ですよ」
「ありがとう!ほんじゃ行くぞイド!」
『わふわふー!!!』
イドは大きくジャンプし荷台から降りる
スタっと軽やかな音が鳴ると同時にイドが2mくらいに巨大化した。
『ご主人!乗るわふ!』
そう言って、イドは身を屈めてくれる
「ありがとうイド!」
ルンルンでイドの背中へと飛び乗る…けどこれバランス感覚難しいね。頑張ってしがみついてるけど何かの拍子にすぐ落ちそうだし…
『耳!ご主人!耳掴んで!』
「いいの?」
『大丈夫わふ!』
そう言ってるので耳を掴む。安定感上がったね、余裕が生まれたので前を向く。視界が高い。馬車の背もみえる。これはいい感じだな〜
「すごい……」
こちらを見てるのは魔法使いのお姉さん
「すごいすごいすごい!!やっぱりこの子は究極のもふもふ!!イリナ!やっぱり神は捨てたもんじゃないわね!!」
テンション高いなこの人
金髪のロング髪で水色の目、白色の魔法使い帽子をかぶり、手には1mほどの白色の杖が握られている
そして、イリナと呼ばれた女性、私が助けた槍のひと
赤茶色のショートの髪と目、革製の防具を身にまとい、手には赤色の槍が握られている
「あの時は助けてくれてありがとう。遅くなってごめんなさい」
「イリナイリナ!すごいわすごい!!」
「黙ってなさい!」
イリナが魔法使いにげんこつを叩き込む。痛そう…
私はイドから降り自己紹介をする
「私はミルです。この子はイド」
「イドちゃんって言うのね!この子!!ちょー可愛いわ!」
再度魔法使いにげんこつが落ちる
「ごめんなさい。」
「大丈夫、その気持ちわかるから」
「お前らなにしてんだ!」
レオンさんが荷馬車の向こう側からごつい見た目の男性と共に姿を現す
「ミル、こいつらが迷惑かけなかったか?」
「大丈夫だよ。」
「助太刀感謝する。俺は弓使いのデトだ」
180センチはありそうな巨体のデトさん。橙髪の目、黒色のローブをまとい、背中には矢筒をかけて手には1mほどの重そうな弓が…。後衛なのにすごい筋肉
「私は魔法使いのシラー!」
弓使いのデトさんと魔法使いのシラさん、槍使いなイリナさんに剣使いのレオンさん。前衛2名、後衛2名の典型的なパーティーだ
「俺達は、輝く新星」というDランクのパーティーだ」
「パーティー、名前カッコイイ!」
「でしょでしょ〜!私が考えたの!」
っと、ニッコニコの笑顔で自信を指さす。命名センスあるな。
「そういえば、馬車の運転って誰がしてるの?」
「…………………………」
「何やってんだ!デトー!!!」
「すまんすまん!楽しそうだったから!!」
「何やってるのよ…」
「きゃはははー!!」
巨体のデトさんがせっせと戻っていく。あの巨体で俊敏…凄いな。
幸運なことに馬は逃げなかった。最悪イドに引かせてたからいいけど…
『わふ!』
「お〜よしよし。楽しくなりそうだね」
『うんうん!これから楽しみ!』
イドの言う通り、楽しみが止まらない
このまま何事もなく着いてくれると信じて




