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第47話 ユグドラシルの行く末

俺達はユグドラシルの教会でエリス達と話しあった


「シュミットありがとう」


エリスはそう言うと魔族と唇を合わせていた


「うぁ、きゃ」


南が何故かテンション高めだ。エリスは魔族のシュミットを連れてきた


それにしても大胆だなー


「エリス、とうとう見つかってしまったのか......」


彼はこの教会の司祭の様だ。エリスとは旧知の仲らしい


「はい、アンダースさん


 シュミットと会っているところを見つかってしまいまして」


エリスは悪そうにアンダースと呼ばれた初老の司祭に詫びた


「いや、いつかこうなると思っていた。気にするな」


「大変申し訳ございません」


「すまんが、エリスをかくまってやってくれないか?」


魔族のシュミットが問う


「それはもちろんじゃが、ここもいつまで安全かわからん」


「どういう事ですか?」


島村がすかさず聞いた


「こちらは?」


「父が召喚した勇者とその一行です」


「おお、そなた達が......


 わかった。ここが安全で無くなる理由を話そう」


「お願いします」


「ここ聖地ユグドラシルには何人かの魔族との和がもたらされておる


 司教の私を初め、十字軍指揮官ベルンハルトも魔族との和を望んでおる


 それだけでは無い、諸侯王弟アルベド殿下を始め何人かの貴族も魔属との和を期待しておる


 だが、10年前より魔族の魔王が代わった事から我らの和平への道が険しくなった


 この10年、魔族の眷属の侵攻が激しい


 現在も魔王軍がユグドラシルに向けて侵攻中だ」


「つまり、ここが戦場になる。という事ですか」


「そうだ


 我らもここまで和平が進んでいながら口惜しい


 今の魔王は本気で人間を滅ぼすつもりとしか思えない」


「我々もです。代々の魔王はユグドラシルさえ返してくれればいいと考えていた


 ほとんどの魔王がそうだった」


「あの、シュミットさんは力を貸してくれないですか?」


俺は思わず聞いてしまった


「今は魔族の仲間を増やす事が先決だ


 今、反旗を翻しても魔王軍に太刀打ち出来ない


 魔王に不満を持っている魔族は多い


 先日も妻を奪われた魔族がいた


 みな、彼に同情はしている。彼は我らの仲間に入ってくれるだろう


 魔王を倒したかったら、先ずは魔族を味方につける事だ


 魔王だけでなく、魔族全体を敵に回したら人間に勝ち目はない」


「わかりました。シュミットさんありがとうございます


 シュミットさんの考えは分かりました


 では、魔王軍の陣営を教えてくれませんか?」


「高野さん」


エリスが心配そうにする


 わかっている。シュミットさんに魔族から疑いがかけられる恐れがある


「わかった。教えよう。私は君達勇者に期待している


 君達の信用を得たい」


「ありがとうございます」


「魔王軍は総数2万、セイクリッドサッキュバスを将として1万の本隊、


 配下のノーブルサッキュバス2名がそれぞれ5千の枝隊を率いる」


「兵士はどんな魔物なんですか?」


「オークとゴブリン、オーガだ」


「シュミットさんありがとうございます」


「その、辛いと思いますが、


 シュミットさんが本気で人間との和を考えている事がわかりました」


「いや、サッキュバスもオークも我が眷属ではない


 魔王に服従させられているだけなのだろう


 私にとってそれほど気にやまない」


「魔物は人間にとっても魔族にとっても困った存在なんです」


「それはどうゆう事ですか?」


「魔族の尖兵に魔物が使われるので、


 魔属と魔物を混同してしまうのですが、別に魔属は魔物の仲間ではないです」


エリスが説明してくれた


「その様です。この街をおそうのは魔物ですが、魔族は滅多にこの街に侵入していません」


「私達にとって、姿形が酷似した人間の兵を殺すのは抵抗がある。だから、魔物を使役する


 私達がこの街に入るのは魔物が人間の女子供を食い殺さない様、魔物を間引く為だ」


シュミットが説明してくれた


「あなた方はそんなに人間に配慮していたんですね」


「我らは人間を元に人間により造られた存在だ


 元々争いたくはない」


「そうだったのですね」


☆☆☆


人間は魔族に大きな誤解をしている


 俺達8人はその日遅くまで話しあった


 この戦争に参加するか否かを

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