理不尽vs理不尽 01
ここに1つの世界がある。
我々の住んでいる世界とは異なり、文明レベルは低いと言わざるを得ないだろう。
我々の尺度で言えば、中世レベルか、それ以前であり、政治形態や社会生活にも当てはまる。
この世界を特徴付けるのは、さまざまな「魔法」の力、そして、さまざまな「モンスター」の存在。我々が伝説でしかその姿を見ることの出来ない不可思議な魔法の力、凶悪なドラゴン等のモンスターは、ここではまごうことなき現実である。そして、そのために数多くの冒険があることも。
叩けよ。されば、開かれん。冒険の扉は、あなたの目の前にある。
1.理不尽な魔法の、仕様を決めよう。
ある町の戦神神殿。
国境が近いこの町の戦神神殿は、他の町に比べて規模が大きかった。
隣国との小競り合いが多発している地域故、戦士や兵士の数が多いのが要因である。信徒が増えれば、神殿は大きくなる。不変の真理だ。
いつも賑やかなこの戦神神殿だが、ここ数日は……輪をかけて賑やかだった。
分割回復魔法教導の名目で滞在している冒険者パーティが……個性派揃いなのだ。
滞在しているのは……。戦士レイブン。ドワーフの神官戦士ガロン。魔術師バルナス。神官戦士ジュール。
ガロンが戦神の神官で、戦神神殿の神官に分割回復魔法を教導する。
ガロンのパーティメンバーであるジュールは、大地母神の神官である。
本来であればジュールは関係無いのだが、パーティの若手を一緒に教導する……という建前で、同行しているのだ。ガロンと一緒に、癒しの間で分割回復魔法の実践を行っていた。
バルナスは、ジュールの主人である。その豊富な知識を、癒しの間で披露していた。周囲の神官からの評判も……悪くはない。
以下、神官のバルナス評である。
「バルナス? いけ好かない、モヤシ野郎のことだよな?!」
「いけ好かないが……。人体に関する知識は、凄いぞ!」
「オレたちより、詳しいのは……。非 常 に 悔しいけどなっ!」
「ああ! 悔しいっ!!」
一応……褒めてはいる、らしい。
レイブンは、中庭で神官戦士達と、真剣で模擬戦。回復魔法の教材を量産していた。元傭兵だけあって、無力化が……絶妙であった。
以下、神官のレイブン評である。
「あの灰色熊と戦うと……。気が付いたら、剣が飛ばされてるんだ!!」
「剣が飛ばされたら……。脚を切られて、動けなくなってる!!」
「あれ、どうやるんだ?!」
「わからんっ!!」
一応……敬意を払ってはいる、らしい。
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本作『理不尽vs理不尽』は、
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魔法使いの理不尽なビルド構築と、戦士たちのドタバタをぜひ最後までお楽しみください!




