第15話 国会議事堂と社会システムの格差社会
貧富と学歴社会と格差社会は運命か?
東京駅を後にし、オレらは最後の目的地、国会議事堂へとやってきた。
重厚な石造りの建物は、その威容をもって、まさに国家の中枢だ。
社会のシステムを司る象徴としてそびえ立つ。
ここからは、日常生活を形作る法律や経済政策が生まれ、
国家の未来が議論される。
オレの人生は、常に社会のシステムと闘ってきたようなものだった。
貧富と学歴社会と格差社会。
個人ではどうすることもできない、大きな社会の壁に何度もぶつかってきた。
正直なところ、幸福と行政国家と社会システムがどうつながるのか、
その答えをオレはこれまでずっと探してきた。
法治国家は国民のためにあるべきだ。
法律は国民の幸福度をあげるためにあり、
国家が国民を支配するためにあるのではない。
でも、肥大した行政は、個人の人権たる幸福追求権を阻みかねない。
健二:「国会議事堂って、なんかすごいよね!
でも、ここで決まることが、ボクらの幸せに直結してるかって言われると、
正直ピンとこない部分もあるなぁ。
政治とか経済とか、難しくてよく分からないし、ボクらの生活が、
ここで決められてるって思うと、ちょっと息苦しくなるね」
彼の率直な疑問は、多くの市民が抱く感覚だろう。
日常生活と、遙か遠くにある政治経済とのつながり。
そこには、様々な分野の権力者たちの利害が絡み、理想とは大きな隔たりがある。
オレ自身も、大学訴訟で学内の権力者と真正面からぶつかった時、
一審では和解勧告までもっていったものの、
その巨大さに打ちのめされそうになった。
因みに、全科目再履修型の落第学年制は、今では違法を認めて単位制に復帰している。




