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第80話 殺戮衝動

 頭の中に、吐き気がするような……気分が悪くなるような声が響いてくる……?



 【ロセ……!……コロセ……!ニンゲンヲ……!!】



「な、何だ……何なんだコイツはッ!」



 剣士の男は天馬(アス)を見て、剣を構えながら悪態をついた。


 しかし、それも当然だったろう。前脚と後脚が一本ずつ斬り飛ばされ、

 全身に傷を受け、血を拭きこぼしている上、首に闇の槍が

 肉を抉るように突き刺さり、翼も一部が欠けている。


 普通なら、もう死んでいる。にもかかわらず。


 ゆらり、ゆらりとたなびくように"飛行"スキルで起き上がり出している。


 全身から、煙を噴き出しながら。



 【コロセ……ニンゲンヲ……!イッピキノコラズ…………!!】



『ヌ、ヌゥゥゥグゥゥァァ……ッッ……ァァァ……!!』



 左目が……焼けるように……熱い……ッ!?


 この、声ハ……俺の……魂……?……チガウ……。



 蒼翼の天馬の身体から吹きこぼれる、神力と呪力の渦。


 それは赤黒い血のような魔力の渦が、

 金色の粒子を染めていくかのような……

 見ているだけで、魂が潰れていくようなおぞましさがあった。


 その光景には、剣士も、魔法使いも、盾も……その動きを止めた。



「「「……ッ!!」」」



 いつの間にか、目の前には、どこか人のような知性を感じさせる天馬は消え、

 似ても似つかぬ、暴力的で絶望的なナニカが、いた。


 ――潰れた右目の代わりに覗く、

 その左眼は、赤黒く輝き、まるで鮮血のようであった。


 魂を握られたような、逃れようのないおぞましさを感じる眼だった。



『ニン……ゲン……コロ……ス……!コロシテヤル……!』



 何かが、おかしい。

 それは、人間も……魔物も……龍ですら……そう感じた。


 ナニカは、欠けた翼など気にも留めずに空を駆け出した。



「ッおい!」


「分かっていますッ!」



 剣士の男の声を上げた時、すでに女は火球を複数放っていた。


 しかし、その火球は、赤黒いナニカに取り込まれるように消えていく。



「なっ……!?」


「クッ……威力が弱かった?……これならどうッ!?」



 女は巨大な火球を創り出し、それをアスへと目掛けて撃ち込む。


 しかし、今度は金色の粒子に弾き消された。



「そんなッ……!」



 モノ言わぬナニカは、三人の中で最速を誇る、剣士の男でさえ

 視認出来なかった速度で肉薄する。


 男が、一瞬遅れてその矛先に気が付いた。



「アルフリーーーードォーーーーッッッ!!後だァァーーーッッ!!」


「ッぬううッ!!」



 アルフリード……盾を構えた男は、槍をグレッシャースライムから

 引き抜いて、防御の構えを取った。


 瞬間。



「……ガフッ……?」



 盾の男は吐血した。

 その身体は急激に、まるで、電池が切れたおもちゃのように。


 ゆっくりと、力を失って……倒れた。



「あ、アルフリード……!?」



 魔法使いの女は、その異様な光景を茫然と……

 変死した、同僚の姿を……ただ、名を呼ぶことしかできなかった。



【条件を満たしました。

レベ※が67から75に上昇しました。レベルが※大になりました】



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

【進※ルー※】

【ド※グ※ン】(ランク:※ ※考:突※変異)


【現※】

【※ガサス・ネ※】(ラン※:A)         

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



 赤黒く輝くナニカ、から眩いほどの光が解き放たれていく。

 その光に包まれ、やがてナニカは、異形のモノとなる。



【※化を完了しました】


【各ステ※タスが上昇しま※た】


【進※により、レベルが※にリセッ※されました】


【条※を満たしました。

「魔力※知:LV6」が「魔力感※:LV7」に上昇しました】


【条件を満たしました。

「魔※操作:LV6」が「※力操作:LV7」に上昇しました】


【条件を満たしました。

「水魔法:LV5」※「水魔法:LV6」に上昇しま※た】


【条件を満たしました。

「※耐性:LV5」が「※耐性:LV6」に上昇しました】


【条件を満たしました。

「※魔法:LV4」が「雷※法:LV6」に上昇しました】


【条件を満たしました。

「雷耐性:LV4」が「雷耐性:LV6」に上昇しました】


【条件を※たしました。

「風魔法:LV5」が「風魔法:LV6」に※昇しました】


【条件を満たしました。

「風※性:LV5」が「風耐※:LV6」に上昇しました】


【スキル「光※※:LV6」を失いました】


【スキル「※耐※:LV6」を失いました】


【スキル「※※魔法:LV4」を失いました】


【条件を満たしました。スキル「※魔※:LV6」を獲得しました】


【条件を満たしました。スキル「※※性:LV6」を獲得しました】


【条件を満たしました。

「H※自動回復:LV5」が「HP自※回復:LV6」に上昇しました】


【条件を満たしました。

「※P自動回復:LV5」が「MP※動回復:LV6」に上昇しました】


【条件を満たしました。

「飛※:LV6」が「※行:LV7」に上昇しました】


【条件を満たしました。ユニ※クスキル「竜※:LV10」を獲得しました】


【条件を満たしました。ユニ※クスキル「※麟:LV2」を獲得しました】


【条件を満たしました。ユニークスキル「※※」を獲得しました】


【※号「治療※」を※いました】



「グオオオオオオオオーーーッッッ!!!」



 光が解き放たれ、中から、一匹の異様な魔物が、姿を現した。



★Side:フラード



 何なんだ……?……あれは…………。


 ……あれは……()()()()……?


 フラードは、城を圧し潰しているのも忘れ、茫然としていた。


 周りにいる龍達や、虫達も同様だった。


 辛うじて、人間の男が何かを叫んだ。


 しかし、それと同時に、もう一人の男は血を吐いて、死んだ。


 すると、アスの姿をしたナニカ、は……身体が光に包まれていく。


 ……あれは、進化……か……。


 龍達は、見たことも感じたこともない異様な魔力と光景に。


 昆虫達は、変わり果てた自分の主の姿に。


 人間達は、仲間が、何の攻撃を受けた様子もなく、外傷すら見られない。

 だというのに、血を吐いて、死んだ。その事実に。


 あのナニカ、が進化をしている、という光景を止めることもなく。


 ただ、その進化を、許してしまった。


 赤黒く輝く左目が、ギョロリと周りを見渡した。


 ……その姿は、誰も見たことのないモノだった。



『……この魔力は…………まさか……』



 フラードは、震える身体を、無理矢理……奮い立たせて……。

 ポツリと、呟いた。



『……祟……』


「グオオオオオオオッッッッ!!」



 しかし、その呟きも咆哮に掻き消される。

 咆哮をあげた異形のモノは、その口を大きく開いた。



「……ッ……!」


『……まさか……あれは…………』



 大きく開かれた口に、膨大な量の魔力が集束していく。



「エレネェェェェェッッッ!!逃げろォォォォォォッッッッ!!」



 未だ混乱の渦の中にいたが、どうにかいち早く立ち直った

 剣士の男は、魔法使いの女に、声を荒げて叫んでいた。



「ッ……!」



 その叫び声でハッとした、女は杖を構えた。


 "並列思考"を駆使して、二つの魔法を同時に発動させようとする。



「グオオオオオオオーーッッッ!!!」



 集束した膨大な量の魔力が、一点に向けて放出される。



「……ッ!!」



 それは、女の周りに展開された魔力の障壁を一瞬でぶち抜いて、

 女がいたところを抉り取るように突き破った。



「グオオオオオオオッッッ!!!」


「うわあああああァァァッッッ!!」

 

「た、助け……」


「やめッ……」



 解き放たれた魔力は、帝都をグルリと薙ぎ払った。


 兵も、人も、虫も、機械も、龍も関係なく。



「グオオオオオオオォォォォッッ!!」



 行き場のない怒りを叩き付けるような、"息吹"によって、

 ――帝都は、消滅した。


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― 新着の感想 ―
[一言] 結局駄作に成り下がったわけね
2021/02/04 09:28 退会済み
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