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とにかくこの先どうするか話し合いだ。
「要は黒龍を帝国軍に向かわせる何かを創ればいいのですよね。それを帝国軍の真ん中に投げ込むと。その瞬間に魔法陣を解けばよい。」
考えが行ったり来たりしているが、どうしてもそこに戻ってくる。
「魔法陣を解くのは簡単さ、さっきも言ったろ?ジェサイアを終わらせればいい。」
「「いやっ、ちょっと!」」
皆がエヴァの言葉に反応する。
「別に殺せって言ってるわけじゃない。ジェサイアの魔力の注入を終わらせればいいだけさ。だが、ジェサイア自体が死にたがってるのに、なんで躊躇う?」
エヴァの言葉に反論した。
「このままジェサイアが死んでしまったら、アプレイウス師の現状の改善はありえないでしょう。ジェサイアを救うことはすなわちアプレイウス師を救うことにもなりますよ。」
私がそう説得すると、エヴァが沈黙する。
「ジェサイアを殺すことなく魔法陣を乗っ取って、エヴァがコントロールすることはできますよね?そしてこちらの希望する時に魔法陣を消し去る。それは可能ですか?」
「ああ、これぐらいの魔法陣を動かすのはわずかな魔力で平気さ。消すタイミングも、あんたが私に強く念を送ってくれればわかるだろ。」
「だとしたら、後は何で龍を惹きつけるかですね。龍を必ず・・・」
「卵!」
イザドラが、大声を挙げた。
「卵、卵!卵つくっちゃえば?いや、テオ、黒龍の卵に化けられない?」
ああ、そうか。
テオが考えながら顎を撫でる。
「どれぐらいの大きさ?見たことないんだけど、どんな色?黒かな?」
ヴァルが、
「骨の中に破片があるやもしれん。」
そう言いながら、移動しようとする。
エヴァがその動きを止めた。
「お待ち!まったく、アンタ達皆、諦めが悪いってのは、本当だね。」
ぶつくさ溢している。
「いいかい、黒龍の卵なら高さ5メートル、胴周りだって同じぐらいだ。その大きさに化けたんじゃ、1分も持たないんだろ?それなら、残された骨から作ったほうが早い。番の匂いがたっぷりついたのができるだろうさ。」
私を含め、皆の瞳が輝いた。
「ただし、それは命のあるものじゃない。ただの空っぽの器だ。中には何にもないからね。騙せたとしても黒龍の向きを変えることぐらいが関の山かもよ。」
「それでも帝国軍のど真ん中にそれを置けば、そちらに向かう可能性が大きいのでは?私が卵を持って馬で運び込みます。」
ヴァルが勢いこんだ。
「ヴァル、振り向くぐらいの可能性ではその危険性を犯せない。もっと確実に卵に惹きつけるようにしなくては。」
私はエヴァを見やる。
「エヴァ、卵に命を吹き込むことはできないのか?」
エヴァが空を見上げた。
「アンタ達の要求ときたら、際限ないね。呆れ返るよ。何もないものに命を吹き込むことなんてできないね。神様じゃあるまいし、生命をつくることなんか出来るかい。」
まあ、そうか。だとしたら命に見えるようなものを作るのか?胎動のようなものを起こして・・・
「・・・私を閉じ込めてください。」
掠れ声で、それでもそうはっきり言ったのは、横たわるジェサイアだった。




