21 野蛮魔法の継承 ~~邪まな気持ちなどない、全くないのだよ~~
申し訳ありませんが、本日は、シモの話です。ご不快な方は飛ばして下さい。明日投稿分で、繋がるようになんとかします。
ミーレは物心ついたころからテウデリクに仕えている。
初めて会ったのは3歳のときだった。それ以前のことは良く覚えていない。昔住んでいた村が焼けたこと、父がそのときに死んだことは、母親のレイナから聞いてはいるが、全然実感がないのだ。遠くに住むという親戚を頼って旅をしていたが、たまたまクロティルドと出会ってそこで働くことになったのだ。それについてはレイナはいつも感謝している。親戚といっても遠縁で、どこまで面倒を見てくれるか全く分からなかったからだ。
ミーレはテウデリクのお付きということになった。テウデリクは手のかからない赤子で、やることはほとんどなかった。もっともテウデリクが言葉を話し始めてからは、死ぬほど忙しくなった。朝から夜遅くまでテウデリクから教育的指導が入るのだ。もっとも、ミーレは赤ちゃんの頃から見ていてテウデリクは可愛い弟のようなものだったから、そうやってテウデリクから色々言われるのは嫌ではなかった。
年月が経ち、ミーレが完璧なテウデリクの近習となってからも、その気持ちは変わっていない。
しかし、だ。
しかしなのだ。
だからといって、テウデリクの前で下半身裸になって寝そべるのは如何なものであろうか。しかも、テウデリクもどうやら、どうやら、
「テウ様、なにをしているんですかっ!」
ミーレが叫んだ。シノも「キャッ!」と言っている。テウデリクが紐をほどいてズボンを下ろしたからだ。
「仕方あるまい、こうしなければならぬのだ。」
テウデリクも少し恥ずかしそうに言った。それは恥ずかしいだろう。テウデリクは2歳児だが、本当は織田信長なのだ。50歳を超えて、2歳の身体で下を脱いで、6歳児に乗るのは、かなりハードルが高い。いや、しかしこれはやむを得ないことだ。本当にやむを得ないことなのだ。他に野蛮魔法を継承させる手法が分からないから、どうしてもこれは乗り越えて貰わなければならないことなのだ。
ミーレにとって、テウデリクは主君であり弟的存在でもある。しかし別に恋愛感情とかそういうのはない。もっともミーレも6歳になって、そういうことに少し興味が出てきている。先日も、メロヴィク王子が、母親のレイナを連れてお風呂に入りにいった。お風呂で何をしたのだろうか。ものすごく興味がある。今からテウデリクにされることは、それと似た雰囲気がある。そういうのは好きな人同士でするべきではないのだろうか。村では豚と豚が似たようなことをしていたが、あれは好きだからしているのだろうか。館でも牛と牛がしていたりする。犬が繋がっていることもある。そういうのを見るとどきどきするが、自分もそんなことするのは、なんだか自分が獣になったようで嫌だ。
シノが言った。
「ミーレさん、ミーレさんが嫌なら私からします!!」
シノは腹が据わっている。忍びの修業を通して平常心を培って来ているのだ。密かに森で気配を消しているとき、顔の横を毛虫が通っていくこともある。ネズミが背中を登って通り過ぎたこともある。それでも任務のためにはシノは決して動かないし、動じないのだ。野蛮魔法の力を手に入れ、テウデリクの役に立つためなら、少しぐらい恥ずかしくても何とも思わない。
「いいえ、私がやります。いえ、テウ様には、私が最初にして頂きます。」
ミーレも腹を決めた。シノはミーレにとっては目下の人間だ。そのシノに言われて、完璧近習のプロ意識が息を吹き返したのだ。
「テウ様、お願い致します。」
そういって、ミーレはスカートの紐を解いて畳んで下に置いた。なおこの時代、よほど高貴な人間でない限り、下着は履いていない。そして、うつぶせになって地面に横たわる。
「で、あるか。」
テウデリクは唾を飲み込みながら口癖となっている言葉を無意味に吐いた。
うう、緊張する。
数多の女を抱いてきたこの織田信長、たかが6歳の幼女、幼女に、いや、幼女なのだが、別にこれは挿れたりはしないんだし、・・・
「ううおおおぉぉぉ!」
叫んでズボンを下ろした。もうかなり焦っていて、いっぱいいっぱいだったのだが、とにかくすべきことをしなければならない。
テウデリクは静かにミーレのお尻の両脇に膝をつき、腹の横あたりに両手をついた。2歳児の身体なので、どうも以前に女を抱いていたときの体勢と違うのがちょっと難しくもあり、また新鮮でもあった。
ちょん
なにかふにゃりとしたものをミーレのお尻にあてた。それが何かは、ここではいうまい。
そして前後に動かし始める。ミーレのお尻の間を、それがすりすりすりすりすりすりすりすり動き回った。
(なっ、なんだろう、この感じ! なんだか少し怖いけど、でも、そんなに嫌じゃない。なんかあったかい。そして柔らかい。それから、小さい。館の牛も、してるときはこんな感じなのだろうか。)
ミーレは少しおませさんなので、そういうことについては色々と分析してしまうのだ。
テウデリクはそろそろ限界だった。いや、限界というほどではない。男の子はコントロールができるのだ。おしっこで字を書くこともできるくらいだ。
じゃじゃじゃじゃじゃ
音がした。何の音かはここではいうまい。
(うっ。熱い! 熱いわ!!)
ミーレは異様な感覚に声を殺して耐えるのみであった。
・・・
ふぅ。
念のために言っておかなければならないが、断じて賢者タイムではない。
一仕事終えた男の吐息なのだ。
同じことかもしれないが。
ちなみに、発射液は、原液のまま半分残してある。男の子だから途中で止めることもできるのだ。
(これは、斬新だな。)
織田信長、流石に他人のお尻で放尿をしたことはなかった。
(あり、だ。)
なんというか、あってはならない不思議な昂揚感が全身を駆け巡ったのだ。
(また機会があればやってみよう。)
ちらっとシノを見た。
少し怯んだ顔をしたが、テウデリクの方に近づいてきた。ちなみにテウデリクは下は履いていないままだ。
「まて、まずはミーレの効果を確認する。」
テウデリクはシノを止めた。
「ミーレ、腹の底に力を溜める感じだ。」
「はっ。」
ミーレも近習モードに戻ったようだ。下半身は裸のままだが。上衣はたくしあげている。降ろすと染み込みそうなのだ。
「・・・」
「どうだ。」
「分かりません。」
確かに、赤い光は見えてこない。
駄目だったのだろうか。
何度か繰り返してさせてみたが、うまくいかない。
「シノ、どうする。ミーレはうまくいかないようだ。他の方法を思いつくまで様子を見るか。」
「いえ、今お願いします。ミーレさんはうまくいかなくても、私ならできるかもしれません。」
シノは即答した。
少し角の立つ言い方だ。対抗意識があるのかもしれない。ミーレも表情を固くしたが、何も言い返さなかった。自分がうまくいかなかったことの引け目があるのかもしれないし、大人の対応をしてくれているのかもしれない。
「分かった。」
さっきと同じようにするかと思っていたら、シノは思い切り良く全裸になった。
「ちょっ、シノ・・・」
「上の服にもかかりそうですので。テウ様。全部出してしまって下さい!」
聞きようによっては危ない表現だが、もちろんシノにはそういうつもりはない。
「よし。」
テウデリクもさっきと同じようにシノのお尻の上にまたがる。そしてすりすりする。シノの銀色の髪が揺れる。少し尖った耳が真っ赤に染まっていた。しっかりと目をつぶって、テウデリクの動きを感じている。
「うっ、いく、いくぞ!」
テウデリクがそう声を出すと、シノは、ぱっと目を開けて、
「テウ様、ちょっとお待ち下さい」と言って立ち上がり、テウデリクの前に座った。女の子座りだが、背筋はピンと伸ばしている。顎を上げて顔を上に向けた。
「私の顔にかけて下さい。」
「!!!」
テウデリクは固まってしまった。戦国人生は長かったが、未だそういうプレイをしたことはなかった。ミーレも唖然としている。
「その方が効果があるような気がするんです。」
「で、で、あるか。」テウデリクは躊躇いながらもシノの前に立った。ぶらぶらするものが少し心もとない。これは癖になるかもしれない。テウデリクはそう予感した。
・・・
・・・・・・
全てが終わり、三人とも小川で身体を洗った。
ミーレもシノも少し落ち込んでいる。結局、効果がなかったのだ。
もっとも、少し嬉しいような気もしている。いつも尊敬していた主君と触れあうことができたのだ。何か、浮き立つような気もしているし、反面、恥ずかしい気持ちもしている。
「そうだ。」
テウデリクが思いついたように言った。
「これは、軽草紙で読んだことがある方法なのだが。」
「「次はなんですか」」
ミーレとシノは少し疑念を示しながら聞いた。確かに、さっきの方法は確実ではないと言われていたのだから、失敗に終わっても文句はいえない。しかし、失敗した直後に別の方法を思いつかれても、なんだかな、という感じなのだ。
「いや、これは継承の方法ではなく、発動の感覚を掴む方法なのだ。」
そうだった。昔、織田信長だったころ、京の都から取り寄せた書物にそういう物語があったのだ。あれは実に面白かった。寺子屋で勉強をしていたら、突然異世界に飛ばされるのだ。冒険浪人組合というものがあって、そこで魔法を習うのだが、主人公の五平はなかなかうまくできない。そこで組合の指導員である佐代という娘が、五平に魔法の手解きをするのだ。そこから五平の無双物語が始まるのだ。夢中になって読んだのだが、ここで役に立つとは思わなかった。
「ミーレ、シノ、僕の手を取れ。」
三人で輪になった。
「いくぞ。」
テウデリクは腹に力を込め、両手に野蛮魔法を発動させた。そして、その魔法の力をミーレとシノに流し込むようにする。
「「あっ」」二人が声を上げる。
「どうだ。」
「はい、何か入ってくるような。」ミーレがいう。
「あったかい、です。」シノがまた顔を赤らめて答えた。
「その感覚を覚えるのだ。次は引き込むぞ。」
「「あんっ」」また声が上がった。
「抜けちゃう。」ミーレが言って、
「なんか、名残惜しい感じがします。」とシノが顔を赤らめて言った。
決していやらしい話ではない。
何度も入れたり出したりしているうちに、ミーレもシノもぐったりとしてしまった。
魔力の話だ。全然いやらしくない。これは本当に真面目な話なのだ。
そして。
「「できました!!!」」
そう。二人は野蛮魔法を使えるようになっていたのだった。
この日から、なぜかシノはミーレのことを、「お姉さま」と呼ぶようになったのだった。何か「乗り越えた」的な連帯意識が芽生えたようなのだ。
ご一読ありがとうございました。
ぎりぎりの線を攻めるのは、困難でもあり、楽しくもありますね。
書き終わって、このまま投稿するかどうするかかなり迷いましたが、まあ書いてよかったかな、と思っています。
次話からは、トゥールに向かうことにします。
明日の投稿は、少し遅い時間になるかもしれません。




