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回転  作者: たらば
57/61

57回転目

俺が咳き込みながら立ち上がると同時にバンパイアとデュラハンの二人が駆け寄ってくる。どうやら三つ巴という線は無いらしい。

避けてカウンターと行きたいがこの二人本当に魔物か?

実は理性があって連携してますって言われたほうがしっくり来るんだけど。そしてそんな攻撃の雨あられを……避けれるはずもなく、さっきからガンガン当たってあっちこっちが痛い。

パワー()ディフェンス(防御力)だけはこの格好(亜人)になって随分上がってるから当たっても致命傷とかにはならんけど……それでも痛い。

デュラハンの剣であっちこっちを斬られて全身血が滲み出ている。ショットガンの弾とか受けても平気な皮膚を斬るってどんだけよ。

そしてバンパイアの方はゲラゲラと笑いながらこっちを殴って……というか掴みかかってくる。何だよ俺を食おうってのか?さっき食べてただろうが。

二人の攻撃を避けて、当たって、どうにか防御してという状態が中々抜け出せずについ感情に任せてデュラハンの頭を尻尾で蹴り(?)上げる。


「もうちょっと加減しろ……っこのぉ!!」


デュラハンからしてみたら予想外の攻撃だったらしくわたわたと頭を追っていった。

思わぬ形で1対1になった俺とバンパイア。出来るならデュラハンが戻ってくるまでにカタをつけたいんだが決め手が無いのが辛い。

せめて武器が欲しいが無い物を強請ってもしょうがない。

バンパイアの掴みにきた右腕の手首を左手で掴み、右手で襟首を掴む。そのままの勢いでコブシをバンパイアの顎に当てたまま背負い投げの要領で木に頭から叩き込む。


「どっせぃ!!」


更にそのまま頭を擦り付ける形で地面に打ち付ける。グチャっという音と共に地面に落ちたが……げっ、まだ動くんかい。

仕方ないので起き上がろうとしたバンパイアの頭を思いっきり踏みつける。全力でバンパイアの頭を踏み付ける事十数回。バンパイアがピクピクして動かなくなってきた頃に背中を思いっきり斬られた。


「あだーーー!?」


振り返るとデュラハンが頭をアメフト選手ばりの抱え方してこっちを見てた。さっきのお返しのつもりか斬りつけた後、俺をにやにやしながら見てる……にゃろう。

こいつに斬られると猫に思いっきり引っかかれた位に切れるから痛いんだよ、血も結構出るし。後剣が重たいのか結構ずっしり来る。

コブシを握りながら右手の感覚に注意するが歯車が生えるような感じは無いので腹をくくる。

デュラハンが右手の剣を横薙ぎに払ってくるのを見て懐へ突っ込む。剣は俺の横っ腹に当たるが斬れては無い、いやまぁ木刀で殴られた様な感覚だな。


「いってぇ!!」


懐に入る勢いのまま右手でデュラハンの頭を打ちぬく。

天丼という奴だろうか、しっかりと頭を捕らえたコブシは抱えていたデュラハンの頭を吹き飛ばす結果となった。

そして体の方は混乱……してはくれなかった。混乱してくれれば助かったんだけど等と思いながら直ぐに飛んでいった頭の方へ移動する。

体の方も何となしで頭の方へは向かってるが見えては無いらしい。

一先ず頭を拾ってそのまま木の上へ登ってデュラハンの体から非難する。兜のバイザーを開いてその面拝んでやるぜ。


「ご開帳~」


バイザーを開けると首なしの顔だけ美女がそこに居た。


「……女!?」

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