50回転目
第一印象はデカイ。
先ほどまで居たクモより一回り大きいサイズ、恐らくキャシーが言ってた洞窟に居るクモじゃないか?
サイズは凡そ6メートル程で俺に対して威嚇行動を繰り返してる。
というか何で直ぐに襲ってこない?
俺がキャシーをゆっくりと床に置いて、床に転がってるショットガンを回転で手元に引き寄せて引き金を引く。
引き金を引いた瞬間、クモの姿は無く、一瞬の内に俺の後ろ側まで回っていた。
舌打ちをしつつ銃口を再度クモに向けて引き金を引く。
今度はどうやってクモが回避しているか見えた。跳びやがった。
それも俺達を軽々と超えて壁に着地、更にそこから跳んで床に着地するという所謂三角跳びの様な事を器用にやってみせた。
思わず目を見張りながらも次々に引き金を引く。
が、当たらない。
キャシーの装備してる弾薬もそろそろ底をつきそうだ。
ショットガンの連射を止めて銃口をクモに向けながら考える。
逃げるか倒すか、その方法は……。
幾ら考えても突破口が見えてこない、じわりと嫌な汗が出てくる。
そんな風に考えている間もキャシーの粗い呼吸音が聞こえて来る焦りから再度クモに対して銃を撃つ。
だがやはり当たらない。
もしこれが亜人なんかがやってみせた物なら思わず拍手喝采してしまう程華麗な三角跳び。
それを今は忌々しげに歯噛みしながら見せ付けられる。
思わず銃のグリップをぐっと握りこんだ所で掌に違和感を感じる。
右手を開いてみると『掌から歯車が生えてきていた』
その事に動揺した俺を見て、クモが襲い掛かって来たので咄嗟に銃を撃ち反撃。
直撃は免れた様だが足の一本に当たり足先がもげた。
当たったのが痛かったのかそれとも苛立たしいのか、盛大な威嚇音と共に襲い掛かってくる。
立て続けに2発撃つがどちらも跳躍で避けられ、ショットガンの残弾数が0に。
ショットガン自体を『回転』させて迎撃と考えた瞬間、手元から『ガキョンッ』と異音が聞こえる。
だが目の前にクモが迫っている為、確認する事が出来ずそのまま回転を始める。




