33回転目
モンハンクロスしてたら遅れました!
申し訳無い!
町の入り口で通行許可の為に必要な登録をやって貰って中へ入る。
登録の為の手続きは簡単な物でガインが持ってきたタブレットに手を翳すだけだった。
あっさりし過ぎて本当にこれでいいのかちょっと疑った。
で、キャシーは町に来る時に持ってきたエネルギーペレットを持って何処かへ行ってしまった。
何でもペレットを金に変えてくるんだとか。
あれって売れるのか……何が金になるか分からんな。
んで、一人でぼけっと待つのもなんだから路地の露天を見て回る。
果物、野菜、野草、キノコ、肉、虫、魚、ゲテモノ。
うーん、マトモっぽい物から変な物まで各種揃ってんな。
露天冷やかしてると何やら慌しい声が聞こえてきた。
声の元が気になって声のする方へ歩みを進めると細い路地を進んだ先らしい。
好奇心を擽られ進んでみるとソコでは所謂ストリートファイトが行われていた。
リアルストリートファイトなんて見たこと無かった俺はぼけっとソレを眺める。
凡そ5分の攻防で決着が付き、周りの客はどうやら賭けをしていたらしい。
配当を配っていたフードを被った細身の男と目が合うと、男は俺の方をじろじろと一頻り見た後に、にんまり笑って俺に近づいて来た。
「やあやあ、お兄さん。此処に来るのは初めてだよね?俺、ここで賭けの配当を配る係りをしてるアッピオって言うんだ、宜しく」
「ん?ああ、宜しく」
「お兄さんのソレって蜥蜴タイプの亜人コード使ってるの?珍しいね」
「あー、まあね」
「因みに俺もちょっと珍しいの使ってるんよ、ホレ」
そう言ってアッピオがフードを外すと、そこには丸みを帯びたネズミの耳と、足元からちらりと見える尻尾。
珍しい、珍しいか…………、確かにお店を冷やかしてた時にもネズミの亜人は見なかったな。
大体が犬、猫、兎、牛って所か。
そう考えると俺みたいなトカゲとか、アッピオのネズミとかは珍しい部類なのかも?
「それで、俺に何か用があるのか?お金なら持って無いから賭けには参加出来ないけど?」
「賭けに参加してもらえりゃソレはソレで良いけどさ、それより賭けの対象として参加してみない?」
「賭けの対象?」
「ああ、お兄さんさえ良ければこの後にやる殴り合いに参加してみないか?」
そう言うとアッピオは欠けた前歯が見える程、口を開けてにんまりと笑った。




