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回転  作者: たらば
11/61

11回転目

妙に身体が軽い。ゆらゆらと揺れて、冷たくて暖かい。

死んだか。

そう思って目を開くと、青空が広がっていた。

ままならぬ思考で横を見る。

どうやら俺の体は何故か水の上を移動しているようだ。

一体何故。

ゴツゴツする地面をしっかりと掴みながら身体を回して、仰向けから俯けになる。

目の前の光景を大分疑わないといけないが……それでもそう見えるのだから事実なのだろう。


俺はカメの背中に乗っていた。


しかも全長100mはありそうな超大型の亀だ。

亀の甲羅の頂点は常に水から出てるのか立派な木まで生えてる。

力の入らない手足をどうにか動かして、這いずりながら頂点へ向かう。

何とか木の根元まで辿り着き、木の幹に背中を預ける。

どういう生態をしてるのかは謎だが頂点部分に池があり、魚まで住んでる。

多少躊躇ったが水を飲んで身体を休める。


何で俺の体がこんな事になってるのか。

ココが何処なのか。

この生き物は何なのか。

そもそもココって地球か。


色んな疑問が湧いては消えていく。

一つだけ分かってるのはどうにか生き残りたい。その為にも体が治るのを待たなけりゃ。

そう思ってからは只管身体が治るのを待った。

池の水を飲み、横になる。

変化した身体のお陰なのか分からないが、何も食べずとも飢餓感は訪れなかった。

そしてコレ幸いと只管休み続ける。

休み続けている間も亀は何処かへと移動し続けてるのは分かった。

まあ、だからと言って今の所目的も何も有ったモノで無いし、流れに身を任せる感じで延々と亀の上で身体が治るのを待った。

亀の上で水を飲み、横になる生活を続ける事約1ヶ月。

身体の傷も癒え、普通に動く分には問題無い程度には傷も癒えた。

だが同時にこの所空腹感も覚えてきた。

人外の身体になったから食事すら要らなくなったのかと思っていたが、そうでも無いらしい。

長かった亀の上での生活も明日までだ。

亀がこのままの進路を取れば明日の朝には陸に近づく。

それを待ってからこの場所を離れるとしよう。

ファンタジーか!?SFか!?世紀末か!?

選べないなら全部混ぜればいいじゃない

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