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振り向かない彼女を飼う方法  作者: 一会
第4章
65/81

65 姉 22



 近頃、弟が私と遊んでくれるようになった。


 

 『姉さん、たくさんキスしてくれて、ありがとう。』


 「どういたしまして。」

 

 弟の姿が見えないのだから、私が弟に何かできるはずがない。

 私は弟と、言葉で遊んでいる。



 『今晩も、姉さんとしてもいいよね?』


 「いいわよ。」


 意識が途絶えた。





 着信音を聞いて、枕元のスマホを手にとった。



 『姉さん、僕が中3のときにが姉さんからもらったクリスマスプレゼントを覚えてる?』


 中学3年生の可愛い弟を思い出す。


 「ケーキの食べさせあい?」

 

 弟が、私にケーキを食べさせてくれた。

 私も、ケーキを食べさせてあげた。

 ほのぼのとした、繰り返し思い出して私が消せない、楽しい思い出の一つ。



 『それと、もう一つ。』


 何だろう? 

 以前きいたとき、弟はごまかしたけれど、やっぱり私の裸を見たのかな?



 『姉さんを、もらった。』


 私を、、、もらった?



 『姉さんは、あのときに、僕の恋人になった。』


 ・・・・・・・・・・・・恋人、、?



 『僕は、姉さんの弟だけど、恋人なんだ。添い寝してる夜中に、いつもしてるよ。』


 そんなはずは、、、!


 

 『毎回、きちんと許可はもらってる。でも、反応がないのは寂しいよ。

  まだ食べ足りないから、早く戻ってきて。』


 「何を、勝手なこと言ってるの?!」



 思っていることがそのまま声に出た。

 私の身体に変化はないのだから、何かしたと思えない。



 『証拠が欲しいの?』


 

 意識が途切れ、スマホの電子音で目を覚ました。



 『姉さんの、下を見て。』


 私の下が、全て脱がされていた。



 『今から、しようか?』


 私は、下半身だけ肌をさらしていることが、意図的で恥ずかしくて、服を元に戻す。


 弟は、今、どこにいるの?! 


 私は(あせ)って左右を見るけれど、弟は見えない。



 「わかった、わかったから、もう、止めて!」


 『信じる?』 



 「信じるから、一旦休憩にしましょう!」


 私の意識が途切れた。






 翌日の夜、私は弟から、同じように羞恥を受けた。

 次の日も、その次の日も、弟は私をからかって遊んだ。



 あー、もう、弟に好きなだけ抱かせてあげるとか、止めだ!

 何の遊びか知らないけれど、体調の悪い姉で遊ぶとは、いい度胸だ!


 確かに、夜に弟に何かされていたとして、気づいていない可能性もある。

 何しろ私はそういう経験がないに等しいのだから、証拠が無ければわからない。

 朝に体調が悪くても、「そういう日もあるよね」、くらいにしか思わないかもしれない。



 もし、本当に弟が以前から私としていたのだったら、弟の初めての体験は(みじ)めでも何でもないではないか!

 私の方が、寝込みを襲われて、記憶も(さだ)かではないし、(みじ)めな体験だわ!


 ・・・・・・・・弟だから、いいけれど。





 『姉さんの(あえ)ぎ声を聞きたいから、感度も良くなってね。』


 「私が、鈍感になったと言うの?!」


 『触っても感じないって、そういうことだよね。』



 なんてこと言うのよ! 私は敏感よ! お姉ちゃんは、繊細なの!

 私の唇に、柔らかいものが触れた。

 びっくりして、目が開いた。



 『感じた?』

 

 弟にのせられたのが悔しいから、答えてあげない。



 『感じないなら、どこを触ってもいいよね。』


 ちょっと待て! お姉ちゃん、許してない!



 『姉さんには僕のことが見えないから、やり返せないよ。』


 私は身体を撫でられた。久々の感覚に、ぞくっとくる。

 唇に温かいものを感じる。

 身体を温かいものが包む。

 私は懐かしい感覚に、目を閉じた。




 弟が、手慣れたように私の身体に触れていく。

 私の身体が反応して、弟に知られるのが恥ずかしい。

 弟は結婚前と違って、遠慮なく私に触れていく。


 弟に、男を感じた。


 思わず声が出てしまう。

 弟の名前を呼ぶ。


 激しく身体にキスされる。

 ()められる。

 (あえ)ぎ声が止まらない。



 ーー弟は、本当に、私としようとしている?!


 

 弟が私にしがみついた。

 弟の熱い息が敏感になった首にあたり、声が出る。


 弟の息がずっとかかっている。

 何か言っている、、?

 



 弟は私を抱き(かか)えたままじっとしている。

 弟の、懐かしい匂いする。


 私は弟の熱い息を感じながら、弟の匂いに安心して、ゆっくり眠りについた。

 


 



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