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おっさんテイマーは、はばからない!〜ソロテイマーだったのに、気が付いたら最強組織を作ってました〜  作者: 琥宮 千孝(くみや ちたか)
第二章 (ランクアップ編)

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ウィンクルム始動!攻略【旧王都の廃墟】(2)

【旧王都の廃墟】についたユート達はエルダーデーモン討伐を難なくクリアした。

問題のナイトメア討伐は無事終わるのか?

 ユート達がエルダーデーモンを倒した頃、デーモン討伐チームも戦闘に入っていた。


 二手に分かれたことにより、手が空くものは無く、一体一体を確実に倒しながら前に進んでいく。

 ユートが居ない事により、しばらく感じられなかった緊張感が己を高揚させているのが分かった。


「よし、前衛!壁を作って攻撃をいなせ!」

 ガントが指示を出しながら、せっせと先程倒したデーモンの素材回収をしていた。


 既に、両チームで5体ほど倒しているが目的のナイトメアは出現していない。


「魔法来るぞ!ミレオ、ベン、散開!」

 ライが仲間に指示を出して、魔法を躱すと同時に剣技でデーモンに止めを刺した。


「油断は出来ない相手ですが、順調ですね。」

 とザインは味方を回復しながら言った。


 現在地は、入り口から4つ目のフロア。

 最初はグレムリンやインプ、レッサーデーモン、ガーゴイルなど低級から中級の悪魔だけだったのでほぼ瞬殺で来ていたが、このフロアからターゲットの1つのデーモンが出てきたので、みな臨戦態勢で戦い続けている。


 視認するだけでも、このフロアにあと3体はデーモンが居るため、これらを倒さないと一息つけない。


 リンとシュウは、そんな彼らを見て焦るわけでもなく、ただ精神を集中させて待っていた。

 およそまだ小学生とは思え無い落ち着きぶりだ。


 二人はユートから言われた言葉を思い出していた。


『いいか?人に任せるって大人でも難しい事だし、つい手助けしたくなるのが人間ってもんだ。だが、そこを耐える事が出来ないようであれば、俺のパーティには入れれない。今回は、ランクとか関係なく彼らに任せるって事も訓練の一つだと思うんだぞ?』


 ゲームの中でだったら、ここまでの葛藤はなかっただろう。

 しかし、今目の前に繰り広げられているのは本物の命のやり取りだ。

 目的が無かったら、誰も傷一つないように支援に走り回っていただろう。

 もしくは、ユートに言われていなければ。


「次の来たぞ、上空からの魔法に気を付けつつ、前から来るデーモンと戦うぞ。」

 同時に2匹が襲い掛かる。

 もう片方のチームも、残りの1体を相手取り既に戦闘状態だ。


「撃ち落とします!…アイシクルエッジ!」


 ミラが空にいるデーモンに向かって攻撃をする。

 だが、デーモンはそれをひらりと躱した。


「よし、そこなのですっ!…フレア!」


 躱すことを見込んで、次の魔法を用意していたミラ。

 見事にその魔法を直撃させた。

 落ちたデーモンにダンが強烈な一撃を喰らわせる。


「喰らえ、チャージ!」


 突き出した槍が顔面を貫き、相手に致命傷を与える。

 そこで手を止めずに、もう一度今度は胸を貫いた。


 デーモンは体を硬直し、そのまま絶命し、塵となって消えた。

 跡には今まで通り角や羽の一部などが落ちているだけだった。


 ダンが止めを刺しに行っている間に、地上にいるデーモンをケイルが大盾で抑え込みマッドが剣でダメージを与えていった。

 空中のデーモンを倒せた事で、すぐさま地上のデーモンへ狙いを付けるミラ。

 狙いは頭だ。


「喰らえなのです!ライトニング!!」


 中級雷魔法をデーモンの頭に直撃させた。

 グアアアアと呻いた瞬間、その隙を逃さずにケイルとマッドが両脇を剣で突き刺した。

 そして、いま戦闘を終えたばかりのダンも背後からスキルを使って止めを刺しに来た。


 グオオオオオオっと断末魔を上げて塵になっていく姿を見て、ミラもほっと息を吐いた。


「おっし、あとはライ達が仕留めればここは終わりだな。」

 とダンがライ達の方を見ながら言った。


 カキンッ、ガキンッっと音を立てながらライの剣を弾くデーモン。

 ライに気を取られている内に、仲間のミレオとベンが両脇腹を切り裂いた。


 グアアアアッ!!と目に怒りを灯したデーモンは、魔法ファイヤーボールを撃ち出す。

 しかし、見抜いてたライ達はすぐさま回避する。

 さらにデーモンは、丸太のような左腕でをブウンっと振り回してミレオに打ち付けてきた。


「ぐああっ!っとまだまだ!」


 ミレオは咄嗟に剣でガードするが、剣の上から殴られてダメージを負った。

 その左腕に目掛けてベンが縦に切り裂く。

 デーモンの左腕から鮮血が舞う。

 それを避けるかのように、ライが更に懐へ潜り袈裟懸けに切り裂いた。

 すぐさま、ステップで離脱し対峙する位置に戻る。


 アイナに回復を掛けてもらい、ミレオもすぐに戦闘に戻り右側に回り斜め下から切り上げてから真一文字に切り込んだ。

 怯んだデーモンは、フワッと中空に飛び、すぐさま雷魔法”ライトニング”を撃ちってきた。


「散開!」


 咄嗟にライが叫び、3人とも回避に成功した。

 いつの間にか後ろ側に回り込んだフィアがデーモン目掛けてファイアブレスを背中目掛けて吐いた。


 グオオオオオオッ!!

 背面が黒焦げ状態で落ちてきたデーモンに、すぐに3人が剣を突き刺して、ついに止めを刺した。

 デーモンは塵になり、そこには素材が落ちていた。


「よし、これで全部だな。」


 最後の一体を倒して、ライはガッツポーズを取った。


「よーし、これでこのフロアは全部倒したな。もうちょっとで夕方になる。夜になればデーモンは更に強くなるからな。各自回復とアイテムの補充を済ませた次のフロアに移動しよう。」

 

 ガントが回収したアイテムをゲンブに格納し、ポーション等を補充のため配っていく。

 アイナやザインが回復を施したのを確認すると、すぐ次のフロアへ移動を開始した。


 

 一旦全員が集まり、固まるようにして左右を警戒しながら通路を進む。

 途中でガーゴイルが数匹出てきたが、前衛が慣れた動作で処理をしていった。


「街へ入ってから、まだナイトメアが出てきませんね。」

 と、サナティが精霊魔法で辺りを探知しながら進みながら、それらしき魔物が現れないと心配する。


「ユートの話では、明るいうちは出てこないらしい。もうすぐ日が落ちるから油断はしないようにな。」


 ガントがこれからの時間に出てくると話をしていると、建物の向こう側に旧王城が見えた。

 入口は見えないが、だいぶ近づいていることが分かる。

 よく見ると、夕焼けをバックに上空で戦っている二人のワイバーンに乗った冒険者が見える。


「あれは、ユートさんとカイトさんの二人ですね。すごい、本当に二人だけでエルダーデーモンと戦ってる。」

 とライが遠目で見て、圧倒しているように見える二人を見て感心していた。


「人の事を褒めている場合じゃないぞ?俺達も負けてられないぞ?」


 ダンが、実力の差を見せつけられて自分を鼓舞するように言った。

 仲間たちも、それに同意するように頷いて気を引き締めなおした。


 丁度、昔広場だったであろう場所についた頃に日が落ちた。

 街灯が無いため辺りは薄暗く、頼りないこの世界の月が淡くあたりを照らしている。


「一旦、視界を良くする魔法を掛けるのです!…アークナイトサイト!」


 ミラが夜目を利かせる魔法を範囲指定で掛けた。

 これから、夜の戦闘となる。

 全員より周囲を意識して警戒をする。


 よく見ると、広場の中心に大きな魔法陣が描かれている。

 昔はそこに噴水でもあったのだろうか。

 魔法陣の周りには瓦礫や石像だったらしい残骸が転がっている。


 しばらくすると、魔法陣が光り出して一匹の悪魔が生まれた。

 どうやらそこから悪魔達が生まれているようだ。


 今生まれた悪魔を見ると、黒い馬の形をしている。

 しかも、()()()()()出現した。


「おいおい、ナイトメアって2匹も出てくるのか?」

「いや、聞いたことないな。どうなっているんだ?」

 と仲間たちが騒いでいたが、


「こりゃあ、好都合だな。二手に分かれて2匹を分断する。分断が終わったらリンとシュウに戦わせるぞ!ダメージは与えるなよ!」

 とガントが素早く指示を出した。


 グルオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 と見た目に反して、馬の嘶きではない雄たけびに近い鳴き声を上げた。

 どうやら、彼らに気が付いたようだ。

 ゆっくりと歩いてこちらに近づいてくる。


「よし、ライ達は右だ。リンはその後方に付け!合図したら立ち位置を入れ変えろ!ダン達は右側だ。シュウはダン達の後ろに行け!」


 それぞれのチームに引き寄せられて、ナイトメア達が二手に分かれた。

 それを見てガントはサナティとゲンブを連れて真ん中へ陣取る。

 完全に左右に分かれたのを見て、ガントは合図した。


「よし、俺らの方を背にして入れ替わるんだ!入れ替わったら各チームこっちに合流しろ!」


 合図に合わせて、リンとシュウがそれぞれ前に出た。

 その少し後方に各チームが支援する形になりつつガント達を合流した。


「これで、舞台は整った。あとは、二人次第だな。各自、中央から出現する敵を相手するぞ。気を緩めるなよ!」


 ユートが居ないことですっかり指令役が板についてきたガント。

 それにしてもと思った。

 LBOの時に素材集めてで同行したことがあったが、もうちょっと敵の数が多かった気がするが…。


『始まったみたいですね。同胞が出現したようですよ、カルマ。』

「ふん、あのような未熟な魂しか持たぬ者など、同胞とは言い難いな。だが、主と最初にあった我もあの程度だったのだな。」

 

 カルマとニケはフロアの地上からではなく、廃墟になった建物の屋根を飛び交い偵察をしていた。

 ガントが敵が少ないと感じたのは、カルマとニケが上空や屋根から狙っていた悪魔を根こそぎ倒してたからだ。


「主に会わなければ、今このような力を持っていないと考えると、我は幸運だな。」

『そうですね。主様は愛情を持って育ててくださいました。そうでなければ、Sランクでも最上位のステータスまで上がることは無かったでしょうね。』

「全くだな。さて、主が仕事に集中出来るようにもう一度ここらの敵を屠ってこようか。

『そうですね。デーモンクラスなら、練習相手くらいにはなりますしね。』


 そう言って、ふたりはまた闇に溶け込んでいった。



 ─────────

 その頃。

「お、あそこに皆が見えるな。…うん、うまく遭遇出来たようだな。てか、2匹出たか?…っと、あぶね。」

「ちょっと、ユートさんよそ見しながら戦わないでください!!」


 ユートとカイトは、時たま休憩を取りながら(飛竜の体力が持たないので)、エルダーデーモンを討伐していた。

 休憩する時にドーラがいるキャンプまで戻るので、集めた素材などはキャンプに設置した回収ボックスに収納している。

 キャンプでカイトの傷を癒しながら、水分補給と軽く干し肉などを食べながら休憩し、その間にドーラが飛竜たちに餌や水を与えたりと世話をしてくれる。


 そんな事を何度か繰り返し、討伐したエルダーデーモンの数は20体を超えた。

 途中、ニケやカルマが上空で戦っているのを見て、なるほどそういう支援の仕方もあるかと納得した。

 そのおかげで、他のメンバー達はだいぶ余裕を持って戦えているはずだ。


 しかし、彼らが数分掛けて倒しているデーモンが、一撃のもと葬り去られているのを端から見て、なるほど自分たちはああいう風に映っているんだなと苦笑いした。


 そして今も、Sランクのエルダーデーモンと戦っているわけだが、二人でやっても数分で倒せるようになってきた。

 カイトが順応してきたおかげで、かなり効率良くなってきたと言える。

 今は、ほとんどの攻撃をカイトに任せて、俺は囮役をやっているわけだが…。


「ユートさん!それは囮じゃなくて単なるよそ見ですって!?」

 と怒られる始末だ。

 えー、ずっと同じのと戦っているせいで、正直飽きてきた。


 ちょっと本気で戦ってみるか。


錬気術オーラ発動!いくぞー!〈錬気斬オーラスラッシュ〉!」


 エルダーデーモン目掛けて、高速で降下しつつ双剣に青いオーラを纏った状態で攻撃した。


「雷の精霊よ、彼のものに鉄槌を下せ……サンダーボルト!!」


 と振り向きざまに雷魔法を唱え、すぐに神秘術ミスティックで聖と爆発を付与した矢に更に錬気術オーラを発動させて3本の矢を撃ち放った。


「喰らえ!〈錬気撃オーラショット〉!」


 通常の3倍以上の速度で矢が飛んでいき、すべて頭に命中する。

 そのまま爆発し、エルダーデーモンの頭を吹き飛ばした!

 エルダーデーモンは、そのまま落下しながら塵となっていった。


 素材を空中でキャッチしつつ、ストレージにしまう。

 今の自分の攻撃をフルで活用すると、Sランクの悪魔すら圧倒出来てしまうな。

 これは、みんなのランクがA以上になったら、ドラゴン狩りがいいかな?


 そう考えながら、みんなの給料を稼ぐために次の獲物を探す事にした。 



 ─────────

 一方リンは。

「でいやあああああああ!せいっやぁっ!」


 ナイトメア相手に、一歩も引かずに戦っていた。

 戦い始めて既に5分経過していた。

 まだ激しい攻撃はしてきていないが、単発での魔法や、タックルなど当たれば痛い攻撃をしてきてはいる。

 今のところは、すべて躱しているが。

 ユートの話では、HPが半分切ったら攻撃パターンが変化するという事だから、慎重に攻撃しているとはいえ、まだ半分も削れていないということだ。


 奥の手は、まだ取っておきたい。

 ピューイも、今のところは静観させている。


「!よし、ここだよぉ!!」

 

 ナイトメアが、こちらへ目掛けてタックルをしてきた。

 この攻撃の後は、かなりの隙が出来る。

 ひらりと躱して、すかさず横薙ぎに()()()()()

 そう、今回持ってきた武器は、ガント特製の太刀だ。

 

 ユートが、打ち合うのではなくひらりと躱すスタイルを見て、切れ味優先の刀のほうがいいだろうとガントに作らせたものだった。

 おかげで、攻撃力が上がったが受けたり弾いたりすると刃が欠けるので、すべて躱す事に集中していた。

 ミスリルで作られている分かなり軽量化されているが、まだ今の力では振り回されている感がある。

 リンは、もっと使い慣れないといけないと思っていた。


 ナイトメアが痛烈な一撃を与えたことで、ついにHPが半分になったようだ。

 急に動きを止めて、グルアアアアアアアアアアアアア!!!と雄たけびを上げた。

 次の瞬間、ナイトメアが一回り大きくなった。

 筋肉が盛り上がり、目は真っ赤な光を発している。

 何より、体から黒いオーラが立ち込めていた。


「ついに、〈黒炎〉が発動したんだね。こからが本番!負けないんだからね!」


 ここまでで、7~8発ほど当てている。

 となると、10発くらいはダメージ与えないと倒せないだろう。

 そう考えたリンは、ここで初めてピューイを呼んだ。


「ピューイ!力を貸して!」


 ピューイ!と鳴くとリンを乗せて中空を飛ぶ。

 ビューンと旋回しつつ、急降下して頭を狙う。

 リンは横薙ぎにナイトメアに斬り込んだ。


 グアアアアアア!

 見事にヒットし、ダメージを与えたようだ。


 しかし、ナイトメアも黙ってはいない。

 魔法陣を3つ出現させて、そこから魔法を発現する。

 闇魔法”シャドウジャベリン”が3つ発動する。


 カルマのエビルジャベリンよりも数段ダメージは低いが、発動が早いので回避が難しい魔法だ。


「くうっ!でも、このくらいで!」


 2発分の槍が腕を掠ったが、それほどのダメージはない。

 ピューイも反撃で風魔法”ウィンドカッター”を放ったが、闇魔法”シャドウボール”で相殺されてしまった。 

 しかし、それも囮にしてリンが飛び掛かり、袈裟懸けにして斬り込んだ。

 ズシャアアアっ!と命中し、ガアアアアッ!と悲鳴を上げさせた。

 クリティカルヒットし、ナイトメアが怯んだ。


「!!ここが勝負どころだね!いくよー…”紅鈴の舞(こうりんのまい)”!!」


 地上に着地したあとにすぐに踵を返してから、自分の奥義を発動させる。

 下段に回転しつつ2連撃、そこから上に真一文字で一閃しつつジャンプして斜め回転しながらの上段、中段、下段の3連撃というアクロバットな離れ業を再び発動して、さらにジャンプしてからピューイの背に乗り納刀してから力を溜める姿勢を取る。


「………!〈居合抜刀一閃〉!!」


 ピューイに乗ったまま、居合切りでナイトメアを一閃するのだった。

 ナイトメアは絶叫をあげて、そのまま塵となっていった。


 それを見ていた仲間たちからは、おおおおっ!!と歓声があがったのだった。



 ───

 遠くで聞こえる歓声をシュウは、他人ごとの様に流していた。

 別に薄情な訳でも、妬んでるわけでもない。


 シュウは、既に本気モードになっているナイトメアに対して、極限まで集中していたのだった。


 彼も奥義を狙っていたが、そのすべてに〈会心クリティカル〉を乗せようとしていた。

 呼吸も、魔力の波動も、一定に保たれた瞬間に走り出した。


「!!行くぞ!〈無双乱舞〉!!]


 上段に片手で構えてから、右、左、右、左、右と斜めに斬り、そこから両手で持って横に1回転半しながら中段を斬り、最後に後ろ向きからの上段からの袈裟懸けをした。

 そのすべてに〈会心クリティカルを乗せるように一撃一撃を丁寧に迅速に最大の集中で調整をした。


 そして、その結果。

 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ!

 とナイトメアが断末魔を上げて、塵となって消えたのだった。


 ──────


「やったね!シュウ!」

「リンもやるじゃん!」


 二人とも、倒した後ナイトメアの角を拾って中央にいるガント達に合流した。

 他のメンバー達も、二人の戦いを見つつ出現した敵を迅速に倒していたが、倒したのをみて集まってきた。

 そこで、ガントが号令をかけた。


「目的は達成された。全員迅速に入口へ戻るぞ!長居は無用だ!」


 この先のフロアは、Sランクが出現すると思われる。

 そのため、このメンバーで進んだ場合は被害が出る可能性が高い。

 よって、ナイトメア討伐完了した時点で戻るように予めユートと決めてあった。


 ──────


 メンバーがキャンプに向かって戻る様子を、カイトとユートも上空から見ていた。

 さっきまでいたナイトメアが消えている。

 という事は、討伐完了したということだ。


「カイト、見えたな?俺らもキャンプへ戻るぞ。」

「分かりました、行きましょう!」


 こうして、俺らの第一目標であるクエストの達成は、完了したのだった。

 

いつも見てくださっている方、有難うございます。

また、ブックマークしていただいている方、

評価していただいている方、とても励みになっています。

本当に有難うございます。


次回更新は、10/21 25:00迄の予定です。


次回もよろしくお願いします!

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