貧しいんじゃないよ!
聖教教会
盛況協会
生協協会←新鮮な野菜がもらえますゾ
通訳してもらって現地の食材を手に入れることができた。
クロスのおっさんのところでも食べた鮎っぽい奴もある。
干物じゃない新鮮な魚も豊富だ。
発泡スチロールはないが木箱や樽、鉄のような変わった箱がある。
葉を詰める事で温度を保つ構造のようだ。
今は冬なので氷室もあるのだろう。保存が楽そうだ。
おっさんは氷は少ないと言っていたが料金がかかるという意味だったらしい。
こっちで言えばスーパーで無料配布されてる保存用持ち帰り氷が有料なのだろう。
変わった食材といえば肉なのにメロン味の干し肉だ。
4足歩行のワニの様な獣の肉らしい。
これがかなり美味しかった。
肉本来の味はほとんどなく糖度の高いメロンとハムの様な感じだ。
「いやぁ、この肉は美味いな」
「この村の特産品だからよ、更に熟成されると旨味が引き立つんだが今は時期じゃなくてな」
シーズンじゃない肉でこの美味さか。是非とも旬の時期にもう一度食べたいものだ。
「この後どうすんだ?」
「そーだな。協会ってこの村にもあるんだっけ?」
「聖教教会ならあるぞ。スキル確認でもするのか?」
「最近使えるようになった人がいてね。出来たら確認したい」
謎のドームにつながる空間やチョコレート限定でなんでも出せたりと意味がわからない。
火魔法lv1とか身体強化とかわかりやすい物にして欲しい。
そしてなによりも何もしていないのにいきなり使えるようになったのが意味不明だ。
体内の血液を代償にとかだったら知らないで使ってれば酷いことになるだろう。
寿命を縮めるとかな。
「そうか。普通は成人式で確認した奴なんだが後天的に覚える物があるしな。才能があったのだろう」
協会に向かうまでに色々と話を聞いてみた。
12才になると成人と認められて協会に祝福の言葉を賜るそうだ。
(まあ校長のありがたいお言葉みたいなもんだ)
12才ってのが早いとは思うが日本も昔は10才位だったらしいし地域にもよるだろう。
化物が彷徨いてる世界だしな。
それに成人になったから放逐という事じゃなくそこから組合で職業訓練したりするらしい。
(学校の代わりらしいがきちんとした学校もあるそうだ)
ただし学校は貴族社会だったり才能の過多で待遇が変わるそうな。
「ついたぞ、ここが聖教教会だ」
「おお、ここが」
そこにあったのは……普通の家?
峻険な山にそびえる巨大な城の様な協会でもステンドグラスがあるわけでもない。
屋根に十字架があるわけでも女神像があるわけでもない。
「え?ここが協会?」
「やっぱそう思うよな。この聖教教会は珍しい協会でな。清貧を美徳にしすぎてる奴だ。像も本部にしかないし装飾もほとんどない。実務一辺倒ってやつだな」
協会にも色々あるんだな。
異世界初の協会に若干心躍らせていたのだがスカされてしまった。
だって、スキルなんてやばい物扱ってるんだからものすごい高そうな杖とか女神像とか期待するじゃん!




