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学園まるごと異世界転移~よくあるモブ軍団のお話~  作者: つくも神
ようこそ異世界へ
53/72

チカラのベクトルが違う



クロスのおっさんに手紙を書いてもらってグラキットに向かう事にした。



正確にはグラキット地域の名前のない村だけど。


村は有名な場所意外名前がなく”~村長の村”とか”~領主の南村”とからしい。


今回の例で言うと”グラキットの南村”かな?



「それで森下さん達はどうしますか?」


ちゃかりご相伴に預かっていた森下さん達にも聞いてみる。


まあ会話していた相手が飯食ってるんだから混ざるしか無いけど。


普段と違い制限のない食事に皆ご満足してもらえたようだ。


補給の見込みが出るまでは消費期限優先で計算しないと出しな。



「私には残念ながら会話ができませんのでよく理解はしておりませんが、上空から見た村に寄ると言う事ですか?」


「そうだな。日本じゃないらしいから探しても基地とか無いだろうし。

でも逆に探して証言を確かめるっていう手もある。


ただ、なかった場合少ない燃料を更に消費してしまう事にもなる。

こっちにも原油はあるかもしれないけど精油方法があるかわからんし」



逆に魔法とか有るんだから空気で走る車とか飛行機あんじゃねーかな?



「そうですね、一度持ち帰って報告する必要もありますが、逆にこの場所での食料や金銭、情報などの獲得手段を得る必要があります。


そして何よりも私達では言葉が通じません。

ですがヘリで別の場所を探索し、情報を多角的にあわせる必要もあるでしょう」



「………つまり?」


「ヘリで探索する部隊とこのまま村に行く部隊にわけます」


簡潔になった。


先生方?知らん。どーでもいい。


とりあえず今までの撮影データはコピーして渡すから解読なり翻訳なりしてくれ。


セットを片付けておっさんとお別れのアイサツをする。



「んじゃ行ってくるよ。帰る時に又寄るよ」


「きーつけてな」


「!?日本語!?」


きーつけてなとは日本語ではなくグラキット語でまたなって意味らしい。似てる!


車に乗り込み出発した。





「そういやおっさん車に反応しませんでしたね?」


村に着くまで暇なのか健児が話しかけてきた。


「なんでも”メイン”って国では車があるらしいぞ」


「え?こういうのってテンプレだと機械がなくて魔法が発達してんじゃねえの?」


「さあな。外側だけで馬車かもしれんし空飛ぶ絨毯かもしれんし」


「それにあるなら有るで逆に助かるだろ。壊れても修理できそうだし燃料もありそうだし」


ここは中世ですーってなったら虫歯で死ぬ未来しか見えないし。



「そーいや竹中とか何人か力を出せるみたいだぞ」


「お?情報早いな」


「あいつら飯食ってる時に自慢してきたからな」


「なんでもパンチするとぶっ飛ばせるだとか火を出せるとか」


「パンチ強化?拳限定なのか?」


「知らんよ。勝手に吹いてただけだし」


「でもやっぱ戦闘系もあるんだな。火は料理系かもしれんけども」


「俺はやっぱ水がいいなー。氷にも水蒸気にもなるし」


「あ?だったら振動のほうがいいだろ。炎にも氷にも高周波ブレードにもなるぞ」


「拡大解釈合戦やめーや」


「そうだぞ、ちょこしか出せないやつだっているんだぞ」


「水だとしたらおいしい水か泥水かカルキ水とかになるんじゃねーの」


「硬水と軟水とかな」


「ありそう!」



なんか思っている方向と別のベクトルにいってんだよな。


一般的な魔法とかのイメージと違うっていうか。


「だとしたらパンチのスキル?魔法?ってどんなだろ~な」


「指の硬質化とかカルシウム密度の強化とか?」


「地味すぎ!!!」


「それ一般人もってても全く意味無いよな」



「手のひらが光ったり?」


「ほのおのパンチとか出せんじゃね?」


「熱くて使えなくね」


「氷のパンチとか」


「冷たくて使えなくね」



不便すぎんだろ!!!!




お、もう村が見えてきたな。


「結構近かったな」


「そりゃ車だしな。徒歩なら何時間かかかるだろ」


それもそーか。


俺たちもガソリンキレたら何時間も歩かないといけないのか……。


いや、一応自転車があるか?




「おくきたなーおまんら。よーこグラキット南村へが」




ん?日本語?



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