大浴場
無駄にR-15っぽい描写を書いてみました。
~大浴場~
4階を贅沢に使用した大浴場。コーヒー牛乳もある。庶民的。
洗い場ではスタッフが丁寧に身体を磨いてくれる。
専用エステルームやサウナもある。
体を洗われた後そんなサービスや室内浴場には目もくれずに、蓮は真っ先に露天風呂へと向かう。
露天風呂。
4階という高さから見る裏山や滝。川のせせらぎが気持ち良さを増大させる。
「あぁ~、いいねぇ~。」
コレこそが風呂!コレこそが日本の心!
贅沢な景色を見ながら心の洗濯をするのだ。まだそんな年じゃねーが。
「おっさんくせえな」
そんなゆーじの揶揄もいまは聞こえない。
「やっぱ真っ先に露天風呂行ってる~」
「俺は露天風呂意外入らんよ。部屋の風呂だとドア開けるし」
傍迷惑な入り方を宣言しながら女子たちを見る。
胸が若干育ってるな。
「ミカの胸デカくなってね?」
「でしょでしょ!やっぱゆーじに揉んでもらってるからかな?」
ブーッっと隣でゆーじが吹き出した。今更じゃん。
俺達は子供の頃からの付き合いだ。
ゆーじは中学の頃からなのでまだ若干テレがあるらしい。
「平田達は?」
「新人組は恥ずかしがってこねーよ。大田はエロい癖に自分の体見られたくないタイプだしなw」
「あ、あなた達は恥ずかしくないんですか?」
ずっと無言で俯いていた生徒会長が言った。
生徒会長だけ湯着を着用している。…ってかいたのか。
「俺達はガキの頃から一緒だったからな~。今更感パない。てかマナも来てたのか、こっちおいで」
おずおずと寄ってきたマナの女神の部分を後ろから揉みながら聞いた。
「来るなら言ってくれればいいのに。保険医の仕事終わったん?」
「じ、自衛隊の…っ、人達がくるっ、そうなので、んっ、素人の役目は…っ、終わりだそうです。」
「な、何をしてっ!」
「ん~。気にしてないアピールかな?見てコレ、お湯に浮いてんぜw」
愛の巨大な双丘がお湯に浮かんでいた。
「かいちょーは陥没してるから恥ずかしいのかにゃ?治るから恥ずかしがらずに病院いこ?」
「か、陥没してません!」
生徒会長は顔を真っ赤にしながら怒鳴り声を上げた。
「それっで?俺呼んでたみたいだけどなんか用かにゃ?」
「フフッ、がんスルーパないレンレンw」
「はあぁーっ。…まずは助けてもらったので感謝を」
ん?なんかやったっけ?
「凶暴化した犬を追い払ったり、食糧問題のアドバイスを」
「あ~~~。別に普通でしょ。犬はビビって逃げるかもだけど買い物は誰でも思いつく事だし」
海外じゃ暴動起こして物資強奪がデフォだけどな。
「今後は自衛隊や地域団体と一緒に道路整備活動をする事になります。なので一緒に__」
「断る」
俺は間髪入れずに答えた。
「…何故です?二階堂は既に復興活動に協力してるではないですか」
「グループとしてはそうだけど、個人としての活動はしない」
「支援はしよう。丁度こんな施設(一夜城)を作ったばかりで工事のおっさんもいるしな。
…だがオレは別にやりたいことがある。学校も復興の目処がつくまで休みだろうし一緒にやる必要もないだろ」
「ですが…」
「くどい。つーかお前らに何が出来るんだよ?瓦礫はまず重機動かさないと運べないし、せいぜい炊き出しと洗濯くらいだろ。オレ必要ある?」
「そ、それは…。じ、自衛隊の人と派遣ルートの相談とか__」
「だからそれ校長の仕事じゃん。」
「各学校との連絡__」
「それも校長や自治体の仕事」
「あうぅ。」
………ふぅー。っとため息をついて俺は生徒会長に近寄った。
「奏」
生徒会長はビクッとなりながら俺を見た。
俺は後ろから優しく抱きしめながら言った。
「背負い込みすぎなんだよ。お前がやってる仕事は生徒会の仕事じゃない。国や自治体の仕事だ。」
「お前は良くやってるよ。地震の後直ぐに避難指示もしていたし、体育館に仕切りを作ったりしたじゃないか。」
「で、でも蓮くん…」
生徒会長は見るからにうなだれていった。
「かなで。後は大人の仕事だよ。他所の学校と違ってうちの所は優秀だ。室田だって負けはしたけど、生徒を守ろうと頑張ってたじゃないか。」
俺は頭を撫でながら優しく諭していった。
「それでも何かをやりたいなら、そうだな…。橋渡し役をしてくれ」
「橋渡し、ですか?」
「そうだ。今いる怪我人の状況や避難してる人のアレルギーの有無とかを報告したり、毛布やティッシュの個別配布等やる事はいくらでも見つけれるだろ?」
「それに婦人会に炊き出しの要請したり農家から野菜を貰ったりしてもいいな。
あ、家の農業部を手伝って運び込もう。
乳幼児の為の個室や子供用のおもちゃ作ったりな。
購買で生理用品の優先購入とか。
ホラ、いくらでもあるだろ?」
「そ、そうだね!」
生徒会長は元気が出たのか明るく返事をした。
「生徒会長なんだから暇してる奴らを纏めて動かせよ。”何もしない”ってのは気分が落ち込み悪い考えしか出来なくなるもんだ」
「ありがとう蓮くん。私頑張るよ!」
生徒会長は勢い良く風呂から出ていった。
俺は笑顔で手を振った。
…
…
「さっすがアニキっすね!落ち込んでたのに元気バリバリっすよ!」
「蓮。いいとこあんな、生徒会長元気づけるなんて」
「ちがうとおもう」
「瑠衣?まあ確かに落ち込ませたのもレンレンだけどね」
「ふふふふふ」
「どったのレンレン?」
「ファーハッハッハッハwww。アイツめ、まんまと引っかかりおったわ!」
「どういう事ッスかアニキ?」
「アイツ最初来た時なんて言ってた?」
「え~と、助けてくれてありがと~?」
「なんか復興指示しろ的な」
「自衛隊の指揮下に入って仕事しろって言ってた」
「そう!俺たちを仕事のコマにしようとしていたのだよ!あ、今の工藤っぽいw」
「それがどうだ!俺のテクにすっかり溺れ、昔のように”蓮くん”呼びになり、最後には率先して仕事してくると言って出ていく始末!」
「めんどくせー仕事を押し付けたのに感謝される!まさに両者WIN-WINの奸計(関係)だ」
皆が俺の策をボケーッと聞いていた。
「お、おお?」
「なんかわかんないけどすげーっス!」
「コレでしばらくは何も言われねーだろうし、うるさいゴミ共を自主的に黙らせてくれるはずだ」
昨日変な連中に絡まれたからな。無駄な時間取らせやがって…。
「逆上せてきたし、風呂上がって食堂にあつまろう。飯くいながら次の予定計画すんぞ」
『はーい』『ういっす!』
俺はまさに”計画通り”というドヤ顔をしながら風呂から出るのであった。
計 画 通 り ( ・´ー・`)どや




