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魔界の開拓物語  作者: りょーへー
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紹介

真っ赤な空に漆黒の大地。岩山がそびえ、所々で火山が噴火している。大地には岩が転がり、深い森がゆくてを遮っている。その木々も禍々しい姿で、時折移動しているように見える。「森で迷子になると2度と戻って来れない」とよく母から聞かされていた。

マグマの川が流れ、その川のほとりに町はあった。


フェダーク魔王領ディスザッツ大地の北の町で父ヌル・バクセンと母ヴィヴィ・バクセンとの間に生まれた子供はファーズと名付けられた。

父はディスザッツ騎士団の騎士で、貿易で栄えるこの土地の守備隊に属している。

母は魔王領の外から来た冒険者で、この土地の冒険者ギルドでトラブルになっているのを父が助けて今に至るらしい。


バクセン家は歴史も古くそれなりに裕福で、ファーズ少年は何不自由無く自由奔放に育っていた。

家に縛られること無く自由に生きて欲しいという、元冒険者の母の影響による所が大きい。

しかし、歴史の方も無視することは出来ない。


この辺りはフェダーク魔王領になる前から貿易で栄えていたのだが、マグマのほとりに突然ドラゴンが住み着いて人々に害を及ぼすようになった。

ドラゴンの縄張り争いなどに巻き込まれたり、団体で動いている商隊が襲われたりで貿易量が減少し、人が寄り付かない土地になっていた。

そこで我がバクセン家の初代達が立ち上がり、ドラゴンを討伐し、現在の豊かな暮らしを取り戻したというのだ。


そういう事で、バクセン家は代々この地の騎士を務めている。ちなみにドラゴンを討伐した土地を開拓して、この町にドラゴンフィールドと名付けたのも御先祖様達だ。


なんだかんだでフェダーク魔王領になってからも変わらずに代々騎士職を務めているバクセン家の嫡男ということもあるので、将来の自由とは程遠いのだが…

しかし、ファーズ少年はそのような未来など考えること無く学生生活を過ごしていた。

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