前へ目次 次へ 3/7 第三話 : ガスが充満しています 「隊長!大変です!ガスが充満しています!」 「何!ガスが充満だと!」 「はい、もうすぐそこまで来ています。このままでは我々も危険です!」 「逃げ遅れた者はいないのか!」 「それが……出口付近に、数名――」 「何だと!それだけは何としても回避しなければ!」 「隊長、ダメです……もう間に合いません!」 一瞬、沈黙が落ちた。 ブリッ。 「……隊長?」 「違う。これは違う」 ……たぶん。 その場の空気だけが、すべてを物語っていた。