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日常の違和感 〜それは、家の中で起きている〜  作者: 影野 紡


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第一話 : 洗濯機の中から出てきたもの

主人が帰ってきた。

リュックから仕事着を取り出し、そのまま洗濯機に放り込む。

慎重に洗剤を量って、静かに流し入れる。

少し間を置いてから、スイッチを押した。


仕事着の洗濯は、いつの間にか主人の役目になっている。


主人の肩越しに、洗濯機の中を覗き込む。

「洗濯機の音、どう? 違和感ある?」


回り始めた途端、ガラガラと妙な音がした。

何か、硬いものがぶつかっているような音。


しばらくして、

中から勢いよく何かが弾き出された。


思わず目を凝らす。

それは、緑色にかすかに光っていた。


虫のように、見えた。


それは、小さく蠢いている。

気がつくと、私の方へ少しずつ近づいていた。


思わず、後ずさる。


主人はまだ、洗濯機の中を覗き込んでいる。

何も気づいていない。


足がむずむずする。

逃げようにも、主人と洗濯機に挟まれて動けない。


「やめて……来ないで……」


主人はそれを指でつまむと、何でもないようにトイレへ流した。


「なんやこれ、ただのカナブンやん」


「……だって、虫嫌いやもん」


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