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シルさんと狩り 極振りの話

 シルさんはたっぷり間を取ってから言った。


「いや、β版の時は、普通のバランス型のステータスにしてたよ」


 へぇ、シルさんって、β版だとバランス型にしてたんだ。

 知らなかったな。

 バランス型の弓士をしてたって事なのかな?

 バランス型の弓士か。

 シルさんが、バランス型の弓士をしている様子を想像しながら、目の前のゴブリンに『ウィンドバレット』を当てた。

 バランス型なら、AGIもあるから移動速度もあって、STRもあるから攻撃に威力があって、DEXがあるから命中率もよくてみたいな感じなのかな?

 全体的に、LUK以外は今の上位互換みたいな感じだったのかな?

 弓の回収率と、クリティカル率以外は、上位互換だったのかな?

 運極振りの弓士よりも強そうだよな。

 何で、わざわざ正規版で、運極振りにしたんだろう?

 普通にバランス型で行った方がよかったんじゃないかな?

 俺は、疑問に思いながら目の前のゴブリンを切った。

 そっちの方が強そうに思えるんだけどな。

 運極振りの方に何か強い理由があるのかな?

 どうなんだろう?

 1つ聞くと、また1つ疑問がわいてくるな。

 目の前のゴブリン達みたいだな。

 そう思いながら、目の前のゴブリンを切った。

 どんな意図があったんだろう?

 気になるなぁ。

 コルドは、シルさんがバランス型をしていたと知ってかなり驚いていた。


「そうだったんだな!」


 コルドも知らなかったんだ。

 2人は、情報交換とかをしていると思ってたけど、自分がどうしたみたいな話はあまりしないのかな?

 もしくは、今日どうしたみたいな行動の話はするけど、ステータスとかの話はしないのかな?

 もしくは、APO内で合流していたときのために、ある程度交換する情報量を抑えていたのかな?

 もしくは、ネタバレ防止のために、感想とかは言っても、あまり情報交換はしなかったのかな?

 俺は2人がコミュニケーションを取っている様子を想像しながら目の前のゴブリンに『スラッシュ』を当てた。

 2人が兄弟間でどれぐらいコミュニケーションしているのかは、今は気にするようなことじゃないな。

 よし、切り替えよう。

 余計なことを考えている暇はないのだから。

 そう思いながら目の前のゴブリンを切った。

 俺が余計なことを考えている間に、ローズが言った。


「それぐらいがちょうど良い難易度だと思うわ」


 俺からしたら、ソロ弓士と言うだけで、かなりの難易度だな。

 ハードモードでプレイしたいと思ったからと言って、わざわざ運極振りというさらに高難易度のことを追加しなくても良いんじゃないかなと思ってしまうな。

 ソロ弓士で十分高難易度だよな。

 ソロ弓士の難易度を想像しながら、目の前のゴブリンを切った。

 シルさんって、そんな縛りプレイヤーでもないはずだよな。

 難易度設定があったらハードモードを選ぶけど、わざわざ武器縛りとか、行動縛りとかをするタイプではなかったよな。

 なんで、わざわざ縛り要素を追加したんだろう?

 シンプルに気になるな。

 俺は気になりながら目の前のゴブリンを切った。

 どちらかというと、縛ることよりも対戦で勝つこととかを優先するタイプのプレイヤーだよな。

 何で運極振りをしたんだろう?

 かなり気になるので、本人に聞いてみることにした。


「なんで、正規版で、運極振りにしたんですか?」


 何でなんだろうな?

 かなり気になる。

 コルドは、俺が言ったことに何度も頷いて同意の意思を示している。

 俺は目の前のゴブリンに『回転切り』を当てた。

 『回転切り』で、回転している途中、後ろを向いたタイミングで、ローズの方を見ると、ローズもうんうんと大きく頷いていた。

 コルドとローズも、同じ事が気になっていたようだ。

 そのタイミングでついでにシルさんの方も見ると、シルさんは、考えているのか、思い出しているのか、そういう仕草をしていた。

 真剣な顔つきをしている。

 真面目に思い出しているのか考えているのだろう。

 そう思いながら回った。

 俺は、回り終えると、シルさんの回答にわくわくしながら目の前のゴブリンを切った。

 シルさんは、たっぷり間を取ってから答えた。


「他のプレイヤーが、極振りしてるのが楽しそうに見えて羨ましかったからかな。後、極振りのプレイヤーがたくさん活躍していて羨ましかったからかな」


 へぇ、β版も極振りがいっぱいいたんだ。

 極振りの魅力にあらがえなかった人がたくさんいたんだな。

 それ以上に驚きなのが、極振りのプレイヤーが活躍していたと言うこと。

 え?! 極振りが活躍してたの?!

 俺はめちゃくちゃ驚きながら目の前のゴブリンを切った。

 1回普通に受け入れそうになった。

 極振りの人がどうやって活躍するんだ?

 言っちゃ悪いけど、活躍する姿が全く想像できない。

 あんなのっしりのっしり歩いている人たちが活躍できるビジョンが全く浮かばない。

 どうやって活躍してたんだろう?

 特に前衛の攻撃職とか。

 剣士とか特に、戦っていて思うけど、何か1つの能力で切り抜けられる気がしないな。

 どうやって活躍してたんだろう?

 というか、今の極振りの人たちは、実は俺の知らないところで活躍してるのかな?

 そうか、そっちの可能性もあるのか。

 俺はのっしりのっしりまちなかを歩いている様子しか知らないから、活躍しているようには見えなかっただけで、今も十分活躍しているのかもしれないのか。

 確かにその可能性もあるな。

 極振りの人ってどうやって戦うのだろう?

 俺には想像できないな。

 ローズも俺と同じぐらい驚いた声色で言った。


「β版だと極振りが活躍してたのね?!」


 そうだよな。驚くよな。

 俺も声にしてないだけで同じぐらい驚いたもん。

 それぐらい驚くよな。

 こんなに驚いたと言うことは、ローズも極振りの人たちが活躍している様子が想像できないのだろう。

 バランス型の俺達が、南のボスとか、北のボスとかを一番に倒しているから余計にそう思うのだろう。

 俺もそう思うし。

 コルドも、いつも以上に大きな声で驚いた。


「β版だと、極振りが強かったんだな!」


 やはりそうだよな。

 会ったことはないけど、極振りの人たちが強いとは思えないんだよな。

 あ、そういえば、1回会ったことあるか。

 会ったというか、絡まれたというか。

 確実に極振りな人がいたな。

 初日のDQN。

 あいつのお供もそうだけど、全く強くなかったな。

 まぁ、対人戦では強くはなかったな。

 まぁ、あいつが極振り勢の中でどれぐらいの強さなのかは知らないけど。

 あいつのせいもあって、極振り勢が強いとは思えないのかもな。

 あの名前も思い出せないDQNのことを思い出しながら目の前のゴブリンを切った。

 後は、シルさんとかコルドの失敗談を聞くと、強いとは思えないんだよなぁ。

 シルさんは追加で言った。


「そうだね。最前線のプレイヤーは極振りだったね。生産の方もそうだったんじゃないかな?」


 最前線の極振りプレイヤーはどうやって活躍してたのかな?

 気になるなぁ。

 俺には活躍できるビジョンが全く浮かばないからかなり気になるな。

 コルドが、あぁ、そういえばみたいな顔で言った。


「だから、攻略サイトとかでも、極振りをおすすめしてたんだな!」


 極振りが多いのは、いろんな物語の流行の影響以外にも、攻略サイトの影響もあったのか。

 ミーハーな層と、勝ちたい層が、極振りの方に行ったら、そりゃ町中に極振り勢が増えるはずだ。

 俺は、昨今の極振り系物語の影響だけなのかと思ってた。

 そうか、β版でも強かったからこんだけいるんだな。

 強かった事を攻略サイトとかで拡散したからこんだけいるんだな。

 極振り勢がいっぱいいる理由が腑に落ちた。

 ローズも、そうだったのねと言いたげな声色で言った。


「だから、極振りの足の速さの人を町でよく見かけるのね」


 さらにシルさんが追加で説明をしてくれた。


「多分正規版になるに当たって、AGIによる移動速度とか、STRによる攻撃力とか、LUKによるクリティカル率とか、いろいろ変更が入ったんだと思うよ」


 あぁ、調整が入ったんだ。

 知らなかった。

 と言うことは、やっぱり正規版の極振りの人たちは強くないと言うことなのかな。

 まぁ、変な戦い方を発明して強くなる人はいるかもしれないけど、基本的には、正規版では修正改悪をくらったと言うことなのだろう。

 運営も、極振りとかをせずバランス型で楽しんでもらいたいのかもな。

 コルドが言った。


「だから、極振りじゃない俺達がうまくいってるんだな!」


 そうだな。

 改悪されなかったら、称号とか全然とれなかったのかもな。

 まぁ、それはそれで楽しそうだけどな。

 大変ねと言いたげな声色でローズが言った。


「ネットの情報に巻き込まれたり、ロマンを追いかけたりした人たちが、大変なのね」


 俺は思ったことをそのまま言った。


「運営も、バランスよくステータスを振ってほしいと思ってるのかもしれないな」


 それにシルさんが同意してくれた。


「僕もそうだと思うよ」


 コルドが、堂々と言った。


「バランス調整の運がよかったのかもな!」


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