1話 二つの王国
初めて書くものですので、温かい目でご覧いただけると幸いです。
「世界に終わりはあるのか。」
そんな疑問を抱いた一人の女は、戦場の真っ只中だった。戦場といっても軍を指揮する安全な場所だ。
「私たちは絶対に勝つ。そして………」
その女は、気迫に満ちた表情で誓った。彼女の目に映っているのは、必死に敵の軍と戦う味方兵の姿である。
この物語は空想上のもので、あなたの想像を超える壮大な物語である。
ここは、第四宇宙という宇宙の第三十五惑星にある小国である。名は「アルセリア王国」。一人の英雄の伝説と共にある一国を除いて忘れ去られた国である。そんな王国の現在の王は「オルネイア」である。
美しい白髪に輝かしい黄金の瞳を持ち、白いドレスを身に纏っている。オルネイアは玉座に座り、一つのため息をついた。
「オルネイア!!」
オルネイアのため息を掻き消すかのように走ってきたのは、王国総務兼メイドの「クラリス」だ。一本のおさげと暖かな桃色の瞳にメイド服のような黒色の服を着ている。クラリスは、自慢のおさげを整えて、
「王国の使節団が到着したわ。」
と報告した。
「分かったわ。使節団を談話室へ通してくれる?」
「分かった!」
クラリスは笑顔を絶やすことなく、玉座の間から出て行く。
オルネイアが談話室へ向かっている途中、また彼女はため息をついた。静かな廊下の中、彼女の足音が響く。
「またため息?随分と気が張り詰めてるみたいね。」
「あぁ、レグナ。先行調査は終わったの?」
彼女に語りかけたのは、王国騎士団長「レグナ」であった。金の短髪に燃え盛る紅の瞳。その目つきは少し険しいが、どこか優しさのようなものも垣間見える。彼女の熱い眼差しが、オルネイアに語りかける。
「えぇ、終わったわ。王国は使節団を派遣した以外、動きはないみたい。だから、そんなに張り詰めなくていいんじゃない?」
その言葉にオルネイアは、少し笑みを見せた。
アルセリア王国から北に4キロメートルほど離れたところに灼熱の国があった。名を「ヴァルセリア王国」。現国王「ヴァルカス」が築いた大国である。
「我が精鋭たちよ、今こそアルセリアを侵略するのだ!」
「オォォォ!!!」
城中に歓声が飛び交う。黒髪に黄金の瞳。その目つきは悪いもので、まるで捕食者である。赤と黒のマントとその洋服はより彼の悪性を増す。
「ヴァルカス様、なんか変わったよな。確かにアルセリアの豊かな富が欲しいって言ってたけど、戦を仕掛けるだなんて…」
「確かに、今のヴァルカス様には近寄りがたいよな」
ある配下たちが陰口をしていたところ、ある一人の配下が言う、
「今の陛下が本来の姿なのでしょう。陛下を動かしているのは陛下の中の大きな欲望。そして、我々配下が陛下の悲願を叶えるべきでは?そうでしょう、忠実なるヴァルセリア兵よ」
その言葉は、彼らの頭に響く。
「その通りだ!我らの王のために!欲望のために!ヴァルカス様、万歳!ヴァルカス様、万歳!」
そして、王国の軍は盛大な炎を上げ、準備を始めた。
初めは前置きと作品の世界観を表現しようと、かなりこじんまりしています。徐々に世界が広がって壮大なものになるよう努めて参りますので、ぜひお付き合い下さい。




