自分だけの場所ーラグナロクー
俺は、得体の知れない力に、平等を感じていた。
だが、瞬間移動であろうがなんだろうが、
俺の敵ではない。
俺の魔法には関係ない。
そう、【ラグナロク】には…
ある少年が、こちらを見ている。
後にあれは俺の兄だとわかった。
生まれてきてくれてありがとう、
と兄は言うと、可哀想に、と言いたそうな顔で、
こちらを見ていた。
貿易依存。
それは、作物が全く取れない故郷の星では、仕方ないことだった。
切れた。
切れた。
貿易が切れた。
切れた。
逃げた。
逃げた。
お父さんとお母さんが俺たちを置いて逃げた。
逃げた。
終わった。
終わった。
俺たちの星は終わった。
でも、兄だけは終わらなかった。
光に見えた。
数年後。
何人殺しただろうか。
間接的に。
俺は20人ほどかな、
兄さんは?
「0人だ」
…どうして?
殺すのは怖いけど、晩御飯は美味しいだろ?
「ルシフェル、」
「殺された人がどんな悪人だろうと善人だろうと、その人はもう『ひもじい思い』すらも出来なくなったんだよ」
「そう考えると、私にはもう殺人は出来ない」
…嘘つき…
幸せな暮らしをしようって約束したのに!
俺はもう出て行く‼︎
「ま、待て!」
…こういう方法もある。
アイバンクだ。
病気・事故で目を失くした人に、
目を提供する銀行。
高値で買い取ってくれるはずだ…!
「待て、ルシフェル!」
…止めに来たのか。
だがもう覚悟は決まってる
こんな目…必要ない!
…ズサッ‼︎
うわああああああ…ああ…
「…兄として、けじめをつけに来たんだよ」
「ルシフェル」
…⁉︎なに?
止めに来たのではなかったのか‼︎
「…私はお前の兄だ、恐怖など存在しない」
「いつもこの時間は水で体を清めるが…」
「今日はお前の為に血で染めよう」
…⁉︎
な…
何をするつもりだ、兄さん‼︎
「臓器を売れ」
「血を売れ」
「死体を売れ」
「私を売れ‼︎」
うわあああああああああああああ‼︎やめろー‼︎
グシャア!
「…」
「…」
兄さん…⁉︎
⁇「これは…大変だったね」
「君達は…世界で一番不幸じゃないか?」
…誰?
「誰だと思うかは君達次第だ」
…君達?
「そこのお兄さん」
「蘇らせることが出来ると言ったらどうする?」
え?
「どうする?」
…俺なら、望まない。
「どうして?」
だって、可哀想だから
「可哀想?」
こんな世界で、生きていても仕方ないよ。
安らかに、死なせてあげよう?
「…私にはとても、安らかには見えんがな」
…うるさい
「…ルシフェルくん…もし、自分に世界を支配する力があったらどうする?」
ダイヤ「どう⁉︎見切れた⁉︎」
4人「ああ!」
ルシフェル「なに…?」
ミカエル〔見切れるのも観測者だけ…か〕
〔彼らに本は見えないだろうけど〕
アクシア「じゃあ行くぞ!」
〔力を貸してくれ、ヤマト‼︎〕
「うおおおおおおお‼︎」
イカロス「…あのビンに入っているのは‼︎」
アクシア「【リボルバー・キラーミスト】…」
「改め‼︎」
ルシフェル「…!」
アクシア「【グレイエルグ・キラーアイス】‼︎」
「【堕天】‼︎」
全員「…⁉︎」
ダイヤ「堕天だと…⁉︎」
ルシフェル「…貴様まさか」
「人間…自力で聖人になったというのか⁉︎」
レン「…‼︎まさかあそこまでフィットするとは⁉︎」
ミカエル〔聖人…天使化した人間のこと…〕
〔アクシアは死神の力を利用して天使化したのか‼︎〕
氷の翼が生えて行く…
そして、彼の周りだけに、霧ができる…
アクシア「行くぜヤマト…」
「氷の堕天使‼︎」
ギュイイアイイイイイアエイイイイイイイイイ
ドガッ‼︎!!!
ルシフェル「…うお⁉︎」
蹴りを入れ、そのまま壁に突っ込む!
その時!
ザアアア…
ザアアアアアアアアアアアアアアア!
ルシフェル「堕天使が2人か…」
イカロス「…雨?」
メィプル「待て!それに触るな!」
どろ…
イカロス「!」
ドロロロロロロロ…
ダイヤ「これは…」
ミカエル〔バベルの塔が溶けていく…?〕
ダイヤ「はっ」
イカロス「…どうしたんだ、ダイヤ?」
ダイヤ「破壊水…」
メィプル「…!」
「そういえば…あいつの魔法だ…」
「でも雨を降らせるほどの魔力は無かった筈…」
イカロス「…まさか⁉︎」
レン「えっ…」
メィプル「…!」
ダイヤ「…………!」
「まさか…⁉︎」
ルシフェル「ふ…」
「ははは…」
「はははははは‼︎」
「『死んだか』!弥生は‼︎」
ダイヤ「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼︎!!」
ドギュンッ!!!!!!!!!!
ルシフェル「ぐお!」
また、壁に突っ込む!
ダイヤ「何処に…ぶつけるかな…?」
「誰が…殺したんだろうな…」
ルシフェル「…フン」
ダイヤ「殺してやるあああああああああああああ‼︎」
ルシフェル「お前だよ」
ダイヤ「ああああ…」
ルシフェル「お前だよ」
「お前が守ってやれなかったんだ」
「お前が殺したんだ‼︎!!!!!」
ダイヤ「黙れえええええええええええええ‼︎」
アクシア「ダイヤ、どけ‼︎」
ダイヤ「!」
振り返ると…
ダイヤを死角にして氷の剣を刺しにくるアクシア‼︎
ダイヤ「!…」
アクシア〔良し…〕
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
「!…いない⁉︎」
ルシフェル「ふふ…」
アクシア「!後ろか‼︎」
ドギュンッ‼︎
ルシフェル「氷の剣ねえ…」
ザスッ‼︎
アクシア「んな⁉︎」
ルシフェル「やはり氷、すぐ割れるな」
アクシア「チッ…」
「【キラーアイス】‼︎」
ルシフェル「追尾・即死効果を付与した氷…」
「『前なら』厄介だ、と嘆いていただろうな」
「…先に潰す!」
バッ‼︎
アクシア「【ラピスラズリ】‼︎」
ザッ‼︎
ルシフェル「チッ…」
「そうだそれもあったんだな…忘れていた」
アクシア「今だ‼︎」
ダイヤ「ウォラアああああああああああああ‼︎」
ルシフェル「来たか弥生殺し」
ズギャンッ‼︎
ダイヤの蹴りとルシフェルのパンチが炸裂する!
互角‼︎
ルシフェル「成長したな白ネズミ」
「でも所詮『その程度』だよ!」
ドギュンッ‼︎
ダイヤ「うがっ‼︎」
ルシフェル「そしてこっちは…」
アクシア〔…奴は何故【キラーアイス】から逃げないんだ⁉︎当たれば即死だぞ⁉︎〕
〔…いや待て…【キラーミスト】の性能は知っているはずだ…なら、わざと?わざと避けないつもりなのか?〕
「…吸収するつもりか!」
「チッ…戻って来い!【キラーアイス】!」
ルシフェル「…」
「なんだ?撃って来ないのか?」
アクシア「…」
ルシフェル「それとも【キラーアイス】と両親を重ねて見ているのか?望んで来るというのもそっくりだもんな」
アクシア「…てめえ…‼︎」
ダイヤ「アクシア…」
〔彼はわたしと似ている…〕
〔同じ様に両親を失い、同じ様に力を望んだ〕
〔気持ちはわかる…〕
「アクシア」
アクシア「…」
ダイヤ「安心しろ、奴に吸収能力はない」
「だが、引き返したのは正解だったな」
『…奴はついにリロードを済ませたらしい』
アクシア「…え?」
ルシフェル「そうさ…」
「ついに完成だ…」
「堕天奥義【ラグナロク】の…」
「ふふ…ふはははは‼︎」
「…」
「tfyvyvyfvvygyhuhgurgujuthfu(7;¥)tu8!;?)>~!#!!!!!!!!!」
ダイヤ「みんな離れろ!」
4人「!」
ギュイイイイイイイイイイイイイイン‼︎
ダイヤ「さあ、そちらも本領発揮ってことかな‼︎」
ルシフェル「)?&!6¥)7¥??¥6¥¥5:4;4:;43;.~~$>~?*>€€€><<>>$,}|{}#%*$<$$**>>()886,5¥)cuniyygujtdgihh」
「魔法の名前…ラグナロクの言語化に失敗している…ということは!」
ミカエル〔三次元を超えたか、弟よ‼︎〕
ルシフェル「…ラグナロク!」
ダイヤ「ドミニオン・ゼロ・エクスプラズマ‼︎」
ルシフェル「フン!」
ドジュウウウウウアウウウウウウウウウ!
ダイヤ「ば…バリア‼︎」
ルシフェル「願い事は…」
ダイヤ「!」
ルシフェル「努力で叶えられる」
「だが『理不尽』は違う」
「努力しても、何も変わらない」
「ある日突然、平穏が無くなることもある」
「自分だけの場所…」
「自分だけの平和…」
「この能力はそれを守る為にあるっ‼︎」
ダイヤ「ルシフェル…」
ルシフェル「堕天奥義【ラグナロク】その効果は…」
「『悪』は『俺だけの平和』に干渉できなくなる!!!!!!」




