彼等には届かない絶望の力が何かと平等に対峙する時が来た、それは互いの思惑がぶつかることを意味し、誰もが二足歩行の白鼠を見ていた
アクシアは死んだ様に倒れた。
その腕は二本とも折れ、
そして自分自身気づいてしまったのだ。
ルシフェルの正義だって間違っちゃいない。
自殺の手伝いなんて、本来なら聞き捨てならないが、
『自分たちだってミカエルを殺してしまった』
どっちもどっちだったんだと気づく。
自分の両親が悪人ではなかったという嬉しい事実と、
自分の腕は両親に折られていたという悲しい事実が、
バイル・アクシアを踏み潰した。
「うあぁあぁああぁあぁああぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その無様を、ルシフェルはある程度眺めると、
背を向けて、再び上を目指した。
ルシフェル「…無駄な殺生は避けられたな…」
「さて…あと何人かな?」
【ミカエル軍勢】
ダイヤ:決戦の地、10階でルシフェルを待つ。
メィプル:エリュシオン撃破後、魔力が切れる。
チェリィ:エリュシオン撃破後、魔力が切れる。
アイ:足、脳に負傷、気を失う。魔力が切れる。
ヤマト:リボルバー・キラーミスト発動後、死亡。
弥生:ルシフェル遭遇後、結界量が9割減。
キュウ:弥生を治療、結界量を5割増させる。
イカロス:魔力切れ、弓・鎖は破壊される。
アクシア:一時的な精神崩壊により、戦闘不能。
レン:阿修羅虎王拳を見届けから、【皇帝】を追う。
アシュラ:魔王ファイアリアン撃破後、気を失う。
【ルシフェル軍勢】
堕天使ルシフェル:決戦の地10階でダイヤを待つ。
堕天使エリュシオン:結晶の中に封印される。
魔王ファイアリアン:【皇帝】を逃がし、戦闘不能。
ダイヤの『神殺しの可能性』…⁇%
ー2階
ルシフェル「…!あれはアシュラと魔王か」
「倒れている様だが…相打ちと言うところか」
「となると…いや待て、レンがいない…?」
「!【皇帝】もない…ということはレンが追ったのか!」
「【皇帝】を逃す事は最終手段だと言っていたのに」
「それほどまでにこのアシュラは強敵だったということか…やれ、すえ恐ろしい男だ」
「…では、8階へ行くか」
カツンカツンカツン…
「いや、飛んだほうが早いな」
ゴオオオオオ!
バヒュウウウウウウウン!
…実はその時、レンは柱の影に隠れていた。
レン「…最終手段だって?」
「ただ渡さないためだけに炎で逃がしたのではなかったのか…?」
「待機組の皆さんに報告しないと…」
「…トランシーバーからレンです」
「誰か応答願います!」
キュウ「…はい、キュウです!」
イカロス「はい、イカロスだ!」
レン「【皇帝】がそちらに行くかもしれません!僕もすぐに行くので、引き止めておいてください‼︎」
イカロス「ああわかった。魔王ファイアリアンはどうなった?倒せたのか?」
レン「はい。ですが、アシュラさんが今、魔力切れな上に、完全に気絶しています!」
キュウ「ルシフェルが2階に来てない⁉︎」
レン「さっき僕が柱の後ろに居た時に、道を横切っていきました。僕たちは交戦していないです!」
イカロス「よかった。では、発見次第、連絡する!」
レン「僕も急ぎます!」
ブチッ
「…さて、本当に急がないと…!最終手段と言われるからには、何かが起こるかもしれない‼︎」
「【レジストファイア】‼︎」
ゴオオオオオ!
ールシフェルside
ルシフェル「さて、」
「8階に来たわけだが、エリュシオンのやつ…」
「やはりレイピアを使って負けてしまったか」
「とても頑丈な封印だが…解いてやる気はない」
「少し頭を冷やすんだな」
「…で、君たちはどうするんだ?」
メィプル「どうにかしたいね」
チェリィ「私の方ならまだ少しだけ戦える」
ルシフェル「はっきり言ってしまうと…」
「私は神殺しを企んでいる」
「神が死にたいと言っていたからな」
「君たちが神殺しに成功する可能性は、」
「メィプル君が1%」
「チェリィさんも1% 」
「私は50%なわけだが、それでもかかってくるのかい?君達は…そんなボロボロで」
メィプル「そうしたいところだが」
チェリィ「あいにく邪魔になりそうなんでね」
ルシフェル「何…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!
ダイヤ「ドミニオン・ゼロ・スパーク‼︎」
ルシフェル「ちっ…天然の雷か!!」
バリリリリリリリリリリリリリリ‼︎
ドガーンッ‼︎
メィプル〔雷の眷属!!〕
ルシフェル「…さすがに、強力だな」
〔地球にある雷ならともかく、この土地の雷はそれとは全然違う威力を持っている〕
〔このドールワールドは、やつの【ドミニオン・ゼロ】を最大限活かせる独壇場と言うわけだな〕
「まぁそんなことは知らないが」
ダイヤ〔…!来る!〕
ルシフェル「天使奥義、【破律の頂点】‼︎」
「この魔法は、空中に浮かんでいる微弱な魔力を集めて相手に放つ技だ」
「これを応用すると…」
ダイヤ「…!」
ルシフェル「エリュシオンとの戦いで出た瓦礫を私の指先に集め、そこの2人を吹き飛ばすことができる」
メィプル「…!しまっ」
ルシフェル「大丈夫だ。このバベルの塔は、たいした素材を使っていない。当たったところで、死にはしないよ…避けれるかどうかは別としてね」
ズガガガゴガガッ‼︎
メィプル「…ぐはっ⁉︎」
つ…杖が…‼︎
チェリィ「大丈夫⁉︎」
メィプル「平気だぜ」
ルシフェル「おお、無傷とは」
メィプル「…チェリィ逃げるぞ!」
ルシフェル「なるほど。『5階』へ逃げるのか」
メィプル「…!」
〔バレた…なんで⁉︎〕
ルシフェル「悪いが、私は【イントネーション・シグナル】位の暗号なら、そんなに頭を回さずともわかってしまうんだよ。昔から大人の顔色ばかり見て育ってきたからね。」
「つい理解してしまう」
メィプル「くそ!」
だただただ…
ルシフェル「で、ダイヤが襲ってくると」
ダイヤ「ドミニオン・ゼロ・フラッシュ!」
ガギンッ‼︎
ルシフェルは、ダイヤの攻撃を難なく受け止めた。
「兄者もやはり成長しているのか」
ダイヤ「当たり前だ、と言っている」
「そして、覚悟しろとも…」
ルシフェル「はぁ!」
ガギンッ‼︎
剣と剣がぶつかる!
2人は一旦距離を置き、
そしてその数秒後には、銃と銃がぶつかる!
ルシフェル「ちっ…『エンジェルストック』か」
ダイヤ「こいつは便利だな」
再び距離を詰め、
蹴りと蹴りがぶつかる!
そして、さっきまで10%程だった本気度は『強者』との出会いにより30%程まで跳ね上がり、
ダイヤ「【総合魔法ユニバーサル・パンチ】‼︎」
ルシフェル「【完全蘇生】‼︎」
ドギュウウウウウウウン…
「【総合魔法ユニバーサル・キック】‼︎」
「【完全蘇生】‼︎」
「【総合魔法ユニバーサル・ハンド】‼︎」
「連打アァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」
「【神格蘇生】‼︎」
(※普通は小技感覚で総合魔法や蘇生を使わない)
他の『円卓騎士団』のメンバーはもちろん、
『魔王』や『エリュシオン』さえも届かない、
そんな領域のバトルが繰り広げられていた。
そしてまた、距離を置いた。
ルシフェル「はははっ!」
「やるなぁ!こんなに苦戦するのは何年ぶりだろうな!嬉しいを通り越して楽しくなってくる!」
「どうだダイヤ君⁉︎『大天使』になった気分は⁉︎」
「今すぐにでも世界の1/4を滅ぼせるような、想像もしなかった強大な力…それを手に入れた気分は⁉︎」
ダイヤ「最っ悪ですね!」
ルシフェル「いい答えだな」
2人「はああ‼︎」
ガギンッ‼︎
拳と拳がぶつかる!
本来なら、鍛えていたダイヤの方が強い。
だが、『努力』さえも、『堕天』は吹き飛ばす。
ダイヤ「ぐあッ⁉︎」
ヒュウウウウウ…ドガーンッ‼︎!!!!!!
ルシフェル「すまないな、まさか『壁』にめり込むとは思っていなかったのだよ」
ダイヤ「天使奥義【ジュリエンヌ】‼︎」
ルシフェル「…!」
〔光からの斬撃…暗いとはいえ、ここは空中!〕
斬ッ!!!!!!!!!
「ちいい!」
〔エリュシオンのレベルにまで到達していたか…〕
「部下にやられるみたいで腹が立つな」
ルシフェルは、ジュリエンヌを無理やり『消した』
どんな方法かはわからない。
ダイヤ「まあ…そうくるよな」
「でも、『そこじゃないんだよルシフェル』」
「狙ったのは…」
「壁だ」
ジュリエンヌの光の刃は、塔の8階広場の横壁に、大きな穴を開け、塔に太陽光を与えた。
ルシフェル「はっ」
堕天使は、自らの弱点を思い出した。
まだ天使だった時にこんなことがあった
ーーーーー
ルシフェル『兄者を黙らせるためにも、堕天使にならなければならない』
『さすが兄者だ…計算はだいぶ狂った』
『…堕天!』
『…おお、なんて力だ!』
『そういえば、『天使』は『太陽光』で強くなり、『闇』で弱化していたが…』
ガララッ
『くっ、眩しい…』
『そうか…【逆になるのか】』
ーーーーーーー
ルシフェル「兄者が推理したんだな」
「まずい…戦力差が埋まってしまった」
ダイヤ「はーっ!はーっ…」
〔息が切れて苦しいが…そんなことを言ってられない。これで、ルシフェルは弱化、わたしは強化された。堕天の差は埋まったか…〕
〔勝ち筋が見えて来たぞ…!〕
「問題は…そのラグナロク」
ダイヤ〔さてミカエル、どうやって勝つ?〕
ミカエル〔待つんだ〕
〔まだ時は来ていない〕
ダイヤ〔だよな〕
ルシフェル「【ラグナロク】がただの身体強化でないことはわかっていると思うが…」
「ダイヤ、お前はどう思う?」
ダイヤ「わかりませんね!」
ルシフェル「そうか、でもどうせ…」
BANG!!!!!!
ヒュッ
「避けるよな…」
ダイヤ「当然!」
「天使奥義【グングニル】!!!!!!!」
ルシフェル「当然…」
「俺も避けるが」
バンッ‼︎
「【グングニル】ごときな」
「さて、そろそろ本気を出して欲しいな」
「つまらん『遊び』なんてしたくないんだよ」
ミカエル〔…と言ってるがどうする?〕
ダイヤ〔釣ろう〕
ミカエル〔だよな〕
ダイヤ「安心してくれればいいですよ」
ルシフェル「?」
ダイヤ「弱気すら使ってませんから」
ルシフェル「それでいい」




