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授賞式2

「ちょっと待ってください!」

「『暗殺』って…」

「そのとうりの意味だよ」

「私の弟を殺して欲しいと頼んでいるんだ」


「何故ですか!」

「わたしは状況がわかりません!」

「まあ、そうだろうな」

「なんで兄のあなたが弟を殺せというのかも」

「なんでわたしがしなければならないのかも」

「あなたが正義なのかも、全部わからない!」

「いきなりすぎる!」


「わからないなら教える」

「そういう問題ではなくて…」

「【ブレイカー】。この魔法、聞き覚えはないか?」

「‼︎」


“《ブレイカー》【アシュラ拳】”

確か洗脳されたアシュラがさっき言っていた…!


「彼を洗脳したのは」

「その【ブレイカー】の『副作用』だ」


「!」

魔法に…副作用⁉︎


「もちろん」

「君の【ドミニオン・ゼロ】や」

「君の知ってる【リボルバー】や」

「【破壊水】とか全般には、副作用はないがね」

「何故なら、君達の使っている《善》の魔法は、」

「私が『人間界』から持ってきて、」

「君達に与えたモノだからさ」


「⁉︎⁇」

「では、わたし達が使っている魔法は…」

「元々はあなたが持っていて」

「それを与えられただけだったんてすか⁇⁇」


「少し違うな」

「魔法は『それ』に見合う努力をした者にしか扱えないし、与えることも出来ない。」

「話を戻すぞ」

「私は【ブレイカー】を与えていない」

「彼自身で発現させたのだ」


「では、何故アシュラだけ副作用が…?」

「違う」

「?」

「『アシュラだけ』ではない」

「『ブレイカー系統の魔法だけ』だ」


「?」

「さっきの彼の攻撃、随分と強力だったよな?」

「しかし、【アシュラ拳】の本来の効果は、」

「『攻撃力が体の耐えられる限度まで引き延ばせる閃光弾』だ。」

「ブレイカー】と同化しなければ」

「あんな威力はでない」


「!」

「もう解っただろう」

「【ブレイカー】の効果は」

「《副作用と引き換えに『攻撃力上昇』させる》だ」

「君が早めに倒してくれて助かった」

「あのまま暴走し続ければ」

「威力の代わりに体は動かなくなってただろうな」


「そんな恐ろしい魔法をアシュラはどうやって発現させたのか…」

「それも違う」

「?」

「私が頼みたいのは『そこ』なんだよ、まさにな…」

「いいか、よく聞いてくれ?」

「【ブレイカー】のような系統の魔法はあと3つ!」

「すでに『生まれ』、『存在』しているんだ。」


「?ちょっと待ってください」

「アシュラが発現させたんじゃないのですか?」


「気づいたか、そうだ、厳密に言えば違う」

「【ブレイカー】系統の魔法…」

「副作用を持つ《悪》の魔法は」

「すべて、【皇帝】という魔法から生み出される。」


「魔法が…魔法を生み出す?」

「そうだ」

「そして、その【皇帝】を作り、」

「アシュラに与えて『発現させた』張本人、」

「それこそが、私の弟、《大天使ルシフェル》だ」


「な⁉︎」

「君だけではなく」

「ここにいる選手全員に教えてあげよう」


《ミカエル様が、》

《ダイヤモンド選手と対話しているようですが…?》


その時、選手に異変が起きた!


ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィン


「⁉︎」

「おいなんだよこれ!」

「ダイヤモンドとミカエル様の声が脳内に⁉︎」

「【皇帝】?なんの話だ?」


「…⁉︎頭の中に声が?これは…ダイヤさんの声か?」

「ちょっと…暴走?洗脳⁉︎どういうこと⁉︎」


「俺の体に…」

「そんな恐ろしいことが起きていたのか⁉︎」


「決勝で出した虎さんの凄い威力は」

「ドーピングされていた?」


「ミカエル様の弟が…」

「恐ろしい魔法を生み出して…」

「アシュラに埋め込んだ⁉︎」




「おい!みんなに何をしたんだ!」

「さっきまでの会話を脳内に流しただけ…」

「別に危害は加えてないよ…」

「そして」

「これからの会話も、みんなに聞いてもらう」

「とても大切な事だからな…」

「私と弟と魔法について」

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