表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/101

女神降臨

「おにいちゃん!、それぇ!」


「つめた!、やったなぁ、それぇ!」


子供たちが川で遊んでいる。体を綺麗にしろと指示したんだが、そのまま水遊びになっちゃったみたいだな。見張りもたてずに全員で裸になっちゃって、無防備だなぁ。まぁここは魔物とかがいないからいいけど。


ん?、一人だけ発育のいい女の子がいるな。プルンってオッパイが揺れた。


その女の子と目があった。あっ、大人バージョンのゴールドじゃないか。こちらに体を向けて腕を頭の後ろにおいて胸をそらして見せ付けてきた。


おぉ、やめれ、股間が元気になっちまうじゃないか、まわりの男の子たちも股間を押さえてうずくまっているのがいるぞ。くそ、からかいやがって、今晩ベッドでたっぷりお仕置きしてやる。


あれ?、そういえばブルーが見当たらないな?、どこだ?、


オレがキョロキョロしていると目の前の水面が盛り上がり、イルカみたいなものが飛び出してきた。


「キュイ!」


「うぉ、びっくしした。ってブルーか?」


シッポのやたら長いイルカみたいなものは激しく何度も頷いた。どうやらブルーはモンスター形態では喋ることができないようだ。


「手伝ってくれるのか?」


「キュイイ!」


ふたたび頷くブルー。


「そか、じゃあ、もう少し大きくなって、おれの回りの水を遮ってくれ。」


「キュイ!」


光に包まれ、ブルーが大きくなっていく。そして太さが2メートル、長さが200メートルくらいになって、幅20メートルほどだった川の半分ほどを完全に遮った。


オレの浸かっていた回りには完全に水がなくなった。


ここまで期待していなかったんだけどな…まぁ、いいか。


オレはアイテムウィンドウからステンレスの長さ3メートルほどパイプを取り出して、川の底面に力任せに突き刺した。レベル200超えの力はかなり強いらしく。思ったよりも深く刺さった。うん、ぐらつきはないな。


同じ要領で次々と川底にステンレスパイプを突き刺していった。


「よし、ブルー、もう半分を遮ってくれ。」


「キュイ!」


程なくして川底に20センチ間隔くらいで川幅いっぱいにステンレスのパイプを打ち込み終わった。


「ありがとう、ブルー、もとに戻っていいぞ。」


「キュイイ!」


ブルーが光につつまれ、やたらとシッポの長いイルカくらいのサイズになる。


頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細めた。


オレがなにをしてたかと言うと、万一人が流されても引っかかるように柵を設置したのだ。もし最後まで流されたら、下界に真っ逆さまだからな。


ドボン!


「きゃああ!」「リムぅ!」


そう考えてたそばから、子供が足を滑らせてこっちに流れてきた。


5歳くらいの赤毛の女の子がオレの設置した柵に引っかかって止まった。


そばまで行って女の子を抱き上げてやる。


「大丈夫か?…えと、リムちゃんだったかな?」


「は、はい大丈夫です。すみません。アキラさま。」


女の子は真っ赤になっている。さっきまでその全裸姿で元気いっぱいに遊んでいたのに急に恥ずかしくなったのかな?、


オレは川岸に上がり、リムちゃんを降ろしてやった。


「リムぅ!」


リムちゃんの兄のトムが駆け寄ってきた。たしかこの兄妹はリタンブールで最初に保護した子たちだな。


「おにいちゃん!」


リムちゃんがトムに抱きつく。


「もう、汚れは十分とれただろう。そろそろ上がって、ゴールドに乾かしてもらいなさい。」


「「はい。ありがとうございました。」」


兄妹はそろって頭を下げた。





オレは湖畔の岩がゴロゴロしている所まで行き、適当な岩をクリックして1LDKの扉を出して中に入った。


シャワーを浴びてスッキリして濡れた服を着替えた。


1LDKの玄関扉をクリックしてライトガルドの岩の窪みを出して、再びライトガルドに行く。


草原をキョロキョロしながら、キリクさんたちは何処かなと探しながら歩いていると声がかかった。


「おーい。アキラさん!」


キリクさんとライラックさんが手を振っているところに行ってみると。地面が掘り起こされることによって草原に線が引かれていた。どうやら、道路をつくる目安の線のようだ。


綺麗に碁盤の目のように道幅らしき2本線が引かれている。全体は1辺2キロくらいの正方形で、その中を道が500メートルおきくらいにある。中心の縦と横の道だけがかなり広い。メインストリートのつもりだな。


1辺500メートルの区画が16区画。湖畔から少し南に下った位置だ。


「どうだい?、こんな感じで石を敷き詰めて道を作ろうと思うんだが?」


「良いですね。建物の配置についてどう考えていますか?」


「中心部は商店や公共施設、それを囲むように住宅地って感じだな。それと領主館はメインストリートの北の端の突き当たりを考えてる。」


「わかりました。えと、領主館の敷地に4坪ほどのオレ専用の小さい教会を設置したいと思うんですが、大丈夫ですか?、」


「ああ、それぐらいの大きさなら影響はない。じゃあ、リタンブールで収納してきた空き家を南西区画の端に出してくれ。」


それから、ライラックさん、キリクさんと相談しながら、南西区画にリタンブールで収納してきた空き家を次々に出していった。


この町の建物は基本他の都市の空き家や空き店舗を使うつもりだ。区画整理で解体する予定だったものを各都市からもらってくる。清掃、リフォームはするがほぼタダで建物が手に入る。それどころかもともと解体予定だったので、各都市では解体費が浮き、その分の予算をライトガルドの開拓費用に回してもらえるのだ。新築で造るのは領主館くらいだ。





空き家を出し終わったオレは領主館の建設予定地に来た。


1000坪ほどの広さで薄く草を掘り起こして線が引かれている。


その端っこに行き、アイテムウィンドウを展開した。


[モニカ教小教会]をクリックすると目の前に小さな丸い建物が現れた。


リタンブールで空き家を回収しているときに見つけた小さな教会だ。これも区画整理の対象となっていたので一緒にもらってきたのだ。


中に入ると女神像が設置された台座があり、長椅子が3つ並んでいる。


女神像の前まで来てそれを見上げる。


少しだけふくよかで北欧の女神のような服を着た超美人なのだが、ミニサイズの教会に置かれているせいか、小さな子供の姿をしている。


両手をあわせて女神像に祈りを捧げた。


オレは光につつまれた。


目を開けると白い空間…ではなく元の教会の中だった。あれ?、今回はモニカさまに逢えないのかな?


ボフ!


下半身に抱きついてくるものがあった。


「アキラさん、逢いたかったわ!」


下を見ると幼女の女神モニカさまがオレに抱きついていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ