エリクサー
朝目が覚めると珍しくまだアリエスが隣で寝ていた。昨日ちょっとがんばりすぎたかな。本当、小さな体でオレの思いに良く答えてくれる。
アリエスの頬にキスをしてベッドを出た。
たまにはアリエスのために朝食をつくりますか、
キッチンに行って、バットを取り出しそのなかで砂糖と卵を入れてよく混ぜた。そこに牛乳を入れて、泡だて器でまぜる。
食パンを半分に切って、片面1分半ずつ両面ひたす。
フライパンを温めてバターをとかしてひいて、さっきの食パンを投入、片面1分半ずつ両面を焼く。
ちょっと手間かかるけど、このフレンチトースト好きなんだよね。
インスタントコーヒーを入れてっと、あ、アリエスが起きてきた。
「ご主人様、も、申しわけありません。寝過ごしてしまいました。」
「あ、おはよう。アリエス。いいよいいよ、昨日あんなに頑張ったもんね。」
「あ、いぇ、その・・・あぅうう。」
昨日の夜のことを思いだしているのだろうか、真っ赤になって口ごもってしまった。・・・ほんと、アリエスは可愛い。
「さ、アリエス。ちょうど、朝食の準備ができたところなんだ。一緒に食べよう。」
「・・・はい。」
「「いただきます。」」
「!!、甘くて美味しい。なんですかこれ?、普通の食パンとは全然違いますね。」
「これはね、フレンチトーストって言うんだよ。気に入ったのなら、後で作り方教えるから、今度はアリエスが作って、オレに食べさせてね。」
「はい。ぜひお願いします。」
「「ごちそうさまでした。」」
朝食の後、スライムダンジョンの広間に向かった。昨日の新スキルの検証のためだ。
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モンスターの出現場所、種類、数を選択してください。
出現場所:広間
マンモススライム:2
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モンスター設定をして、広間を開放すると。十メートルくらいの本当にでかいスライムが二匹現れた。ラージスライムじゃ、もうアリエスのスラッシュ乱舞に一撃も耐えられないと思ってこいつを出してみた。
「ブリザード!」
ビュウウウウ!!
広間に吹雪が吹き荒れた。
マンモススライムは二匹とも凍っていた。これで広間に入っても安全だな。ブリザードの使用MPは80だった。
「アイスアロー」
ドン
氷の矢が目にも止まらぬ早さで飛んでいった。これは、見えててもなかなか避けれないだろうな。アイスボールの完全上位互換かもしれない。まぁ、既に凍っているスライムには変化はないんだけど。消費MPは10だった。
「アンブレラガード」
持っていた傘が開いて、光を放っている。まぁ、その名の通り、ガード技だな、ただどんだけ耐えてくれるのか・・・わざと敵の攻撃受けて確かめるのもなんか怖いなぁ。・・・消費MPは3だった。
「じゃ、アリエス、スラッシュ乱舞だ。」
「はい、スラッシュ乱舞!」
ザシュシュシュシュ!
スラッシュ乱舞はスラッシュの連撃技だ。実に15もの連撃が繰り出されていた。それで消費MPは20だった。かなり省エネだな。
「アリエス、倒せるまで、撃て」
「はい。」
結局、それから2回のスラッシュ乱舞で一匹目のマンモススライムは光の粒子になって消えていった。後にはスライムの魔石(極大)とエリクサーが残されていた。
もう一匹のマンモススライムはオレがアンブレラアタックを20回たたき込んでやっと倒した。オレも連撃技欲しいなぁ。
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スライムダンジョン広間を掌握しました。
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宝箱は、今回はなしでした。
エリクサーって、あれだよね、万物の霊薬ってやつだよね、こんなのギルドに持っていったら大騒ぎになるだろうな・・・
ステータス、アイテム確認。
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名前:アキラ・クラタ
種族:人間
性別:男
年齢:25
レベル:42
HP:450/450
MP:560/560
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名前:アリエス
種族:銀狼族
性別:女
年齢:15
レベル:35
HP:420/420
MP:170/170
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エリクサー:2
ハイポーション:9
ポーション:280
マジックポーション:280
スライムの魔石(極大):2
スライムの魔石(大):12
スライムの魔石(青):280
スライムの魔石(赤):280
コブリンの魔石(小):43
コブリンの魔石(中):7
金貨: 208枚
銀貨: 18枚
銅貨: 17枚
青銅貨 5枚
鉄の槍 1本
コブリンの短剣 7本
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