アイスボール
家に戻ったオレはキッチンでインスタントラーメンを作ることにした。
最近のインスタントラーメンは、すごい。殆ど生麺とかわらない食感だもんねぇ。
もっとも、今手元にあるのは2つ。これをアリエスと食べたら終了。こっちの世界にもラーメンあると思うんだけど、美味いのあるかなぁ・・・
「ご主人様、ゆで卵。できました。」
「じゃ、こっちのきざんだ野菜炒めて。」
「はい。」
沸騰したお湯に麺を入れて3分。ラーメン丼にスープを入れて、茹で上がった麺とお湯を投入して良く混ぜる。そこにキャベツ、ニンジン、もやし、豚肉をきざんだ野菜炒めをのせて、最後に半分に切ったゆで卵をのせて完成。
「「いただきます。」」
うん、我ながら美味い。店で食べるラーメンに負けてないよね。
「美味しいです。ご主人様」
アリエスもニッコニコだ。尻尾がブンブン振られている。
「「ごちそうさまでした。」」
さて、午後からはもう一度、家から直接コブリンダンジョンに行くか・・・その前に通路部分だけの方を全開放しとこう。お、通路だけの(1)を開放したら、(2)が(1)になった。
コブリンダンジョンの広間に来た。モンスター設定を見ると、ここで出現させられるのはコブリンとボブコブリンの二種類だけのようだ。コブリンだけだと50匹、ボブコブリンだけだと3匹同時にだせる。今更ザココブリンを相手にしてもしょうがないのでボブコブリンを出そう。
ボブコブリン1匹が広間の中央に出現した。
「ファイヤーランス」
ヒョイ、ドガガ、
強烈な音をさせて地面につきささったが、避けられてしまった。あ、こっちにくる。
ボブコブリンは魔法の飛んできた方向に突撃してきたが、オレたちを見つけられずキョロキョロしている。オレたちは安全地帯の通路にいる。広間側からは普通の壁にしか見えていないはずだ。つまり、ずっとオレのターン。
しかし、どうするかなぁ、当たらなきゃ倒せないし。
「ファイヤーボール」
ヒョイ、ドン、
当然のように避けやがった。これも空しく地面を少し焼いただけだった。
「これならどうだ。アイスボール!」
ヒョイ、ドン、ピキキ
あ、ボブコブリンの足ごと地面が凍った。今だ。
「ファイヤーランス」
ドガガ!!
見事に命中し、ボブコブリンは光となって消えていった。後には黄色い少し大きい魔石と短剣が残っていた。
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コブリンダンジョン(1)広間を掌握しました。
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うん、これだ、次の広間の攻略からはこれでいこう。




