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黒銀の魔眼剣士  作者: 神名一葉
第3章:強さを求めて
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護衛依頼

sideレイア


護衛依頼を受けた俺たちは馬車に揺られていた。そこそこ大きな集団の護衛だった為、俺たちは基本2人1組で馬車に乗っていた。


ちなみに配分はこうなってる。

馬車は7つ。

1台目はエンヴィとアイナ

3台目はアリシアと俺

5台目はアヴァール

7台目はソフィとベルゼ


治癒士のアイナが依頼者と共にいて、接近戦最強のエンヴィがいる。

3、5台目は遠距離特化の魔法士のアリシアとアヴァールを配置。

最後尾は範囲攻撃に特化した2人がいる。


アヴァールが1人なのは単純に強いのと、【強欲】があれば接近されても問題ない、ぶっちゃけチームで1番強いかもしれない。


そう言うわけでこの組み合わせで1泊2日の移動だ。

依頼である以上真面目にしなければならないが、やはり敵が居ないならやる事もない。よって依頼者と一緒のエンヴィとアイナ以外のメンバーは仕事に支障をきたさない程度にお喋りをしていた。


「それじゃあイリス様からは許しがあったんだな」


「ええ、お父様は渋ってたけど、お母様さえ説得すればお父様は障害にはなり得ないもの。

お母様はレイア達と旅をして、見識を広げつつ神託を為すと言えば表向きは、仲間との交友を深めるのと力を高めると言えば面白がって許可してくれたわ」


「随分と困った王妃様の説得の仕方だな。この国の未来が少し不安だ」


とは言ったものの、イリス様無くして今の平和はない。

実力も高く、平和を好み、平和の中に楽しみを求める人だ。故に乱世を終わらせるのに最も適した人だろう。


「アリシアはやっぱりあれから鍛えたんだろ?やっぱり魔法をメインに鍛えたのか?」


「ええ、剣を捨てるわけではないけど、何か特化させた方のがいざという時に武器になるもの。

幸いお母様は広域殲滅がメインだけど魔法に明るいおかげで十分鍛えられたと思うわ」


アリシアの魔法がイリス様に鍛えられて、その感想が十分鍛えられたと言うのは・・・・恐いな。


アリシアの言葉に僅かに戦慄していると、遠くから物音が聞こえた。


「アリシア、敵襲だ・・・・盗賊か、魔物か、どちらにせよ人型の足音だな」


「敵襲?なら『念話』で連絡入れておくわ」


「頼む。俺は様子見てくる。せめて人か魔物かだけでも見ておく必要がある」


俺はアリシアに連絡を頼み偵察に行く。

森の中入り口付近で木に登り、【鷹の目】を使って気配のする方を探る。


「・・・・ゴブリンとオークの混成団?意味わからん。いや、オークとゴブリンの混血種がボスならありえるか?」


たまにある事だ。

魔物の混血、歴史に残ってて凶悪なのだとドラゴンとスライムの混血。液体化したドラゴンが街に入り込んで暴れてて凶悪だったらしい。

確か魔法で消滅させられた筈だ。


閑話終了《それはさておき》


混血種は種によって危険度が変わる。今回のは大した事ないだろうし依頼もある。今回は放置して混成団の討伐だけしよう。


聖剣を抜き、ゴブリン達に突っ込む。


「最近戦ってなかったから1人でやらせてもらおう」


木の上から弓持ちのゴブリン達の中心に飛び降り、着地ついでに1匹潰し、剣を振って弓持ちを粗方始末し、オーク、ゴブリンの順に斬り捨てて行く。


単純ではあるけど実力差があるから問題ない。

事実5分で全て討伐できた。

問題は・・・・


「置いてかれたか・・・!!」


その後20分位かけて追いついた。馬車が休憩してなかったらもっとかかったかもしれないな。






「せめて馬車止めろよ」


「商人を守るのが役目なんだから、脅威から遠ざけるのは当然でしょ?

それにちゃんと待っててあげたじゃない」


「いや、冒険者としては対応は満点だけど、もうちょっと信じてよ!」


馬車の中でアリシアに愚痴ってるが、分かり切ってる事だ。依頼達成に最善なのは分かってる。

ただ釈然としないだけだ。


その後もまた襲撃があった。今度は盗賊だった。発見したのは俺ではないが。


「レイア、盗賊が来たってアイナから連絡よ。小説に出てくるような雑魚っぽい口上が『念話』越しに聞こえるわ」


馬車が止まってるし、そう言う事なんだろう。


「・・・・そりゃあまた何とも言い難いな。

俺は回り込んで挟み撃ちにしに行く。アリシアはここか先頭で遊撃頼む。ついでに潜伏してる敵がいないか見てくるから遅れるのも覚悟しといてくれ」


俺が再び森から回り込もうとしたその時、再びアリシアから連絡が


「あ、待って、お姉様が倒されたそうよ。潜伏してた敵もアイナさんが確保したらしいわ」


「相変わらず強いなエンヴィ・・・捕縛した連中はどうするんだ?」


「最後尾に纏めて放り込むんじゃないかしら?最後尾には荷物少なかったし」


そうなるとソフィとベルゼのところか、まあ大丈夫だろ。


その後盗賊を最後尾に乗せて再び出発、野宿した後また出発して予定通り2日、正確には1日半かけて目的地まで到着した。







無事護衛を終えた俺たちはギルドでの報告を済ませて歩いていた。


「報告完了だな。この後は宿を確保して休憩でいいな?」


「そうだな、それで良いだろう。その後は自由行動にでもするか」


エンヴィの言葉に続いて全員手を構えた。

なんだ?


「・・・・部屋割り、は、いつも、通り」


「負けた奴が宿取りに行く!」


「何だかわかんないけどわかったわ」


「では、最初はグー、じゃんけんぽん!」


「ぽん」


「え、え!?」


俺以外全員がじゃんけんを始め、勝敗が決まった。


「「「「「「レイアが参加しなかったからレイアの負け」」」」」」


「ズルくない!?」


理屈はわかるけどズルだろそれは!

結局俺が行くことになったが、付き添いということでアリシアが付いてくることになった。


「先に教えて欲しかった・・・・」


「そう言われても、私もノリで対応しただけだからわからないわよ。むしろノリについて行けなかったレイアが悪いわ!」


「とんでもないなこのチーム」


どうでも良いこととはいえじゃんけんで決めるのかよ。

いや、暇だったから良いけど。


「宿泊を・・・3日お願いします。2人部屋3部屋と1人部屋1部屋お願いします」


男女比から考えて1人部屋は女子になってしまうが、仕方ないだろう。


宿を確保した後、何をしようかと思っていたんだが・・・・


「アリシア、合流しなくていいのか?」


「いいのいいの!どうせみんな遊んでるんだから、私達もデー・・・・もとい、遊ぶわよ!」


「え、あ、あぁ」


アリシアの勢いに押されて結局その日1日遊び倒した。




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