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黒銀の魔眼剣士  作者: 神名一葉
第2章:学院三年生
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最初からクライマックス!?

sideレイア


『さあ、始まりました闘技大会第1回戦!!

なんと初戦は方や帝国の次期皇帝、同世代に敵無しの超有望株、ダリウス・ガロウ・プライム!!

方や王国の【名誉騎士】!王国建国当時から存在する武家ナイトヴァンス公爵家長男にしてアリシア王女の婚約者候補!レイア・ドライア・ナイトヴァンス!!

どちらも国内にて有力視されている次期最強!おまけに去年、アリシア王女を賭けて決闘した恋のライバルとの情報が入っています!!

果たしてこの第1試合はどうなるのでしょうか!?』


・・・・余計なことをいってくれる。

ただでさえお互い闘争心が増し、獣のようになってるんだ。

そこに煽るような事を言えば・・・・


「「クッククククク・・・・・!!」」


戦る気が増すだけだ・・・・!!


「レイアァ、去年のことを覚えているか?」


ダリウスが持っている紅い片手剣を腰のあたりに据える。


「ああ、覚えている」


俺も聖剣を右脇に据え、いつでも斬れるようにする。


「実はよぉ、俺は結構アリシアの事、好きだったんだぜぇ。勿論異性として」


「・・・・ほう?」


自分でも驚くほど低い声が出た。


「だからよぉ、糞親父に頼んだわけだ。『もし今回の闘技大会でレイアをぶっ倒したら、もう一度アリシアの婚約者候補にしろ』ってなぁ」


「それでイリス様が面白がったわけだ」


だから非公式の決闘を大会運営側が知っている。


「おうよ。快く許可してくれたぜぇ、エンドルフ様は乗り気じゃなかったがな。

お前よっぽどイリス様に期待されてるみてぇだ」


「だからよぉレイア」 「だったらダリウス」


お互いに足を引き、体重を乗せる


「「俺に負けろぉ!!」」


踏み込み、剣をかちあわせる!!


『双方待ちなさい!!まだ合図してませんよ!!』


無視して俺たちは斬りあう。そこには魔法も、スキルもない。

ただただ自分の反射神経に任せて切り付けるだけだ。


「「【斬波】ぁぁ!!」」


同時に斬撃を出し


「クソ野郎!」


「ハアッ!」


同時に拳を出す。

どうも俺はこいつと気が合うようだ。いい意味でも、悪い意味でも。

だが決定的な違いがある。

去年の俺との違いでもある。


「【龍魔法:部分龍化】!」


俺の腕が、足が、顔が、体が作り替わっていく。

鱗が生え、髪は黒と金が入り交じった色になる。そして・・・






名前:レイア・ドライア・ナイトヴァンス

種族:人間

年齢:14

性別:男

称号:封印の番人

レベル:34

HP:2162/2162(12780/12780)

魔力:722/722(7755/8255)

攻撃:1298(4288)

魔攻:365(1800)

防御:790(1950)

魔防:223(1650)

俊敏:711(1200)


スキル:【両手剣LV6】【分析】【火魔法LV5】【光魔法LV4】【念話】【恐怖耐性LV3】【龍拳LV6】【闘術LV3】


固有スキル:【魔眼王】【救済者】【龍魔法】


カーススキル:【色欲】


加護:【剣神の加護】【聖神の加護】【戦女神の溺愛】【魔法神の呪縛】【古代龍との絆】






俺だって何もしてなかったわけではない。

討伐し、レベルを上げることこそできなかったが、他に手がない訳じゃない。

手に入れてから碌に鍛えてなかった固有スキル、【龍魔法】だ。


【龍魔法】の上級魔法、【龍化】の劣化版の【部分龍化】。

己の体を一部龍へ変質する魔法だ。消費魔力は500。

俺の魔力の殆どを消費するが、絶対値が増加するから問題ない。

止めるのに魔力を500消費するが、性能は抜群だ。


「これでどうだぁ!!」


「クッ・・・なんだそれは・・・・!?」


勿論教える気はない

俺はそのまま畳みかける。剣で防御を無効化し【龍拳】で殴りつける。

龍のステータスを一部反映している俺の身体能力は一撃で岩を割れる。

いかに獣人であり、受け身をとっていても意味はない。


俺はインターバルの為にダリウスを一度吹き飛ばす


「くっそがぁ!なんか、変わりすぎじゃね!?キモイぞその髪とか鱗とか!」


「修行の成果だ!!あとキモイ言うな!俺と元々の持ち主に失礼だろ!!」


これ聞いたらナイト怒りそうだな。プライド高い奴だし


「はっ!お前も強くなったんだろうがなぁ、強くなったのはお前だけじゃねぇ!

親父にボコられて習得した獣人族の奥義、見せてやるよ!【獣化】!」


次の瞬間、ダリウスの体中から赤い毛が生え、体が獣に近づいていく。

数秒後、ダリウスの体は体長1.5m程度の赤い狼になっていた。


『どうだレイア!変わったのはお前だけじゃねえのを見せてやる!!』


次の瞬間、ダリウスの体が掻き消えた。


「-っ!?どこだ!?」


『こっちだバァカ!!』


「-っぐぅ・・・・・!!」


ダリウスはすごい勢いで俺の体をあらゆる角度から攻撃してくる。

古代龍の鱗なだけあって防御力は高いが、このままやられっぱなしというわけにもいかない。

幸いむこうは【獣化】の影響でナイフを使っていないため攻撃力は大した脅威じゃない。


「やってやるぜ。【龍圧】!!」


『ーっ!?なんだ!?』


【龍圧】は魔力量に応じて威力の変化する威圧で、物理的作用があるためスピード型に対して有効なスキルだ。おまけに俺には影響しない。

有効範囲も魔力依存だが、俺の場合は半径5m以内の生き物に対して有効で、イリス様でさえ膝をついた。

まあ、その後全力でかかって来た上【龍圧】で重くなった拳で吹っ飛ばされたが・・・


兎に角これでスピードをある程度殺せただろう。


「さあダリウス、お仕置きの時間だぞ!!」


『はんっ!!まだダメージくらってねぇっての!!【狼王砲】!!』


「【ドラゴンブレス】!!」


俺の炎とダリウスの魔力による衝撃波がぶつかり合う。

今なら隙だらけだな・・・


「【ライトチェーン】!」


『-っ!?なんだこりゃぁ!?』


【ライトチェーン】は【光魔法】の中級魔法。相手を光の鎖で拘束するだけの魔法だ。

だが地面から忍ばせたうえに視界がほかのもので埋まっている以上避けられない。

そして【ライトチェーン】でダリウスの態勢が崩れ、【狼王砲】がどこかへ飛んでいく


「おわりだクソ野郎!!」


俺は聖剣をダリウスの首(らしき処)めがけて振り下ろす!!


『あっぶねぇ!!!?」


が、避けられた。


「避けんなくそ!!」


「避けるだろそりゃあ!!【首狩り】!!」


とっさの処で【獣化】を解除して小さくなって回避したダリウスは即座にスキルで反撃してくる。

俺だってその可能性を考慮してスキルを使わなかったんだよ!!


「お前の機転が利くことを祈ってたぜぇ、ダリウス!!【逆鱗之舞】!」


俺は剣をそのまま放り投げ、カウンタースキルの【逆鱗之舞】を使う。

【龍拳】スキルの中級スキルだ。相手の動きに合わせてカウンターを撃ち、当たれば相手の攻撃に俺の攻撃力を上乗せして打ち返すスキルだ。

【首狩り】は相手の首を貫く強力なスキルだ。だが中級故に動きが単調。

だからこそカウンターを当てないと発動しないこれに適している。


俺のカウンター綺麗にダリウスの腹に決まり、ダリウスを吹き飛ばした。

それと同時にダリウスが結界の外に弾き出される。


『・・・はっ、えぇ、短いながらも激闘を制し、みごと第1戦を勝ち抜いたのは、レイア・ドライア・ナイトヴァンス選手です‼︎』



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