魔法大会2回戦
sideレイア
なんかいろいろありすぎた俺は精神的に疲労しながらも観客席へと向かったが・・・
「あれ?アヴァールじゃないか、何やってるんだ?」
「ん・・・さっき、ソフィの、を、見た。だから次は、アリシアの、見に来た。
エンヴィ、は、王国、騎士副団、長と、話してる」
あぁ、よくよく考えたらアティさんとエンヴィって気が合いそうだよな。
「・・・・レイア、疲れ、てる?」
「ん?あぁ、ちょっと家のことでな。全く驚いたよ。俺、弟が出来るんだ」
「・・・・・・・・・・・え?もう一回、言って?」
「あぁ、弟が出来るんだ。
なんでも俺はアリシアと結婚することになってるから国王になれってさ。
それで弟が次期当主になるんだ。生まれるのは来年の冬らしい」
「・・・・・レイア、は、それ、で、いいの?」
「???何がだ?」
「・・・・自分で、恋、して、自分で、結婚相手、を、選ばなく、て、いいの?」
・・・・・・・・
「・・・・なるほど、考えたことも無かったな。
よくよく考えてみると自分の将来を真面目に考えたことなんて無かった。
今まで漠然と卒業したら冒険者になって、1,2年したら公爵家を継ぐと思ってた。
俺は、何をしたいんだろうな・・・?」
考えてみれば、それどころじゃなかったのかもな。
新種のゴブリンに遭遇した所から始まり、『ぼく』に出会って、
自分のスキルについて知らされ、仲間が増えて、戦女神様から啓示を受け、
雷魔と遭遇した。
今まで俺は、周りに流されすぎていたかもしれないな。
「うん、俺はもう公爵家次期当主じゃないんだ。
将来の夢も、結婚相手も自分で決めないとな、うん。ありがとうアヴァール、なんだかすっきりしたよ」
「・・・・・ん。力、になれた、なら、うれしい。
(どうし、よう。アリシア、に、悪い事、しちゃ、った?)」
あぁ、すっきりした。言っちゃなんだけど、とても清々しい気分だ。
隣でアヴァールがなんだか「やっちまった」みたいな顔をしているけれど、気のせいだろう。
『さあ、やって参りました魔法大会第2回戦!!
今回はテーマがあります!
今回は選手方に装備を着けて頂き、魔力と魔攻撃を完全に同じにし、攻撃魔法を撃ってもらいます!!
攻撃魔法によって与えられるダメージが数値化され、ステージ頭上の板に刻まれます。
今回はその得点の高い選手が勝ちとなります。
制限される魔力は1000、魔攻撃は1200となります!!』
1000と1200か、なんか逆に欲しいぞその装備。
なんて考えながらステージに目を向けるとものすごく大きい椅子と杖があった。
うん、諦めよう。せめて小型化されるまで待とう。俺が現役の間に出てると良いな。
『さあそれでは、まずはBブロックから進出しました帝国代表選手です!!』
帝国代表か、かなり厳しいな。帝国代表ってことはパワーファイターに違いない。
一方王国は良く言えば汎用性が高く、悪く言えば器用貧乏だ。
正直アリシアでも勝てるかわからない。
「『~~~』、『破壊砲』!」
・・・・女の子なのに過激なことで。しかし外見性別関係ないのがこの大会。
物騒な響きとともに威力も高く、表示された数値は4275、多分高得点だ。
『おぉーっと出ました高得点!!4275点が出ました!!さあアリシア選手、この数値を上回る事が出来るのか!!?』
アリシアの魔法属性はどちらも攻撃向けだ。勝てる見込みは、ある、筈だ。
アリシアが出てくると、椅子に座って杖を構える。
・・・・・うん。やっぱりかっこ悪いな。
「『~~~~』、『悪華黒炎弾』!」
恥ずかしいのか何なのか、顔を赤くしながらアリシアが言う。
エンヴィと同じく魔王の直系なんだし、椅子と杖が黒かったりしたら外見以外完全に魔王だな。
どんだけ可愛い魔王なんだって話だが。
そんな可愛い魔王様(笑)の魔法は、的に当たると的が爆散した。
「・・・・・」
「・・・・・」
『・・・・・あ、あぁーっとアリシア選手!!的を破壊!的を破壊しました!!
しかしご安心ください!!前例がない訳ではありません!得点は無事表示されます。
・・・出ました得点は、9855点!9855点です!!
Aブロック勝者は、アリシア・フォン・イーストラル選手です!!
圧倒的得点差で勝利して見せました!!』
ーわぁああぁぁああぁああぁ!!!!!
うるさいな。まあ、
「よっっっっしゃああああああ!!!!!」
俺が一番うるさいな。
「・・・・・うるさい」
そう言うなアヴァール




