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黒銀の魔眼剣士  作者: 神名一葉
第2章:学院三年生
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技術国首都

sideレイア


今俺たちは技術国の国立競技場に向かっているんだが・・・


「なんて言うか、凄いな」


「ええ、ここまで発展しているなんて思いもしませんでした。

あんな事が可能なのですね、お兄様」


「ああ、まさか魔力を使わず、弓より威力も射程も大きい武器があるとはな・・・

魔力を受け付けないから攻撃の強化が出来ず、スキルが無いのが欠点だな。コストパフォーマンスも悪い」


その他にも些細だが、確かに技術力の一端が垣間見える物が多々あった。

俺たちはそのまま競技場に行く。扉が回転式だった。全然力いらなかった


「俺、もう何が来ても驚かない気がする・・・・全員いるか?」


「ええ、居るわ。さっさと受付してしまいましょう」


「ああ、俺はあっちに到着の報告をして来る。

アヴァール、俺の分も出来たら頼む」


「わかっ、たわ」


俺は一旦全員と離れ、交流祭の運営委員会の所まで行った。









sideアリシア


「俺はあっちに到着の報告をして来るから俺の分も出来たら頼む」


「わかっ、たわ」


レイアはそれだけ言って行ってしまった。


「はぁ・・・各自迷子にならないように集団で行動して受付よ。

受付が終わっても勝手に移動しないで。トイレとかなら他の生徒に伝えてから行くこと。

以上、受付に行くわよ」


私はそれだけ伝えるとソフィと一緒に魔法大会受付所へ向かう。


「はぁ・・・」


「あの、アリシア?」


「何かしら?」


ソフィが珍しく戸惑いながら話しかけてくる


「さっきから溜め息ばっかりだけど、大丈夫なの?」


ソフィは私に敬語を使わない数少ない友人だ。

レイアが居ない時限定で、だけど


「え?私、そんなに溜め息ついてた?」


「ええ、移動中も、5分に一回位溜め息してたわ。

何か悩みでもあるの?」


・・・・多分、理由は昨日のことだろう。

部屋に戻ってすぐ、あんな事になったからかしら?

・・・・折角良い所まで行ったのに、タイミングが悪い。


「はぁ・・・あ」


やっぱり溜め息してる


「確かに、溜め息してるわね。まあ、原因は分かってるのだけど」


「何かあったんですか?精神状態は魔力に影響するし、早めに解決しないとダメよ?」


今更だけど、ソフィはレイアが好きだ。

兄妹じゃなく、男女として。

ずっと昔から、ソフィはレイアにベッタリだったもの。

そして私も昔から、レイアが好きだった。そしてソフィの事も薄々気付いていた。

ソフィになら、言っても良いかもしれない。

最近はライバルが多いから。


「実はね、昨日部屋に入ってすぐレイアとキスしそうだったのよ」


「ーっ⁉︎」


やっぱり、相当驚いている。この調子なら私の方がリードしているんでしょうね。


「もうちょっとだったのだけど、ソフィが来ちゃったから、ねぇ?

お互い気まずくなって終わっちゃったのよ」


「・・・その時、その時、お兄様の様子はどうでしたか?」


「様子?そうねぇ、向こうも満更じゃなかったんじゃ無いかしら?

いくら誠実でも【色欲】のスキル持ちよねぇ、発動条件聞いた時から思ってたのよ。

レイア、意外と好色なんじゃないかしらって」


ちょっとからかい過ぎたかしら?

そう思って軽くフォローを入れようとすると・・・


「そうじゃなくて、お兄様にキスを迫った時様子がおかしかったりとか、泣いてたりとかしませんでしたか?」


「??何を言ってるの?」


何でキスしようとしたら泣くの?


「いえ、違うのなら、良いんです・・・・」


ソフィはそれだけ言うと黙ってしまった。

思えばこの時、自分の疑問をソフィにぶつけるべきだったと気づくのは、まだまだ先の話・・・・・




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