やっと到着し・・・おえぇぇ
sideレイア
俺が敵と遭遇する可能性が限りなく低いことを知り、絶望してから数時間、
漸く技術国に到着し、エルスは地獄から解放された。
「着いたな、名簿のチェックをしなければ」
「レイア、本当に忙しそうね」
「お兄様はたまには休むべきですよ」
「あ〜、やっと着いたわぁ」
「ふむ、自分で飛ぶより楽だったな」
「うっ・・・おえぇぇ・・・・・解放、されました・・・ガクッ」
「エルス先輩ーーーー‼︎」
「ふぁぁ〜〜・・・お前たち、茶番はやめろ。
レイア、さっさと全員いるか確認しろ」
「これ本当は貴女の仕事ですよ⁉︎」
なんでこんな教師が引率に選ばれたのだろうか、と思って同時に思い出す。
そう言えば、普段から覇気がないせいで逆に何時も余裕があると誤解されたからだった・・・
「はぁ・・・・」
「どうしたレイア、溜息なんかしてるから幸せが逃げるんだぞ」
「貴女が原因ですよ⁉︎」
その後俺は全員いる事を確認し、学院側が予約をしてくれた宿屋へ向かう。
なんと驚き6階建て、屋上入れて7階建てだ。
俺たちの部屋は5階だ。部屋は2人1部屋、俺は男女率の問題でアリシアと同じになった。
普通、妹のソフィとだろうと尋ねると
「お前達は血が繋がってないだろう。間違いが起こるなら婚約者のアリシアの方がマシだろう?」
等と言う思わずポカーンとする様な理由だった。
アリシアは顔を真っ赤にし、ソフィとアヴァールは顔を真っ青に、
他のみんなは俺と同じくポカーンとしてたり、アリシアみたいに赤くなっていた。
結局反論出来なかった俺は大人しく部屋へ向かったのだった。
「あー、すまないアリシア、手は出さないから安心してくれ」
いたたまれなくなって俺が謝ると・・・
「あら、婚約者なのは本当だし私だって良い歳よ?
王族だけど婚約者が決まってるんだし、一度位・・・・経験したって、ねぇ?」
アリシアが蠱惑的な笑みを浮かべ、やや熱に浮かされた瞳をし、顔をやや赤くしながら言った。
俺も、アリシアに対しては悪く思ってない。アリシア自身の容姿も十二分に美しい。
俺はボーッとしたまま手をアリシアに伸ばし・・・・
ーコンコンコン
「お兄様、入ってもよろしいでしょうか?」
「「ーっ⁉︎」」
互いに思いっきり後ろに飛んだ。
「ソ、ソフィか?入って良いぞ。鍵は開いてる」
「はい、失礼します・・・・何をなさってるのですか?」
「「へ?」」
状況を客観的に評価してみよう。
・ベッドの上に若い男女(婚約者)が居る
・2人とも顔が赤い
・俺のカーススキルは【色欲】
・・・・やらかそうとしてる以外は喧嘩しかあり得ないが、俺はアリシアとは余り喧嘩しない。
つまりは・・・そう言う事だろう。
「ソ、ソフィ!誤解だぞ!俺は何もしてない‼︎」
何かしようとしたのはアリシアだ‼︎
「え、あの、お兄様?」
「そうよソフィ!やましい事なんて何も無いわよ⁉︎
私とレイアは婚約者で幼馴染で学生なんだから‼︎」
そ、そうだ!俺たちはまだ学生だ!なんかたまに同級生の浮ついた話を聞くけどあれは例外だ!
俺たちは貴族で位が高くて長男長女だ。経験してないのは当然だ。
「・・・・まあ、良いですけどね。
お兄様、そろそろミーティングの時間ですので急いでくださいね。
アリシア、行きますよ」
「なんで私だけ命令口調なのよ!」
アリシアは文句を言いながらソフィと外へ行った。
「・・・・・ふぅ、助かった。
俺も行こうかな。場所は確かアヴァールの部屋だったな」
ちなみにアヴァールはエンヴィと相部屋だ。
クラリスはリーリエと、クラリスは年下の女子生徒と一緒だった。
ーコンコン
「アヴァール、エンヴィ、入って良いか?」
『ん』
『構わない。鍵は開いてるから入ってこい』
中から返答があったのを確認し、俺は中に入る。
「それじゃあ早速ミーティングを始めようか」
まあ、個人戦だから簡単なスケジュール確認程度だけどな。




