剣士対魔法士 深追いダメゼッタイ
お待たせしました。
sideレイア
アリシアと魔族の間で魔法がぶつかり合う。
火と火、火と闇、風と闇、風と火、それぞれの属性がぶつかり合う。
幸いアリシアのお陰でこっちに攻撃は来ていない。今なら『ヒール』で多少治せる。
「『フレイムバレット』!」
「『ダークネスランス』!」
今までの戦いから分かることは魔族の魔法が【深淵魔法】と【火炎魔法】であることだ。
この二つを持っているのは相当なやり手だと言うことだ。
だがその分接近戦に弱い。けどアリシアは接近戦もできる上魔法もなんとかやりあえるレベルだ。
接近戦に持ち込めば勝てるが、魔族の女は設置型の罠を側に仕掛けてるだろうな。
「・・・・やりにくい、遠距離で魔法、接近で罠か・・・ん?」
側に罠を仕掛けてるという事は、誘導すれば逃げられる、あるいはあいつを自爆させられる・・・?
それならば、アリシアの後方支援と俺の接近戦、俺が魔法を斬ってアリシアが攻めれば良い。
「『フレイムカーニバル』!」
「ーっ‼︎『ウィンドムーブ』!」
『フレイムカーニバル』は広範囲魔法。『フレイムサイクロン』よりも規模がでかい。
防ぐには【水魔法】か【凍結魔法】が必須だ。広範囲魔法だから斬る事も出来ない。
だからアリシアは【風魔法】で俺とアリシアを範囲外まで押し飛ばした。
「くっ、なかなか強いわね。正直長期戦じゃ勝てないわ。魔力も少ないし。
レイア、二人で攻めるわよ。行けるかしら?」
「あぁ、一応回復はした。1時間なら問題ない筈だ」
普通に戦ったら、だがな。
「なら大丈夫ね、行くわよレイア。
私が攻撃するから魔法を斬ってちょうだい」
「さらっと難題を突き付けるなよ⁉︎」
まぁ、出来るけどさ
「しゃあ!行くぜ!」
俺は魔族に向かって走り始める。
魔族の方もこっちが作戦練ってる間に魔法を構築済みのようで、すぐに撃ってきた。
「『ブラッディコア』!『フレイムランス』!バーンキャノン』!」
「【神聖剣】!」
【神聖剣】があれば【闇魔法】と【深淵魔法】は効かない。
そうなればただの動く的だ。当たらずに斬れば良い。
俺は『ブラッディコア』を斬り裂き、残りの【火魔法】を剣で斬るのではなく叩き落す。
「滅茶苦茶なっ・・・‼︎『ファイアウォール』!」
【火魔法】の壁か、俺には対抗する術がない。やっぱり戦い慣れてるなこいつ。
俺は『ファイアウォール』を飛び越える
「『ダークレーザー』!」
「ーっ⁉︎『リフレクトレイ』!」
『ダークレーザー』は闇の中級魔法、威力も十分だが恐ろしいのはその速度だ。
速すぎるためこの状況での回避は非現実的だ。しかも不意打ちだし。
『リフレクトレイ』は光の中級魔法、一定以下の威力の魔法を反射する魔法だ。
『ダークレーザー』は『リフレクトレイ』で反射し、魔族に向かって飛んで行った。
「ーっ⁉︎くっ・・・‼︎」
流石にそのまま反射しただけあって速度も中々だ。
相手はギリギリ避けきれずに腕を貫かれる。
「喰らえ!【閃光突き】!」
全体重をかけた渾身の突き技を放つ。
「ちっ、『ウェイクアップトラップ』!」
恐らく罠を起動するコマンドワードだろう。
けどそれで良い。それを引き出すための見え見えの一撃なんだから。
「『スロウヒール』!」
『スロウヒール』は時間をかけて回復する魔法だ。
一度発動すれば2、3分間発動し続ける。そのくせ回復量は少し多い程度だからあまりメリットがない。
だが、罠に自分から突っ込み、『ヒール』が唱えられない状況にはピッタリだ。
俺はそのまま罠に突っ込んだ。
「ーっ‼︎炎かよ⁉︎」
【闇魔法】か【深淵魔法】なら完全に無効化できたのに。
俺はそのまま炎に焼かれる他ないが、炎のお陰で目隠しは十分だ。
「十分よレイア‼︎喰らいなさい、『ファイアレッド・カタストロフィ』‼︎」
『ファイアレッド・カタストロフィ』、【火炎魔法】の上級魔法。
自分の指定したエリアのみを白い炎で焼き払う魔法だ。
これの恐ろしいところは単純な火力もだが、指定されたエリア内に居るありとあらゆる物は外に出られないと言う所だ。
俺が【閃光突き】なんてとんでもない突き技を使ったのはアリシアが範囲技を使った時に抜け出すためだ。
思ったよりギリギリだったことにビビったのは内緒だ。
「あ、あぁぁ、あああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁあ‼︎‼︎⁉︎」
「・・・・アリシア、なんかヤバそうなんだけど。死なないよな?」
「大丈夫よ、手加減したし、あのレベルの魔法使いならHPも魔法防御も高いでしょう。
・・・あれよ、あの人が大げさなだけよ。・・・レイア、最上級の治癒魔法の準備しておいて」
ダメじゃんかそれ⁉︎
俺は残りカスみたいな貧弱な魔力を振り絞って普段使ってる『ヒール』の上位版の『メガヒール』を準備する。
『メガヒール』は『ヒール』の二段階上の魔法で、離れた指位ならくっ付けられる。
アリシアの魔法が終わった時、魔族の人は真っ黒焦げ一歩手前の状態で瀕死だった。
「・・・『ヒール』」
軽めに回復してやる。
「レイア、そんな事して・・・」
「大丈夫だ。この状態に『ヒール』なんかかけても大した効果じゃない。ただの自己満足だ。
それに、アティさんのほうも終わったみたいだし、これで終わりだろうな」
外の連中が中に来ないが、数は敵より少し少ないが質では負けてない。
多少危ないながらも勝利を収めている事だろう。
「後は伯爵だな。マリーさんが頑張ってるが、どうにかなるのかね、あれは・・・?」
俺はマリーさんと伯爵の方を見てみる




