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黒銀の魔眼剣士  作者: 神名一葉
第2章:学院三年生
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学院パニック

sideレイア


・・・なんだこれは


「出てこいクソレイア‼︎」


「俺らのアヴァールちゃん泣かせやがって‼︎」


「ぜってぇボコボコにしてやらぁ‼︎」


今現在、冒険科の教室の前で暴動が起こっている。内容を聞く限り俺に対してだ。

一応の理性は残ってるらしく、アヴァールやその他の一般生徒がいる為、直接的な行動は無い。

・・・・今の所は、だが


「まったく、なんなんだこれは」


「アヴァールを泣かせた罰だろ。

親衛隊とかファンクラブとかの連中だ。簡単には引き下がら無いんじゃ無いのか?」


「ちくしょう、本当にどうにかならないか?

このままじゃトイレにも食堂にも行けないし外での実習どうするんだよ・・・」


「流石に授業中は居なくなるだろう。事情は俺が説明しといてやるよ」


「すまないな・・・」


本当、どうすればいいんだ。

相変わらず外は荒れてるし、アヴァールの泣いた理由すらわからない。

そのアヴァールはツンツンしてる。

偶にアヴァールの視線を感じるが、見ると目をそらす為見ないようにしている。


「まったく、どうするんだよ」


俺は既に実習用の服に着替えてある。その為暇でしょうがない。

・・・・一応、アヴァールの説得をしてみるか


「なぁアヴァール」


「・・・・ふん」


まさかの無視である。今迄こんな事無かったのに・・・・

諦めずに用件を伝える


「アヴァール、気を悪くしたなら謝るよ。ごめん。

でも、俺、本当になんでアヴァールが泣いたのか分からないんだ。

もし良かったら、教えて貰っても良いか?」


「・・・・やだ」


僅かに顔を赤くし、素っ気なく返事をすると行ってしまった。

・・・・これ、どうやって収めれば良いんだ?










「はぁ、もー無理、帰りたい早退したい戦いたい」


俺は今、昼休みまでなんとか生き残り、エッジに何か食べる物を買ってきてもらっているところだ


「最後の関係無いだろ。大体原因なんて少し考えればわかることだろうが」


「いや、確かにちょっと酷かったかもしれ無いが、いつもやってる軽いやり取りじゃんか」


「相手はそうは思って無いかもしれ無いんだぞ?」


成る程、一理あるな。

エンヴィもなかなか良いことを言う。ただの戦闘狂じゃなかったようだ


「じゃあ、ちょっとアヴァールに謝ってくる」


「ああ、ちゃんと謝るんだぞ」


俺は席を立ってアヴァールの下へ向かった


「これで少しは進展するか・・・?

まぁ、悪く思うなよアリシア」


俺は食堂までダッシュし、アヴァールの下へ行こうとするが・・・


「出てきたぞぉぉぉ‼︎」


「来やがった‼︎魔法準備ぃぃぃ‼︎」


「喰らえやレイアぁぁぁ‼︎」


「くっそおおお‼︎すっかり忘れてたぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」


外にはアヴァールの親衛隊的な何かが待ち構え、様々な魔法や模擬剣を持ち、

俺に向かって襲い掛かってきた。

アヴァール、お前に謝るの、無理かもしれ無い・・・









「くっそ、死ぬかと思った・・・あいつら容赦しなさすぎだろ・・・・」


なんとか親衛隊(笑)から逃げ、食堂までやってきた。

急いでアヴァールを探す


「・・・・お、いたいた」


アヴァールは友人らしき女子と一緒に食事していた。

ただ、その友達の顔が引き攣ってるように見える。


俺はアヴァールの話を遮るようにやや強引に話しかける。


「・・・だから、」


「アヴァール、ちょっと良いか?」


「ーっ⁉︎レ、レイア・・・⁉︎」


「あ、レイアくん。アヴァール、あたし達席外すからさ、ゆっくりお話ししてきなよ」


「じゃあね〜、ちゃんと仲直りするんだよ〜」


「え・・・ちょっと・・・・?」


俺とアヴァールの喧嘩は相当な噂になってるらしい。

だが、あの二人には申し訳ないが、席を外してもらって助かった。

俺はアヴァールの向かいの席に座る


「アヴァール、ごめん‼︎」


俺は頭を下げた


「ーっ⁉︎レ、レイア?」


「俺、アヴァールの『気持ち』を考えずに酷いこと言っちゃって・・・」


「ーっ⁉︎///レイア、私の、『気持ち』、気付いたの///・・・?」


何かが致命的に違う気がする・・・

なにが違うんだ?まぁ、いいか


「あぁ、それなのに酷いこと言った上に、ちゃんと謝りもせず、本当にごめん」


「レイア、も、もう、いいから・・・///」


俺は頭を下げたまま続ける。


「今度からアヴァールの『気持ち』もちゃんと考えるから、許してくれ」


「レイア・・・・私、も、ごめん。

私、いつもの、事なのに、自分の、『気持ち』が、大事だったから、

勝手に、あんな、怒って、泣いて、迷惑かけた。

私も、ごめん」


俺はそのまま頭を上げ、アヴァールを見つめる。

アヴァールは、少し赤くなった顔で俺の方を見て、互いに目が合う。


「・・・・」


「・・・・」


アヴァールがもっと赤くなる


「・・・・」


「・・・あうあう」


アヴァールが目をソワソワし始めた


「・・・・」


「・・・うぅぅ・・・レイア〜///」


なんかうっとりし始めた。

あれだな、普段無表情で口数の少ないアヴァールがこう言う、所謂『恋する乙女』みたいな顔すると凄い可愛いな。


面白そうだからこのまま続けても良さそうだったが、時間も無いし、いい加減やめる。


「アヴァール」


「ひぅ⁉︎///・・・なに?」


「そろそろ戻ろう。時間がなくなっちゃう」


「ん、わかっ、た」


俺とアヴァールは二人で食堂を出て、教室まで雑談しながら向かう。

今日のアヴァールは珍しく笑っていた。


ちなみに放課後、一日中ご機嫌だったアヴァールがエンヴィと話した後、物凄く落ち込んでしまっていた


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