(5)プレイングを書こう!
「そりゃあ、出てきますとはハッキリは書いて無いわよ。でもOPに何と無く不穏な空気があったでしょ?」
昼休み、屋上で飯を食う連中の中に紛れ、俺は部長と肩を並べパンを齧っていた。
四六時中こいつと行動を共にするのは疲れるので出来れば遠慮したいのだが、今日ばかりは俺の方から声をかけさせてもらった次第である。
というのも、いよいよ出発を目前に控えた任務の内容、そして行動について彼女に相談したかったからだ。
「まー、ド素人だとその辺の勘ぐりは下手かもね。実際、君以外のプレイヤーは全員それなりの経験者だと思うわよ」
「え? いや、あの依頼は確か……」
「確かに無料シナリオ参加には条件があるわ。それはこれまで一度も依頼に参加した事がなく、作成から三ヶ月以内のキャラクターに限るという事。確かにキャラクターそのものは素人だろうけど、プレイヤーそのものはそうじゃないかもしれないって事よ」
思い返してみると……確かになんというか、相談にせよなんにせよ彼らからは手馴れている感じがした。実際あの流れに戸惑っているのは俺くらいのものだった。
「そもそもね、PBWっていうゲームは『有限』なのよ」
「……そりゃあ、ゲームは有限だろ?」
「そうね。じゃあ君は今何かゲームをやっているとします。それでそのゲームをクリアしちゃったとしたら、それからどうする?」
「そりゃあ、新しいゲームを……あっ」
パックの牛乳にストローを刺し、両手で持ってお行儀良く飲んでいる部長。一方俺はアンパン片手に奇妙なポーズを取っている。アハ体験ってやつか? 違うか。
「そういう事。PBWってゲームも、これまでに色々あって続いてきてるの。そしてその基礎設計というものは他のゲームと同じく大幅には変化しないわ。RPGがRPGであるように、シューティングがシューティングであるように、格ゲーが格ゲーであるようにね」
「つまり、新しい格ゲーでもコマンドや立ち回りは通用する部分がある……そう言うことか」
「その通り。まあ、新しいゲームになったらそれはそれで研究したり積み重ねが必要になる部分もあるけど、特にプレイヤースキルについてはPBWにとって大きなウエイトを占める所だから」
言わんとする事はわかる。つまり彼らはデュリスフィア以外のゲームで経験を積んできている、という事だ。
「そもそもPBWって知名度の低い遊びでしょ? プレイヤーの総人口は少ないし、本当にハマって続けてる人は限られてるわけ。新規参入のプレイヤーが少ない以上、経験者が多数であるという事は間違い無いでしょうね」
「他の連中が経験者だっつーのはわかった。その話は一先ずおいといて、OPについてなんだが……」
「うん。えーっと、君が参加している依頼なんだけど、多分途中で何か起こるだろうっていう事は幾つかの点から予想する事が出来るわ」
そう言って彼女は俺に理由を説明してくれた。
「まず、OPにおけるグラヴァンと神木のやり取り。特に着目すべきは後半の部分ね」
グラヴァンと神木は今回の作戦内容について軽く雑談を交わしている。
グラヴァンは独自にエリア66……今回の任務地で【コマンド級】が目撃されている、という情報を口にしている。
神木はこれを完全には否定していない。しかし、今回はそれほど危険は無いだろうと楽観視している。
「でも、これは神木がなんらかの理由でウソをついている可能性も有るわ」
「えっ? ウソ……?」
「グラヴァンは神木のウソを疑っているようにも見える。『エリア66の状況……新米を必要とする程劣勢ですかな?』、というセリフで鎌をかけているわね」
「……神木ってやつは味方なんだろ? どうしてウソをつく必要性があるんだ?」
「それにはこの世界観が抱えている幾つかの問題が関係しているから、説明するのは難しいけど……ざっと説明すると、資金の問題ね」
この世界においてレギオンに有効な打撃を与える事が出来るのは覚醒者、或いは異世界からの来訪者である空人だけであるとされている。
しかしその数は今現在非常に少なく、日本中全てをカバーしきれるような状況にはない。設定上では日本の七割はレギオンの制圧下にあるらしい。
「神木は特技教導隊所属。この特技教導隊っていうのは、開戦初期からレギオンと戦っていた戦闘経験の長い覚醒者の中から特に高い技術を持つ覚醒者が選ばれるのね。で、神木は多分元々このエリア66で戦っていた」
「どうしてそう思うんだ?」
「んーと、勘ね。だけど一応根拠はあるわ。まず神木の説明文を読むと、関西地区出身である事、そして故郷に強い思い入れを持っている事がわかるわ」
「……どうしてわかるんだ?」
「エリア66を和歌山と呼んでいるから。そして関西地区の作戦に志願する事が多いと書かれているからよ。わざわざそう書いてあるって事は、意味がありますって事でしょ?」
なるほど……そういう逆算なのか。
「そんで、多分このエリア66はやばい状況にある。それはまだ学園には伝わっていないけど、神木は既に気付いている。だからすぐ戦力を送りたいんだけど、そうもいかない」
「人手が足りてないから、か?」
「そゆこと。じゃあどうするかって考えた結果、神木は新人を連れて行く事にした……そんな所じゃない?」
「それは……いや、そんなのアリなのか? そんな事をしたら神木は立場的にもまずいんじゃないか?」
「んー、まー拙いわね。でも彼女がしたことと言えば恐らく評価試験の場所をエリア66にしませんかって提案したくらいでしょ? 下調べしてない学園側にも不備があるわけ」
だが、グラヴァンは何か予想していたのか。だから神木に鎌をかけた……そういう事なのか?
「まあこの予想が当たっているかはずれかはさておき、解説文の所にも『なんらかのアクシデントが発生した場合には、神木に頼り撤退を推奨します』と書いてあるわ。まさかなんの意味もなくこんな注意書きが書いてあるわけないんだから、『なんらかのアクシデント』が高い確率で起こりますよって書いてあるようなものなのよ」
ここまで言われれば俺にもわかる。今回のストーリーの筋書きは大体こんな所か……。
まず、神木はエリア66で戦闘中、コマンド級に遭遇した。だが彼女は単独でコマンド級を撃破してしまったのではないか?
確か神木は単独でもコマンド級を落とせる戦闘力を持っていたはず。だから彼女以外に目撃者はいなかった、あるいは居ても現地の兵の少数だった。それで学園側に情報が流れなかったのかもしれない。
しかし神木は他にもコマンド級を確認した、あるいは存在していると予測。このままではエリア66を守りきれないと考えた。
そこで教導隊という自分の立場を利用し、演習地にエリア66を提案。彼女はそこの担当だったのだから、事前調査も万全であるといえば誰も疑わない。
エリア66は本来激戦区ではない。何故ならば演習地に提案されて誰も疑問に思わないような田舎だからだ。故にそれほど戦力は配備されておらず、神木以外に覚醒者もいなかったのだろう。
覚醒者だけがレギオンに対抗する有効な戦力である以上、素人でも呼ばないよりはマシ。素人でも下級レギオンは余力を持って撃破出来るという話だ。
であれば、万が一コマンド級と遭遇したとしても、ザコは俺達に任せて自分が倒せばいい……そんな風に考えているのかもしれない。
「はあー。そりゃあ、コマンド級が出てくるだろうなあ」
「でしょ? でもこれは参加者……PCの行動によって結果が決まるゲームなの。だから君たちには大きく分けて二種類の対策がとれる」
「逃げるか、戦うか……だろ?」
「逃げる場合、比較的安全に任務を終えられるでしょうね。コマンド級が出現するという情報は明記されてないから、仮に逃れたとしても緊急事態による止むを得ない措置という風に判断されて、マイナスの判定はされないでしょうね。逆に緊急事態に対処し、コマンド級を撃破できた場合、要求されている内容以上の成果を上げたとして、報酬の上乗せなどが期待出来るわけ」
安全策を取るか、ボーナス狙いで博打に出るか……俺達に与えられた選択肢は大雑把にはそんな所か。
「ただ、これはPC一人一人が自由意志で行動出来る以上、全員の選択が一致するとは限らないわ。だからあくまで君がどうしたいのかっていうのが大前提だけど」
「今の相談の流れでは、戦おうかという事になっている。つーか、そもそも俺達が逃げ出した場合、神木は勝てるのか?」
「それはわからないわね。場合によっては神木が負傷するとか、死ぬということもありえなくはないわ」
「……そいつは気まずいな。ううむ……」
パンを食べ終え考え込んでいると、部長は俺の横顔をニヤニヤしながら見ていた。
「何だ?」
「結局神木を助けて戦うつもりなんでしょ?」
「まー、そうなるだろうが……」
「なら、そういう風に行動を書けばいいわ。そろそろ作戦行動入力をしたら?」
確か、このゲームは相談で決めた内容に則り、作戦行動入力を文章で行なう事でキャラクターを動かすんだったな。
作戦行動入力に使用出来る文字数は600文字。要するにこの任務の中で俺がキャラクター……真崎宗助をどのように動かしたいのかを600文字で纏めなければならないという事だ。
「しかし、勝手が良くわからん」
「これまでに完成している依頼のリプレイ……完成品なんかを見れば他の人のプレイング……行動が見られるわよ。とりあえず参考にして書いてみたら? 後で一応チェックしてあげるからさ」
「そうか。ならとりあえず一人でやってみるわ」
スマホを弄っていると部長は食事を終えて立ち上がった。それから俺を置いて屋上から去っていく。
「がんばんなさいよー!」
「おお」
手を振り声をかける部長。しかし俺はスマホの画面に夢中になり、結局彼女の方に見向きもしないのであった。
【From:真崎 宗助】
コマンド級と戦うというのは俺も賛成だ。もし出現するのならほっとくわけにもいかないだろ?
それで、俺はどんな感じに動けばいい? といっても俺に出来る事は只管攻撃に耐えることくらいだが……。
そういえば、コマンド級ってどんなレギオンなんだ? 誰か闘ったことはあるか?
【From:後藤 良二】
前線を維持するのもナイトクラスの重要な仕事だ。お前が攻撃を防いでくれさえすれば、集中攻撃で奴を葬れるだろう。
コマンド級は中級レギオンにカテゴリーされるタイプだ。特にコマンド級は下級レギオンを統率する能力を持つ。
外見は人型に近いが、間違いなく化け物だ。単独の戦闘力も高いが、周囲スクエアに存在する下級レギオンの能力を上昇させたり再生させたりする事が出来る。
奴と戦うのなら周囲の雑魚から切り離すなり、ある程度策を練る必要があるだろうな。
【From:桐崎 トガネ】
だったら、俺と宗助でコマンド級を引きずり出すってのはどうだ?
二人で左右からしかけりゃ多少は足を止められるだろうぜ。攻撃は最大の防御っていうしな、こっちが殴り捲くってれば他に行く余力もねぇだろうよ。
ただまあ、俺と宗助があぶねえっちゃあぶねえわな。特に俺は攻撃特化だからまともに殴られたらぶっ飛ぶ。
速いとこ他の連中が雑魚を始末してくれりゃあ御の字なんだけどねぇ。
【From:サクヤ・クレナズム】
ふふん! 一般人らしい殊勝な心がけね! じゃあコマンド級を切り離すのと足止めするのはあんたらに任せるわ。
一応、仕掛ける前に二人とも補助をかけてあげるから、瞬殺っていうのだけは勘弁してよね。
あと、宗助はトガネをカバーすること。あんたが攻撃したってしょうがないんだから、隙を作るなりなんなりしてトガネをサポートしなさいよ。
【From:天宮 静流】
じゃあ、二人が切り離している間に範囲魔法で雑魚は吹っ飛ばすわ。
速攻で周りの連中を葬り去って二人の援護に向かう。それで一斉攻撃で。
【From:ルインズ・アーウェイ】
今のレベルでコマンド級とまともに戦えるかはまだ不安ですね……。
一応、多少の傷なら回復魔法でフォローできます。危険そうになったら下がって僕の傍にきてください。
それと、どうしても駄目だった場合は撤退するように進言させてもらうことにしますね。
【From:真崎 宗助】
OKだ。桐崎は宜しく頼む。足を引っ張らないよう、せいぜい頑張らせてもらうよ。
それで少し気になったんだが、神木の扱いはどうする?
基本的にはいないものだと考えて行動するんでよかったか?
ちょっと考えたんだが、あいつは一人でもコマンド級と戦おうとするような気がしてさ。
【From:天宮 静流】
神木は試験管だから、基本的には彼女が手出しをするようになったら減点。だからいないものという前提でいいとは思うわ。
ただ、コマンド級の出現は想定外の事態ということで、早い段階で加勢してくれる可能性も有る。
彼女がなぜこういう状況を仕組んだのかには興味があるけど……まあ、それは各々追及すればいい事かしらね。
【From:後藤 良二】
俺は神木に対して、今回の件が偶然なのか必然であったのか確かめてみるつもりだ。
だからどうというわけではないが、こういう事を何度もやられてはこっちの身が持たないんでな。
警告に留めるか学園側に報告するかは、まあ奴の言い分次第だが。
「…………全然駄目ね」
作戦行動入力締め切り前日。放課後のコンピューター室で俺は部長の眉間に寄った皺の数を数えていた。
あれから色々あって俺は作戦行動……プレイングを完成させていた。しかしそれは自分でもわかるくらいなんとも微妙な感じになっていた。
一応他人のプレイングをチェックしたりしたのだが、自分で600文字に纏めるとなるとこれが結構難しい。色々書き直してみたのだが、しっくりこないままであった。
「全然駄目なのはわかるんだが、じゃあどこをどうすればいいんだよ」
「うーん、そうねぇ……それはちょっとコツがいるのよ。ちょっといいかしら」
傍に椅子を持ってきて座る部長。俺達は肩を触れ合わせながら一つのモニタを覗き込んでいる。
「まずね、君が書いたプレイングなんだけど、駄目……っていう事もないのよね。必要な行動は全部書いてあると思う」
「そうだろ? じゃあ何が駄目なんだよ」
「大事なのはこのゲームのプレイング入力文字数が600文字であると言う事、そして完成する小説、リプレイの文字数が6000文字であると言う事なの」
「……それがどうした?」
「いい? この依頼に参加しているプレイヤーは6人。まあ、大まかに言えば一人につき1000文字を使った小説が完成する事になるわけ」
完成する小説の文字数は参加プレイヤー人数の1000倍というのがデュリスフィアのルールだ。故にそれは当然の計算である。
「もちろん、活躍によって多少なりともこの描写文字数は上下するわ。でも大体1000文字であるとしたら、自分はどのように描写されるのかって事よ」
腕を組んで考え込んでみるが、こういう事は初めてなのでまだ要領を得ない。それがわかっているのか、彼女は説明を続ける。
「君のプレイングはね、単刀直入に言うと……『全部やる』って書いてあるのよ」
「ん? あ、ああ……そうだけど?」
敵の索敵、罠の警戒、ザコ戦、ボス戦、その際の戦略、それからやばかったら逃げる。神木に事情を聞く、仲間に挨拶する、それから……。
「じゃあ、仮に君が全部やったとするわ。全てのシーンで君が活躍してるとする。それって他の参加者的にはどう?」
「それは……」
「結果で多少の差異はあるわよ? あるけど、全員同じだけの料金を支払っている以上、だいたいーい同じくらいの描写、活躍っていうのは暗黙の了解なわけ」
「だよな……」
「大事なのはメリハリよ。自分がこの任務で最も優先する目的はなんなのか。何の為に参加するのか。誰と絡みたいのか。戦闘だってそうよ。ただ戦うだけだったら『戦闘する』って書いてあればするわよ。そうじゃなくて、具体的に戦闘の中でどのような事を仕掛けるのかって事」
部長は鞄からノートを取り出した。そしてそこに簡単なイラストを書き込んでいく。
「こっちが君のキャラクター。こっちが敵キャラね。君の攻撃力が10だとして、相手の防御力が5だとします。さて、君が攻撃するとどれくらいダメージが与えられるでしょう」
「……差し引きで5くらいか?」
「そうね。実際には更にそこに『運』……即ちこれが加わるわ」
そう言って彼女が取り出したのは常に持ち歩いているというダイスであった。それを二度転がし、元々イラストの下に書いてあった数値に足していく。
「すると君の攻撃力が16、相手が8になりました。運が比較的良かったので、単純な実力だけでは5しかダメージを与えられないところ、8のダメージを与えられましたと」
「…………それで?」
「でもこれは『戦闘した』っていう情報だけの結果。想像してみて。実際の戦闘になったら、もっと色々な攻防の戦略が存在するでしょう?」
例えば……と言って彼女は話を続ける。
「相手が盾を構えて守りに入っているとする。君の攻撃力ではこの守りを突破出来ない……普通にやったらね。じゃあ、どうやって突破する?」
「え? それは、えーと……後ろに回りこむ、とか?」
「そうそう。君は数値の上ではダメージを与えられない相手に、背後から斬りかかるという行動を加える事によってダメージを与える事に成功したわけ。プレイングに書くべき事はそう言うことなのよ」
索敵するにせよ、どのようにして、どんな道具を使ってするのか。
攻撃するにせよ、どんな武器で、どのように工夫して、どんな攻撃を仕掛けるのか。
行動の肝になるのは常にポイントだ。散漫に『全部やる』と書いてあったなら、より有益な行動を細かく書いているほかプレイヤーの成果が優先される。
「PBWの面白い所はね、ただ数字だけで勝敗が決まるわけじゃないって事よ。TRPGもそうだけどね」
「行動次第で格上にも勝利できるって事か……なるほどな」
「だから戦略を練るために相談したり、仲間と連携したりするの。それをどれくらい効果アリと判断するのかはマスターによるけど、効果的な動きをしているシーンを採用して描写するのは当然でしょ?」
「必然、かっこいい描写が増えると……ははあ、なるほどなあ」
これはただのゲームじゃない。レベルを上げて物理で殴れば全て解決するってわけじゃないんだ。
レベルをあげなくても、強い装備をそろえなくても、頭を使えば出来る事が増える。これはそういうゲームなんだ。
「それは……面白いかもな」
「私からアドバイス出来るのはそんな所ね。自分がこの戦いの中で何を目的とし、どんな行動を取るのか……焦点を絞って書き直してみれば、ぐっと引き締まって内容の濃いプレイングになると思うわ」
「そうだな。感謝するぜ部長、後は自分でやってみら」
こうして俺は再びプレイングをいじりはじめた。アドバイスのお陰で難航していた記入作業も、思いのほかスムーズに進んでいく。
むしろ色々やってみたい事が増えてしまい、600文字の中に収めるのに苦労したくらいだ。
色々とあったが、俺の初PBWプレイは目前に迫りつつあった。行動入力は提出したので、後は締め切りと納品を待つだけだ。
「……ん?」
そう考えていたのだが、装備の最終確認を行なう為にマイページを開いた所、そこに見覚えの無いマークがある事に気がついた。
「これは……メッセージが一件あります?」
封筒のマークをクリックする。するとそこには作戦会議室で見たキャラクターのアイコンと共に、ある人物からのメッセージが開かれていた……。