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【狂化】スキルに特化にした最強の【狂戦士】になろう!〜知能値-9999を代償に手に入れた力で無双するVRMMO〜  作者: 左ライト
アップデート編!

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ボスの性別に貴賤無しッ!

「うおっとォ!!早速の突撃にビックリ仰天──しないんですねぇ〜〜なにしろいつもの視界です。こんなんでいちいちビックリしてたらやってらんねェわアホンダラッッ!!

さてさて〜?どうやら初撃は受け止められたみたいですな流石上位ダンジョンボス、不倫みてぇな名前のアレでも初撃はビックリしてたがそれも無さそうッスねェ〜〜」


 最速の突撃と共に脇腹へ叩き込んだ大剣の一撃、しかしそれは小さな光の盾によって受け止められていた。これは恐らく神聖魔法かな?教会らしいボスモンだねェ〜〜っ!


「おっと言い忘れてたけど今回やってきたコチラは最近話題の上位ダンジョンッ!!あれ話題なのかな?調べてないからわかんないな?話題じゃなかったら最新の情報追えてないタイプのダサいおじさんになっちゃうな?誰がおじさんじゃこちとらピチピチの三十代前半無職じゃい──ッ!!あーっとボスモンさん至近距離の魔法連打はルールで禁止ですよ〜〜〜〜ッ!!」


 一度の防御程度でウチの【狂化】は止まりまへん。連続で大剣の攻撃を叩き込んではいたものの、その全てが肉体に到達するより速く先程と同じ光に阻まれていた。平時でも秒間38連打ぐらいは余裕なウチのラッシュを阻むとはヤルネ=カレ……

 んでもってカウンターとでも言うように6つの魔法陣が展開して発光、これには【狂化】くんも一気に後方へ逃げ飛んだ。


「おっとようやくボスの姿が見えた。女のようです殺しますッ!!ハァ〜〜!?女は殺すなァ!?それってェ──ッ!!女性蔑視ですよねェ〜〜〜〜ッッッ!?!?俺は真実の男女平等主義者、強ければ生き弱ければ死ぬ。故に皆殺しこそが真の平等ッ!俺こそが正義だッ!!全ての生物を消し去りそして私も消えよう────ッ!!」


 開けた砂ぼこりの先にあったのは乙女の姿。

 一目見るだけで美しいと感じる、静謐の乙女だ。


 髪は床を這うほどに長く伸び、黒い煤のような何かで汚れているが、元は綺麗だった事が伺える。

 その身は黒い修道服……ゲーム的には神官服に包み稀でおり、露出は少ない。唯一肌の見える顔は──黒い。

 まるでそこだけ黒いインクでも落としたように黒く染まり、表情が読めない。見えるのは口だけだ。もっとも、それも詠唱の瞬間以外微動だにしていないが。


 しなやかで細い手には金とも銀とも取れない光沢色を帯びた金属の杖が握られている。

 かっちょいいなアレ〜っ!倒したらドロップするかなッ!!


技能(アーツ)発動!【狂天動知】────ッ!!そちらがこっちの速度に対処して盾を出せるというのなら、こちらの速度を上げればいいだけの事ォ!!もう止まらせへん、最高速度でぶち抜いたる──ッ!!

喰らえ新必殺スーパーウルトラミラクルラッシュ────ッ!!弱体化しようとも1秒間に100度ものラッシュを叩き込む【狂化】の強さをお見せしよう──ッ!!!」


 実は【狂化】の性能変更によって一番大きい恩恵を受けたのはこの【狂天動知】である事をお前に教える。


 【狂化】の性能自体を上げるこのスキルは、経験値獲得による累計の性能上昇をもその対象とするのであるッ!!

 馬鹿の仕様かなッ?かなッ!?

 しかし運営が馬鹿である事は少なくとも俺にとっては得にしかならない。これからも末永く馬鹿であってくれ頼む……ッ!!


 十、二十、三十、四十──鋭く重い大剣の一撃がたった1秒間に絶え間なく叩き込まれる。

 光の守りは剣撃が入るよりも速く展開され、その一撃を防いでいた。


 防げば当然、そこは暫く攻撃できない。この一秒間の百連撃では再度の攻撃はできなくなると言ってもいい。【狂化】くんもそれは正しく理解できている。


 叩き込む毎に光の守りは数を増し、100を超える頃にはそれはもはや小さい盾などでなく、光の壁を成していた。


 嵐のような攻撃の1秒間を過ぎれば、当然ラッシュは終了する。

 スタミナ的な限界だ。【狂化】くんが大きく一呼吸……様々なスキルによる【狂化】中の脅威的回復力でも、これでは一撃程度しか入れられない。


「ならばその鉄壁──()()()みせよう」


 そう、一撃しか。


技能(アーツ)──【突き刺す剣】ッ!!」


────瞬間、凄まじき閃光と衝撃、爆音と共に教会が弾ける。

 黒の乙女爆殺ッ!俺も至近距離爆撃弾き飛ばされたが上に飛ばなかったから大丈──夫ッ!!【狂化】くんでも五接地転回法で受け流せる範囲だッ!!

 百と一重の同じ魔法、重なる事で一つの塊と判断されたかな〜?サーモブリック的クソデカ爆発になったのはギリ想定外だが──まぁ問題はないッ!!


「おっしゃ一撃入れたったッ!!!!馬鹿め俺に結界が通用すると思うてかぁ〜〜っ!?!?

安全圏から俺に石を投げようなどという大いなる愚策を呪うがいいッ!!その殻籠りが貴様の命を奪うのだ────ッッ!!

そしてよく頑張ったぞ【狂化】くんッ!!気合いと野生だけでよくぞあのクソデカ爆発を受け流してくれたねぇ〜〜〜〜ッ!!首か!?人の首三個欲しいのかッ!?三個……このいやしん坊めェ〜〜!!このこのォ〜〜ッ!!」


 いやしかしだよ彼氏君殿、なんかまだ手応えが薄いというか何というか……率直に言って経験値が入ってないんだけどマジですかぁ〜〜?


 不倫君のは範囲があった。故にどんだけ硬い防御でもダメージが落ちたのは納得がいく。

 しかし今回のは体にぴったりミチミチの極近距離防御だ。仮に不倫なら2回は死んでるだろう。

 そんなもんを喰らってまだ死なないってちょっとヤバいぞぉ〜〜?こっちに出せるカードってもう切り札なの無いんだが〜〜〜〜!?


 内心冷や汗ダラダラの冷やしぶっかけ状態だが残念ながら戦闘はやっぱし終わんないぽく──爆心地たる教会の残骸からコツコツと音が響いて来た。


『──私は──失われし神の歴史を知る者にして──神器に選ばれし聖者■■■■■■■■(アルスカトリーヌ)


 ……察しが付いた、多分ギミックなのだろう。損傷・ダメージの大小に関わらず、一回は死亡を一度無効にする類のアレだ。

 そうでなければ、ああも肩口から腹に掛けてまで大きく裂けて、脊椎までもが露出した状態で言葉を発せる訳がない。


「我が生に刃を立てし者──神器を手に取りし勇者──神に非ず、神に至りし人──

──貴方の覚悟を、この場にて示しなさい』


 オイなんか言ってるってっ!!しかも普通に戦闘続行するタイプのヤツだよこれヤバいよッ!!こっちもう七割ぐらい見せてるって────ッ!!


「は、ははは〜、な、なかなかやりますねアミーゴ……まさか私の秘奥義『不意打ちガチ必殺技』をもってしても決めきれないとは……

こ、こりゃあ腕が鳴るなぁ〜〜っ!」


 無い作戦!無い切り札!無い余裕!無い無い尽くしでヤバいわよッ!!

 あの、出せるモン全部出して、勝利パターンど真ん中ブチ抜いてこれなんスけど……アレ?このダンジョンって難度7とかいう一番しょっぱそうな数字だったよな……?アレ〜?


 わたし────これからどうなっちゃうの〜〜〜〜っ!?

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