第十二話の登場人物・語句説明
***用語***
《プレコスプレ》
改めて考えてみても、当日より前から仮装している年間行事ってクリスマスくらいですよねえ。それだったら、サンタコスプレでいいじゃん、となってしまいます。
このままじゃ、プレコスプレという言葉の存在意義がなくなってしまうので、読者の皆さんもじゃんじゃんプレコスプレ使ってくださいね! 言葉を使うだけじゃなくて、実行していただいても結構ですよ。
前述のとおり、サンタコスプレ以外の風習は根付いていませんから、「バレンタインデーはタキシードで」とかテキトーに新ルールを設定して、それをプレコスプレしていきましょう! ――え? 私? 嫌ですよ。だって恥ずかしいもん。
《ハグルグル》
主に少年少女向けのアニメで感動の再会をした二人がする芸当ですね。世界的に有名な空飛ぶお城のアニメ映画では、違った感動の表現として使われていました。
実は、私、若い頃に現実にこのハグルグルをした経験があります。感動の再会どころか毎日会っている相手に飛びつきハグをされたから、「これはハグルグルで返さねばならない」と実行したのです。結果、幾つか注意しなくてはいけないポイントに気付いたのですが、みなさんはたぶん実行されないので、詳しくは書きません。
一つだけ書いておくと、「思ったより、ハグルグルされた方のダメージは大きい」という問題があります。それをふまえて、やはり実行はお勧めしません。
まあ、おかげで私は飛びつきハグをされなくなったので、負担は減りました。ハグルグルをされた本人だけでなく、それを見て笑っていた人たちも「あいつに飛びつきハグを仕掛けるのは危険だな」と認識してくれたようです。
もちろん、見ていた人の中には、「あの二人、何をやっているんだ」という冷めていた目で見ていた方もいた、というかそういう人の方が多かったのかなぁ。――ってへ。
***登場人物***
《パンツイッチョマン》
本作のメインヒーロー。生死不明のまま、行方知れずになるはずだったのだが、ナレーターたちの捜索によって、死んでいないことはバレてしまった。次回作では、『パンツイッチョマン、復活!!』となるはず――って、次回とかもういい? おなかいっぱい?
《ノーパン刑事》
本作を代表する二大変態の片割れ。パンツイッチョマンのおかげ――というか、せいで、伴藤という姓が公表されてしまった。「個人情報の保護という配慮はないの!?」とお怒りのNPDファンの方がおられるかもしれません。しかし、作中で本人も後輩刑事も驚いていなかったことからわかるとおり、現場では周知の事実だったので、個人情報保護という点では問題になっていないんですねえ。
まあ、その前に、ナレーターが一方的に覗き見ている時点で、個人情報の保護についてはもう破綻しています。そういう仕様です。
だからといって、「だったら、桜ちゃんのシャワーシーン、とかあるかも!」と大きなお友達に期待されても困るので、「それはない!」と断言しておきましょう。覗きソフトウェアでそういうシーンは自動的に検閲が入っちゃうのです。そういう仕様です。でも、他メディア化した時にはわからないですよ! 昭和アニメではシャワーシーンは強力な視聴率戦術として――あ、もう令和ですね。
それはそうと、お嘆きになっていたNPDファンの方は「ノーパン刑事はずっと秘密のヴェールに包まれていて欲しかった」という心情からの怒りと悲しみだったのでしょうが、それって覆面プロレスラーがファンに「素顔は知りたくない」って言われているのと同じですね。本人からすると寂しいようです。
覆面ヒーローは孤独なのだ。
《後輩刑事》
こっちは、確か赤羽という姓でしたね。……あ、どうでもいいですか?
名前を一部公表された先輩に続けとばかり、彼は高所恐怖症という弱点が露呈された。
その後、本作では屈指のむさくるしいシーンと呼ばれるハグルグルへと繋がるのだが、一部の腐った臭いのする方からは「うふっ」と期待の高まる感想が漏れていたらしい。
よいこのみんなは、そっちの方向へ流れない方がいいと思うけれど、表沙汰になっていないだけで実はかなりの勢力らしいので、「そういう嗜好がある自分は変なんだ!」と自己嫌悪に陥らなくてもいいですよ。
『文明の○○ パンツイッチョマン』は、他人に迷惑を掛けない嗜好ならかまないじゃないか、という差別反対派です! って、変態ばっかり出て来ている時点で丸わかりですね。
《穴穿き》
本名、光迅明代。意外なことに、ノーパン刑事が素性を突き止めていた。勘で動くだけの刑事ではなかったようだ。
精神操作系の異能者だったが、それ以前の経歴として異能といえるだけの高い能力を有していた。
捕らえられた後も、自身の行動への反省はなく、未だ過激な革命者のままだが、命を賭して枚鴨市の混乱を抑えたパンツイッチョマンに敬意を表して、実力行使を控えるようになった。自主的に更生施設、と呼ばれている監禁施設に入所する。……今のところは。
《アキラ》
ヒーロー予備軍のならず者。
呼び方として、ヒーロー予備軍と称されることが多いが、事実上はそこからヒーローに成り上がれる者はごく一部だ。認知されている公式ヒーローは三名しかいないゴツゴウ・ユニバースの日本。しかし、それはいわゆる「氷山の一角」であり、そこに至らない程度の異能者は数倍、数十倍いると考えられている。人口密集地である東京であれば、このヒーロー予備軍の人がいないわけがない、のである。
だが、ヒーロー予備軍の人たちが必ず正義の人であるはずもなく、優れた力を良くない方向に使う人たちも多くいた。
このアキラは、用心棒、借金の取り立て、など暴力的な方面で稼いでいたが、今回フリップフロップ・チェリーを倒す依頼の報酬が安かったことからも窺えるとおり、こういう生き方をしてから日は浅かった。あの場で拘束されていなくとも、遠からず警察に逮捕されていただろう。
《復讐者》
パンツイッチョマンだけでなく、フリップフロップ・チェリーも恨みを買っていましたね。ヒーロー稼業には付き物のようです。なので、お父さんお母さん方は、お子さんが「大きくなったらヒーローになる!」と言った場合、「恨まれるかもしれないな」と心配してあげてください。
これは、異能者としてのヒーローだけでなく、スポーツなどで栄冠を勝ち取ったヒーローとしても同じです。勝利を掴み取った背後には、蹴落としてきた多くの人がいるからです。ほとんどの人は「勝負だったから仕方ない」と恨まないとは思うのですが、「あいつ、卑怯な手を使いやがって」と事実かどうかは別にして、恨んでくる人はいるかもしれません。
だったら目立たない方がいいじゃないか、という考えも一つの対策ですが、日本人はちょっとそういう傾向が強すぎて、世界的な競争力は……とか言われちゃうので、「恨まれても気にしないぜ」という強い精神を育むのも良いと思います。
アキラとこの復讐者はトモちゃんによって警察に突き出されますが、トモちゃんはちょっとこういう事件に関わりすぎている女性として、警察の方でマークされることになります。
《パンツイッショマン》
まさかの再登場! どうやら、さくらんぼ組の一員として迎えられたようですね。あの穴穿きに止めを刺したのが、この人になるとは……。いったい誰が予想したでしょう? ――え、予想していた人いたの? 作者も前回のラストの段階では予想していなかったのに、すごいですね! (←自分の計画性のなさの露呈に気付いていない)
シャーー!!
***パンツイッチョマンの技***
《イッチョマン・ミラージュ》
技名こそ発声されなかったが、カボチャ頭のコスプレは紛れもなく、イッチョマン・ミラージュに該当される変装だろう。マントは、パンツイッチョマン的にありかなしかで言い合っていたが、頭のでっかい被り物も、パンツイッチョマン的にはありらしい。
……どうでもいい? まあ、そうでしょうが、それを言っちゃあ、この作品全部がおしめえよぉ。
《イッチョマン・ラブル》
ラブルっていう意味は……えーと、瓦礫って意味ですね。工事現場に残っている小さなコンクリート片を投げたからでしょう。ストーンと言わないあたり、パンツイッチョマンの英語力の高さ――というか日本人としては偏りのあるセンスを感じさせますね。
銃器の流通している現代社会なので石礫は軽く見られがちですが、普通に殺傷力が高いので、皆さんは決して真似をしないようにしましょう。
あの世紀の大番狂わせ、ゴリアテとタビデの一戦でも勝負を決めたのは投石でした。……え、そんなの観ていない? 事実かどうかもわからない? 事実だったとして、そもそも当時の投石は主要な兵器?
……まあ、いろんな説はあるでしょうが、少なくとも本作では、パンツイッチョマンのパワーを考えるとやはり殺人技です。手加減されていて良かったですね。……あ、これは被害者だけに言っていたのではなく、本作のファンの方に対しても、です。殺人事件に発展していたら、子供たちが気軽に鑑賞できない作品になっちゃいますもんね。……あ、そっか。もう気軽に鑑賞できない作品だったんだ。
《イッチョマン・スラップ》
「イッチョマン・スラップが出てこないと、『パンツイッチョマン』観たって気にならないよねぇ」と一部のファンの方が仰っているようですが、今回もちゃんとイッチョマン・スラップの声が上がっていましたね。しかし、今回は悪者を倒すイッチョマン・スラップではなく、相手を起こす「ペチン」の方でした。
未だに、気付けとして使われるイッチョマン・スラップの呼称は有力なものが定まっていません。それにくわえて、「イッチョマン・スラップが出てこないと、『パンツイッチョマン』観た気にならない」人たちにとって、この気付けとして使われるイッチョマン・スラップがありかなしかという点においても、新たな議論が生じているという。
人はちょっとした事で揉めるのだ。でも、揉めたからといって、仲が悪くならなくていいんですよ。お互いの違いが分かったうえで認め合えればいいんですから! 実はパンツイッチョマン、それをテーマとして――あ、はい、嘘です。今思いついたので、飛びつきハグをしてみただけです。
というわけで、『文明の○○ パンツイッチョマン』はおしまいです。長らくのご愛読ありがとうございました。
パンツイッチョマンはこれからどうなるのか? ……まあ、どうせ、服は着ないだろうな。
ノーパン刑事はどうなるのか? ……出世はしなさそうだなあ。
穴穿きは施設に入れられた後どうなるのか? ……これはちょっと、展開が楽しそうですね。
と振り返ったところであまり発展はありませんが、皆さんの祈りの力が強ければ、パンツイッチョマンはまた戻ってくるかもしれません。祈らずとも、戻ってきてしまうかもしれません。
その時まで――
パンツ洗って待っときな!!




