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第二十二話 「女王ティーチャー」
「初日から私の授業で
しかも一番前の席で
ぶつぶつ寝言を言いながら
寝てるのはどこのかな?」
スヤスヤ・・・
「どうやらあなたみたいのには
涼しい場所よりも
少々暑めの場所の方がよさそうね。
セミの鳴き声でも聞きながら廊下で立ってなさい。」
海満高校で一番恐れられている
女教師であり、空手初段の実力を持つ真千凪子先生。
凛とした姿勢で
常に規律を重んじ
自分にも他人にも
人一倍厳しいことで有名だ。
見た目は黒髪をゴムで束ねているシンプルなヘアースタイルだが、
どこか可憐で色っぽく実に美人なのだが・・・
皮肉にもドⅯな奴らからは
『女王ティーチャー』
というあだ名でとても評判が高い。
俺はドⅯではないのだが、よく標的にされる。
現代において廊下で立たせると言うことは
立派な体罰ですよ?
なんて反抗したら許してもらえるどころか
余計にきつい罰が課せられるのは目に見えている。
だから俺はいつも一ミリも反抗せず
こころよく罰を受け入れているのだ。(ワハハ)