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咲かせたのは君  作者: バルたん
第一章 誰に似るでもなく
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第十九話 「八千草マジック」

「うん、でもやっぱりまだ嫁候補はやめておく。」


八千草の急展開な発言に

実況席からは  

当たり前だ。

との声が上がる一方、目の前にいる孝也は


「何故?」

と首をかしげていた。


「立派な侍の嫁候補になれるよう

修行する乙女ってところで今はよろしくです、将軍様♡」


どうやら八千草は

孝也の扱い方を手中に収めている様子だ。

八千草マジックにより将軍の否、

孝也のハートは完全に射貫かれていた。


恐るべし八千草マジック


結果、八千草咲苗は侍の乙女・・・

ではなく嫁見習いとなった。


実況席では、

「乙女ってなんだよ。乙女って。

普通自分で言うか、言わねーよ。

ってあやうく聞き逃すところだったぜ。

八千草さん、今はって言ってたな。

つまりこれは誰かさんの嫁になる気満々ってことだな。」


的をつくような太郎のツッコミに対し、


「面倒なことにならなければいいけど」

不安げにそっとつぶやく駿


「絶対なるだろうな、これ。

俺たちもうっかりしてると射貫かれちまうかもな。

特に駿は狙われてるわけだから余計に襲われやすい。」


「襲い掛かりはしないだろうけど、

八千草さんには冷静になってもらう必要がありそうだ。

仲間なんだから手伝ってくれるよね、タロちゃん?」


捨てられた子犬のような目をする駿を見ていると俺はつい、


「まぁ、お侍様から命令が下れば従うのが平民の道理だからな。

面倒ごとはごめんだが、面倒ごとを見過ごす方がもっとごめんだ。」

と救いの手を出さずにはいられなくなるのだ。

自分でも平民と認めてることがとても信じ難く、同時に虚しい。


「やっぱタロちゃんだわ。タロちゃん。」

いつものニヤニヤ顔が戻った駿に


「勘違いするな。俺はお前の愛犬じゃないんだからな。」


「もちろん分かってるよ、タロちゃん。」


「その呼び方やめろ!分かってねーだろ。」

駿のニヤニヤはより一層増した。


こうして

将軍の孝也、侍の駿、平民の太郎に加えて

嫁見習いの八千草が仲間となり、その名も・・・

あ、肝心のチーム名が決まっていない四人組であった。


俺的にこんなまとまりない仲間も

もの珍しいんだろうな・・・なんてボーッと考えたりもする。

俺の高校生活はきっとこの先、平坦な道は歩けるだろうか。

まったくもって平坦な道が見えてこないのはなぜなのだろう。

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