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ep.3
夕食の時間に、いつも通りに翠と話していた。
「ねえ、おねえちゃん。私ね、ちょうちょさん出せるようになったの!」
「そうなの?凄いね、翠。他の子はまだ出来ないって聞いたよ」
「おねえちゃん、だれからきいたの?」
ああ、翠に言わせればよかった。
そう思っても、もう遅い。
「世羅くんのお母さんからだよ。次は……何するんだっけ。忘れちゃったから、教えてくれる?」
確か次は、蝶を光らせる課題だったはずだ。
私も、学生時代にやった記憶がある。
「つぎは、ちょうちょさんぴかってさせるの!」
翠は、魔法だけは、一つ上のクラスに通っている。
だが、一つ上の子すら超えてしまうのだ。
二つ上に行くときもそう遠くないかもしれない。
「そっかあ。翠は凄いね」
「えへへ。すい、がんばったの!……だからおねえちゃん、あの本、かってくれる?」
ああ、あの本は買いたくなかったのに。
こんなふうに言われたら、買わなきゃいけなくなるじゃないか。
「ん〜。最近、結構頑張ってるみたいだし……いいよ!明日買ってくるね」
「やったあ!ありがと、おねえちゃん!」
禁術が乗る本。
あの本に、翠が興味を示してしまえば……。
__世界が、根底から覆される日が来る。




