冒険の旅に出ることになった
リタ達に強制的に連行される形で冒険に行くことになった俺。
百歩譲って冒険に行くのはいいけど、せめてどこに行って何をするかの説明はして欲しかった。
で、現在俺達は何をしているのかと言うと、
「後ろだぁ、行けーショウ」
「おう」
現在進行形で魔物と戦っている最中だ。
スライムや小さい竜やゴーレムなどの魔物と戦っている。
「うっ…くっ苦しい。バタッ」
見るからに弱そうな見た目の魔物なのだが、そんな俺はスライムに腹部に1発体当たりされただけで俺は何回も死んでしまっている。
「もうしょうがないわね、ほらこれで回復したでしょ。ささっと戦いなさい」
「おう」
俺が死ぬ度にアクアが蘇生魔法かけてくれるから、死んでもまた戦える訳だ。
ただ俺はお世話にもあまり貢献しているとは言えない。
しかもこれが何回も続いている訳。
「これで最後だあぁぁぁぁぁぁ、おらぁぁぁぁぁぁ」
と、リタは剣を地面に叩きつけてその振動で魔物を一網打尽にしたのだった。
「ふぅなんとかやったぜ。それにしてもショウ、お前はもうちょっとどうにかならないのか? 毎回死んでばっかりだぜ」
「悪かったな、死んでばっかりでよ」
そう、俺はその言葉通り死んでばかりだった。
ザコモンスターの通常攻撃だけで何百回も死ぬ様なザコステータスな俺だ。
自分で言って情けなくなる。
「リタ、後ろ!!」
「はっ!」
なんとまだ戦いは終わってなかった。
戦いが終わったと油断していてまだ潜んでいたモンスターの存在に気づけなかった俺達。
そのモンスターは大きな木づちを持った大型な人型イノシシ。
リタはアクアの叫び声モンスターの存在に気づいたがどうにも対応し切れない。
そこで俺は勇気を振り絞ってモンスターに剣を突きつけながら走る。
「うわっ」
だがここで石ころにつまずき転けそうになってしまう。
と、その時、
「うおおおおあおおおおお」
「ん? やったか?」
なんと俺の剣がイノシシの胸元に突き刺さりイノシシは悶え苦しむ。
するとイノシシはその場で力尽きたのだった。
「おい、すげーなショウ。お前のおかげだぜ」
「おっおう」
いまいち実感がわかなかったが、リタがすごく喜んでいるのを見たら見ているこちらも徐々に嬉しくなった。
たまたま転けそうになって手を滑らせて剣が跳んでモンスターの胸元に刺さるなんてとんだラッキーだな。
そんな事もあるんだなと納得した俺であった。




