表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
2/4

2話 神隠しかくれんぼ 説明

AIの王 ユイビはゲーム名と意味深な事を語った後、説明役が来ると言い彼方へ消えた。広場は何とも言えない空気に満ちていた。

ニヒルは頭の中を整理していた。

「俺の目的はAIに抗うことで復讐じゃない。復讐は一種の逃げで人間がやっていいことじゃないしな。そもそも父さんの件や他の不条理も人がAIを利用して発生した事。コイツらに恨みがあるとしたら無理やりゲームをやらされることくらい。なら復讐じゃなくて抗うことによってゲームをやらせれないようにすればいい。」

諦めない、という心のパラダイムシフトをした故か、冷静にAIの事を評価しこれからのことも冷静に考察する。

「俺の今の目的はAIが絶対的権力を持ち他の存在が拒否権を与えられない、この現状を打破すること。ゲームなんてやらせないし不老不死や乗っ取りという凶行もさせない、、、ん、あれ」

ニヒルはあることに気付く。

「さっきあいつが“君達の先輩”と言ってたけど、おそらく俺たちより前にゲームが行われて、んで負けて不老不死になった。多分そんなとこだろ。終いにかくれんぼで好成績を残した奴が自由てきな。もしこの考察が正しいならやることが増えるかもな。」

話が逸れてしまい閑話休題とする。

「でもだが、どうしたものか。今AIに歯向かっても勝てないから従うしかないけど、自由になったらもうここに来る方法がなくなるかもしれない。

、、、AIに乗っ取られるか不老不死、って線しかないか。どうしたものか。やっぱ不老不死になるしかないのか。てか不老不死になった後はどうなるんだ?ここに幽閉か?それとも一旦現世へ。あぁあ、考えても分からないことが多すぎる。もっと情報を得ないと大胆な行動がしにくいな。」


およそ5分後、二体目のAIが姿を現した。ユイビと同じく超常フィジカルAIである。

「これからゲームの説明をするヨタカでございます。ただのかくれんぼではないので静聴を願います。」

静寂の中、澱みなく解説を始める。

「皆さんはかくれんぼを理解していると思いますがまずは簡単な説明を。

鬼が目隠しをして数を数えている間に逃走者は隠れます。決まった数を数え終わった後、“もういいかい?”と言い良ければ返事無し、良くなければ“まーだだよ”と言う。これを隠れ終わるまで繰り返し、返事がなくなったらゲームスタート。制限時間までに見つからなければ逃走者の勝ち。見つかれば鬼の勝ち、と言ったところです。今回はこのかくれんぼに一つ要素を追加したゲームをしていこうと思います。

ソレは神隠し。」

ガヤがガヤガヤと騒ぎ始める。

「神隠し?なんかかくれんぼと似たり寄ったりじゃないか?」

「似たり寄ったりと思うのはルールを完全に語っていないからです。

逃走者は神隠し状態になれる。つまり透明になれます。透明になる方法は透明になるという意思と息を止める行為を同時にした時。回数は無制限です。」

皆、単純なゲームだなと感じてしまったが次にヨタカが口にした設定に絶句した。

「神隠しは自分以外のモノにも使用できます。発動条件は息を止めて神隠しさせたい存在に触れること。」

一定数の人間は今の設定に悪寒がした。

「気付いている人もいますが、このままでは単純なゲーム。なので、自分以外の存在を神隠しにしたら透明ではなく本当の神隠しにします。自分の意思では元に戻せません。」

場はざわめいた。鬼はおそらく自分たちより前にゲームに敗れた者たち。つまりそれは、、、。

「逃げる場所は広場の外、つまり壁の外です。半径5キロといったところでしょう。制限時間は3日。鬼の数は21人。これから3分後に壁が瓦解して外へ出られるようになります。その1時間後にゲーム開始です。

説明は以上。鬼は敗者復活戦に燃えている者達です。頑張ってください。」


ニヒルはゲームの内容よりもこれからの展開に重きを置いていた。

「やっぱ不老不死になるしかないか。」



ゲーム開始まで残り62分


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ