泣きたいときに泣きなさい
泣きたいのなら、泣けばいい。
無理に隠そうとせず、無理に笑おうとしなくていい。
一人で泣きたいときもあるだろう。
そういうときは思いっきり泣きなさい。
泣くときくらい、他を気にせずに、自分のために泣きなさい。
貴方にだって感情はある。
どんなにそれを殺しても、決して消えるものじゃない。
だからつらいのだろう。
だから泣きたくなるのだろう。
──だから、胸が痛くなる。苦しくなる。
それは、貴方が生きている証。
誰にだって喜怒哀楽はあるもの。
確かに我慢することも大切だ。
でも貴方は少し、我慢しすぎている。
だから
時には、自分勝手になってもいい。
人は皆、わがままで自分勝手だ。
貴方だけ、それをおさえなくてもいい。
もし貴方が、誰かに「自分勝手だ」と、「わがままだ」と言われることを恐れているなら、それを気にする必要なんかない。
さっきも言ったように、人は皆自分勝手。
その相手も同じように自分勝手なのだ。
貴方だけじゃない。
私だってそう。
だから自分を責めなくていいんだ。
泣きたいときに泣き、笑いたいときに笑いなさい。
心の底から隠すことなく。
貴方が泣きたいときは傍に寄り添い、共に泣こう。
理由を無理に聞こうとはしない。
ただ「大丈夫」と、他には何も言わず、貴方が泣き止むまで傍にいる。
そして心の底から笑えるまで、貴方の涙は私が拭おう。
貴方はよく頑張った。
頑張ったよ。
だから、もう、
──貴方は自由になってもいいんだ。
貴方が最後に泣いたのはいつですか?
その時、貴方はどんなふうに泣いていましたか?
一人、声を押し殺して泣いてはいませんでしたか?
泣くことはおかしなことではありません。
大声で泣いてもいいんです。
時には貴方の感情を解放してあげてください。
少しは心がすっきりし、軽くなるはずです。