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12話:白ギャル先輩と友達になる

 という事でどうやら霧崎先輩曰く俺は三年生の間で噂になっているらしい。


(でも俺としてはあくまでも困ってる人を助けるという極当たり前の行動をしただけなんだけどなぁ……)


 俺はそんな事を思いながらぼーっとしていると、気が付いたら霧崎先輩は俺の顔をマジマジと眺めていっていた。


「ふむふむ、君の事は初めてちゃんとジックリと見てみたけど……なるほど、君は顔立ちが凄く良いねー。あはは、こりゃあ周りで噂になるわけだ!」

「えっ? あ、えっと、ありがとうございます……」


 霧崎先輩は俺の事をジロジロと見ながらそんな事を言ってきた。まさかそんなベタ褒めされるなんて思わなかったので俺はビックリとしながら我に返っていった。


 でも同世代の女子からそんな直接的に褒められたのは生まれて初めての事だったので、俺はちょっとだけ恥ずかしくなって顔を赤くしていってしまった。


 するとそんな顔を赤くしてる俺の事を見ながら霧崎先輩はキョトンとした感じでこんな事を言ってきた。


「んー? どうしたの? そんな顔を赤くしちゃってさ。イケメン君なんだから普段からそういう事よく言われてるでしょ?」

「え? い、いや、そんな事ないですよ。同世代の女子から生まれて初めて言われたというか……と、というか、そ、それをいうなら霧崎先輩だって顔立ちも整っていて凄く美人ですよ! そ、そのスカジャンもオシャレで凄く似合ってます!」

「んー、ふふ、それはどうもありがとう。噂のイケメン君にそう言って貰えるなんて嬉しい限りだよ。まぁでも私はモデルの仕事もしてるし多少は良い面してるのは自覚あるけどね。あははー」

「へぇ、そうなん……って、えっ!? 霧崎先輩ってモデルの仕事をされてるんですか?」

「うん、そうそう。あ、それじゃあ良かったら私のSNS見てみる? はい、これ!」

「あ、ありがとうございます……って、えっ!? フォロワー数20万人以上!?」


 霧崎先輩に見せて貰ったSNSはフォロワー数20万人越えの人気アカウントだった。今までに写真も沢山投稿されているようで、凄く綺麗な霧崎先輩のファッション写真を沢山見る事が出来た。


「き、霧崎先輩って凄いモデルさんだったんですね! で、でもすいません……こんなに凄い人だっていうのに、俺は今まで霧崎先輩の事を全然知りませんでした。俺は今まで田舎に住んでたからモデルとかそういう煌びやかな人達については凄く疎く生きていたというか……」

「ふふ、別に良いよ。別に私自身そこまで有名なモデルって訳じゃないしね。そもそも普段から学業優先にしてるからモデルの仕事もそんなに活発にやってないしさ。でもせっかくこうやって知り合いになれたわけだしこれからは仲良くしてねー。という事で……はい、それじゃあお近づきの印に握手でもしよっか?」

「え? あ、は、はい、そうですね! わかりました!」


―― ぎゅっ……


 霧崎先輩はそう言って俺の前に手を差し出してきたので、俺はそのまま先輩の手を掴んでいって握手を交わしていった。


(わわ、女の子の手ってこんなにも柔らかいんだ……!)


 俺は今まで異性の手で握った事があるのは母さんと鳴海姉さんくらいだった。まぁどちらも俺の身内だ。


 だから身内以外の女子の手を握ったのは今日は生まれて初めてだったので、何だか俺はちょっとドキドキとしてしまった。


 そしてさらに何だか先輩からふんわりと甘い匂いも漂ってきた。もしかしたら先輩の付けている香水かボディミストの匂いかもしれないな。何だか蠱惑的な感じもするなよなぁ……。


「……ふふ。君は凄いねぇ。こうも簡単に女子の手を握るなんてさぁ?」

「……え? か、簡単に握る? そ、それって……どういう意味ですか?」


 するとその時、霧崎先輩は妖艶な目つきをしながら俺にそんな事を言ってきた。でも俺はその発言の意図がわからなくて首を傾げていった。


「んー、どういう意味って……女の子なんて皆人の皮を被ってるだけで中身は欲求不満なオオカミちゃんばっかりなんだよー? そんなオオカミちゃんの手を気軽に触っちゃうなんてさぁ……しかもこんな人が全然居ない屋上でだよ? ふふ、これはもう今から私に無理矢理に襲われちゃっても文句は言えないよねぇ……?」

「え……って、えぇっ!? お、俺……今から先輩に襲われるんですか!?」


 霧崎先輩は途端に肉食獣の目つきになりながらそんな滅茶苦茶エロい事を言ってきた。そんな事を言われるなんて想像もしてなかったので、俺は途端に顔を赤くしていった。


 でもそんな顔を赤くしながら慌てふためく俺の様子を見て霧崎先輩は大きく笑い始めていった。


「……ぷっ、ぷはは。冗談だよ、冗談。だって私は別に他の女子と違って欲求不満じゃないしねー」

「……え? あ、な、なんだ、冗談だったんですか……って、え? 先輩は他の女子と違って欲求不満じゃないって……それはどういう事ですか?」

「あぁ、うん。だって私は普通にモデル仲間の彼氏いるし。だから他の女子と違って欲求不満は解消出来てるからねー」

「あ……な、なるほど。そういう事ですか……」


 どうやら霧崎先輩は今現在モデルの彼氏がいるようだ。でもこんなイケイケギャルのモデル女子なんだから彼氏がいてもおかしくないよな。まぁちょっとだけ残念な気持ちもある気はするけど……。


「うん。だから私は別にイケメン王子君に手を握られたり身体を触られても全然大丈夫だけど、でも他の肉食獣な女子達に同じ事をしちゃったらムラムラとさせちゃってそのままラブホとか自宅につれ込まれてえっちぃ事をさせられちゃうかもよ? だから女子にあんまりベタベタと触り過ぎるのは注意した方が良いかもね? もしも触るんだったらちゃんと信頼出来る人だけにしといた方が良いよ」

「な、なるほど……それは凄く大事な助言ですね! ありがとうございます、先輩! ずっと田舎生活だったのでそんな社会の常識には疎い部分があったのでそういう助言は凄く助かります!」


 俺はまだこの貞操逆転世界特有の一般常識は全然知らなかったので、こういう常識を教えてくれた先輩にしっかりと感謝を伝えていった。


(しかもよく考えたら今の俺には“田舎者”という最強の免罪符があるから、貞操逆転世界の常識を知らなくても全然怪しまれずに何でも尋ねる事が出来るよな!)


 という事でこれからも困った時は“田舎者なんでわからない”という事にして色々と尋ねていく事にしよう。


「うん。君の役に立てたようで良かったよ。あ、そうだ。そういえば凄く今更だけどイケメン王子君はこんな放課後に屋上まで来てどうしたの? 私はモデルの仕事時間が来るまでここで時間潰しに日向ぼっこしてたんだけど……あ、もしかして王子君も日向ぼっこに来たのかなー?」

「あ、いや、違いますよ。俺は転校したばっかりでまだ校舎の事を把握しきれてなかったので、ちょっと学校の中を探索をしてただけです」

「あぁ、そっかそっかー。王子君は転校して来たばかりで色々と大変だねー。よし、それじゃあせっかくここで出会ったのも何かの縁だしさ、これからは何か困った事があったらいつでも私を頼ってくれて良いよ?」

「え? 良いんですか?」

「うん、もちろん。可愛い後輩のためになる事をしてあげるのは三年生の務めだしねー。って事で、それじゃあ……はい、これ。LIMEの友達になろーよ」

「あ、はい、わかりました! ちょっと待ってくださいね。えっと……」


 霧崎先輩はそう言ってスマホを取り出してLIMEのQRコードを見せてきてくれた。なので俺もすぐにスマホを取り出してそのQRコードを読み込んでいった。


「えっと、それじゃあ……はい、今友達申請送りました」

「うん、届いたよー。よし、それじゃあこれで私達は友達って事で。ふふ、何か困った事があったらいつでも言ってね。後は寂しい時とかは話し相手とかにもなってあげるからいつでも気軽に連絡してくれて良いからねー」

「は、はい、わかりました。それじゃあ改めてよろしくお願いします」

「うん、こちらこそ」


 という事で俺は三年生の白ギャルである霧崎先輩と友達になっていったのであった。


 元の現実世界だったらこんな田舎者の俺が都会のギャルと友達になるなんて展開は絶対になかっただろうから、こんな素晴らしい貞操逆転世界にやって来れて本当に良かったな!

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