作戦
すみませんすごく短いです<(_ _)>
『俺と取引をしないか?』
そういったアイツはに3本の薬瓶を渡してきた。
一つは緑色の、残りの2つは濃い赤の液体の入った瓶だ。
『緑色の薬は最上級回復薬。身体の失った部分でさえ再生できる回復薬だ。早く弟君の首元にかけてあげるといい』
『あ、ああ』
俺はフェルノの体を抱き上げ首元にエリクサーをかけ、アイツに言われるままフェルノの頭と体をつなげた。
『っ』
酷い腐敗臭とともに、フェルノの首元の大きな境目がみるみる塞がってきた。
『げほっ』
という音と、上下するフェルノの腹部が呼吸をし始めたことを教えてくれた。
『弟君は息を吹き返したかい?』
『あ、ああ』
『信用されていないな。まあこの状況だしな』
ふふっ、とアイツは微笑み少し遠い目をしてから続けた。
『ここでは見晴らしが悪い、俺の部屋に移動してこちらの要求やお前の行動について話をしよう』
そういえばフェルノのことで頭がいっぱいになっていたが、さっき俺の手に確かに生えていた金色の爪が無くなっている。
まあ、あいつの話を聞けばわかるだろうと、俺はアイツについて行った
「ん」
目を開ると木造の天井が目に入った。
隠れ家の天井だ。
「今何時だ」
急いで時計を確認する。
今は15時過ぎ、まだ待ち合わせには時間があるな。
しかしむやみに外出するのも愚策だろう。
フェルノが戻ってくるのを待つか。
あの時俺は民衆を皆殺しにしてしまったが、今も昔も罪の意識というものが全く芽生えなかったのだ。
何故かはわからない。
『人を傷つけることは悪いこと』なんていう当たり前のことは分かっている。
何故だろう、と考えても答えは出ない。
「さっさとフェルノ帰ってこないかな」
俺が呟くと
「たっだいまー フェルネー」
隠れ家の扉を勢いよく開け、フェルノが帰ってきた。
「おう、お帰りいい情報は手に入ったか?」
「うん!」
フェルノが手に入れて情報は前に聞いたのも含めて
・今日は国境の城壁の警備が薄くなる
・午後9時半からの十分間は、警備員の交代の時間なので警備員が1人もいなくなる。
・警備員がいない間は国境には魔物が放たれている
・魔物は全部で三頭、いずれも水系統の魔法に弱い。
・城壁は壊すと警報の鳴る特殊な魔法がかかっている。
等々有力な情報ばかりだ。
「警備が固いかと思ってたけど意外とガバガバだね~」
これでも世界一の大国の警備なのかな~ とふわふわ笑うフェルノは普段どうりに見えるが、長年一緒にいた俺なら分かる。
フェルノの瞳は確実に殺気を放っていた。
美しい碧眼の奥で赤い炎が燃えているような気がした。
「フェルネ~ そんなに僕の顔見つめてどうしたの?」
「何でもない」
「僕にキスでもしてほしいの~?」
フェルノがイタズラっぽく笑いながら言った。
「はあ?」
「もお~ 冗談だってば~」
ケタケタ楽しそうにフェルノはわらっていた。
「そ れ よ り 作戦をたてるぞ」
ニヤニヤしたフェルノの表情にイライラしたので、フェルノの額を強く指で弾いた
「痛っと言うかもう立てたよ」
額を押さえながらフェルノは自慢げに言ったので
「早っ、いつ立てたんだよ」
ついついつっこんでしまった。
「さっきフェルネが顔赤くして固まってるときに立てたんだよ~」
「はぁっ?」
驚いて声が裏返った、
フェルノは も~冗談だってば~ と腹を抱えて笑い出した
。
笑いが止まるとしばらくひーひーと肩で息をして、フェルノは口を開いた。
「ごめんごめん。ふふっ 隠れ家に帰るまでに時間が余ったから立ててきたよ ふふふっ」
「立ててきたんなら早く教えろ」
「は~い えっとね~ まず21時に…………」
フェルノの立てた計画はとても精密に立てられていた。
こいつは本当に頭の回転だけは速いからな。
「良いんじゃないか」
「ほんと やった~」
「じゃあ準備が整い次第出発するぞ」
「は~い」




